昨日は久しぶりに知人の主催する対談イヴェントに参加さ

せて頂きました。

今注目の若き政治学者の栗原康氏と、長く愛国運動に携わり

つつも既成の枠では論じられない著述家の鈴木邦男氏との

対談イヴェントでした。

36歳という若さながらアナキズム思想を研究されている

栗原氏には、大杉栄同様伊藤野枝を語るのは必然でもある

のでしょう。

今回新著『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』という

評伝を岩波書店から出版されました。

昨夜はそのプロモーション的な意味合いもあったのでしょう。










アナキズムを研究されている若い学者と民族運動・愛国運動

に携わってきた者との対談ということなので、興味を引かれ

出席させて貰いました。

当日は用意された椅子は満席であり特に女性の参加者の多さ

に驚かされる。

二人の魅力的なパネラーということもあるが伊藤野枝という

女性に対してへの注目度が高いのだろう。

実に聞けば聞くほど今日的視点を持った女性である。

百年も前に今の感性や社会的視点を持った女性が活躍されて

いたこと自体が驚きの一語である。

ジェンダーの縛りがある時代に現代的課題が問われている

処々の問題に問いかけているのが凄い。

28歳で大杉栄らと共に虐殺されてその人生を終えるまでの

疾風なる生き様は、栗原氏ならずとも読み解いていきたい

ものだ。





対談は終始和やかに寛いだ感じで進み、主に鈴木氏が進行役を

仰せ付かる感じで進んで行く。

もう一人対談を仕切る立場の方がいると軌道修正を図ることが

出来たかもしれないが、まぁフリー・トーク的な多少横道に

ズレた話も会場の潤滑油にはなったかも知れない。

もう少し鈴木邦男氏の考えや現在の諸問題への考えを聞いてみ

たいところではあったが、テーマとは離れるので致し方ない

ことでした。

然し伊藤野枝さんの周りには放蕩者の父親や定職を生涯持たな

かった夫などに囲まれながら、短いながらも社会活動家として

7人の子供を産みながら真一文字に生きていた。

SNSの今の時代だったらあれこれと糾弾する声が轟くだろう

身の振り方にもあっぱれ感が漂う。

まさに「思想に自由あれ」である。



進行役と相手への掘り下げ役に徹した鈴木氏。


途中15分の休憩があったので両氏に声を掛けました。

前半の話のなかでもしかしたらという気がしたので栗原氏に

問うたところ、案の定私の出身高校と同じだった。

つまり私の高校の後輩だったのでした。

かなり離れてはいるけど。(笑)

そして吾輩やらかしてしまいました、、。

二人とも私が契約しているインターネット放送の『デモクラ

TV』に出演していたことがあった。

そのことを思い出し鈴木邦男氏に初対面の挨拶をするときに

「この間デモクラ(TV)で御見掛けしました~」という所

「この間テレクラで御見掛けしました~」と言ってしまった

のでした・・・

最初は言った私も相手の鈴木氏も一瞬分らず、そばにいた方が

「そそそれってデモクラTV」の放送の事じゃないですか?と

言われて吾輩ギョッと!(汗)

世も世なら穏やかなりしとも武闘派の右翼の弁士だった方。

女性参加者の先の発言で「デモクラとテレクラじゃ全然違う

じゃないかぁ・・俺行ったかなぁと考えちゃったよ‥」

と苦笑いの表情を作られた。

その後は会場に響き渡る大声で「この無礼者!」と。

しかし顔は苦笑いの笑顔ではあったが。(笑)

いやはや人間こんな時にヘンな発言をしてしまうものなん

ですね、、。反省の休憩時間となりました。

この後写真はその直後に撮りました。

少し目が怒っているふうにみえるのは気のせいか。

しかし鈴木氏自ら2ショット写真を撮ろう撮ろうと勧めて

くれて、いろいろと会話を弾ませてくれたことをここに

書いておきましょう。









終了後は書籍の即売とサイン会が進む。

両者とも多くの著作物があるので長蛇の列になった。

私の隣の椅子には雰囲気のある女性が座っているなぁと

思っていたが、よく見ると女優の蜷川みほさんだった。

叔父はあの演出家の蜷川幸雄氏で従妹に写真家の蜷川実花

さんというアーティスト感覚溢れる方である。

たまたま隣同士ゆえ声も掛けてくれ現在上映中の出演する

映画「バット・オンリー・ラヴ」のフライヤーも戴く。

癌で声を失くした佐野和宏の復活作品であり彼女曰くには

エロティシズムとユーモア溢れる作品なのでどうぞと。

これも一つの縁、近く映画館に足を運んでみましょう。













こんな感じでハプニングあり新しい発見もあったりと、

とても楽しい時間を過ごさせて貰いました。


最近は音楽鑑賞が以前のように観ておりません。

足を運んで迄聴きたいと思う歌手が少ないのが本音です。

いたとしても所用とバッティングしてたり演奏会予定が

無かったり・・楽器奏者の方のが多い状況です。

彼らは歌手の方々と違い早めに演奏日告知をしてくれる等

長いスパーンで告知案内をしてくれるので検討出来るという

事情もあるのかなぁ

今週末にはやはりフランス在住のフルート奏者の帰国演奏を

聴きに行く予定です。

そして本当に久しぶりに来週末にはオペラを鑑賞に行く

予定です。

久しく遠ざかっている声楽の楽しさを思い出させてくれるか

どうか、高橋薫子と村上敏明の二人に期待したいものです。