祝日の今日、四か月ぶりに演奏会に出かけました。
晴海のトリトンスクエアの一角にある第一生命ホールで
開催される、波戸崎操さん20回目のフルート・リサイタル
でした。
陽光眩しい春を感じさせる気候のなか、10年ぐらい前に
仕事で2か月間ほど通ったアクセス路が懐かしい。
以前エリア内で食事をしたお店なども営業をしており、
祭日で無ければこの構内はビジネスマンで一杯であろう。
第一生命ホールは四階にあり、21世紀と共に晴海の街に
移ってきたホールだ。
客席数は767席とオーバル型の素敵な音響のいいホール
でもありました。
波戸崎操第20回フルート・リサイタル
~目覚めよと呼ぶ声が聞こえ~
出演者
波戸崎 操 (フルート)
上田美佐子 (ヴィオラ)
三枝慎子 (チェロ)
蓮見昭夫 (ギター)
金益研二 (ピアノ)
佐藤唯史 (パーカッション)
セット・リスト
1 目覚めよと呼ぶ声が聞こえ (J.S.バッハ)
2 ロマンス (A.ドボルジャーク)
3 アディオス・ノニーノ (A.ピアソラ)
4 アルビノーニのアダージョ (T.アルビノーニ)
5 展覧会の絵 (M.ムソルグスキー)
6 子守唄メドレー 編曲 金益研二
7 ポール・モーリア・メドレー 編曲 金益研二
8 小さな旅「NHK番組」 (大野雄二)
9 ハレルヤ (G.F.ヘンデル)
~アンコール~
恋の予感
ミッション・インポッシビル~007~
この素晴らしき世界
若者たち~空にまた日が昇るとき
およそ2時間の予定の内容のはずが大幅に延長され、かつ
再々アンコールと白熱のパフォーマンスぶり。
いつも以上に波戸崎さんの気迫とパッションが伝わって来る。
CD『色彩集』11枚目の発売とリンクしているせいか、今回の
演奏はこのCDから主に選曲されている。
彼女らしいジャンルに拘らない多彩な内容が楽しい。
760席以上の大きなホールがほぼ満席という集客力の凄さ
を実感させる。
そして来館者の客層の良さも感じられる。
長くからのファン層が中心なのだろう、最前列に居たので
感じたのだがステージ上と私の後ろの客席との空気のキャッ
チボールが心地いい。
左から~佐藤・金益・三枝・上田・波戸崎・蓮見の各氏。
このリサイタルの話を昨年夏の横浜・山手の英国館演奏会の
時に教えて貰いました。
その後の秋に共通の知人の演奏会で逢った時に行きますと
返事をしたのです。
しかしその後わたしの入院や手術などがあり、医師からも
退院後3か月は静養に勤めなさいと厳命中。
不整脈予防・貧血対策・利尿剤・便秘対策・人工血管を
一部分置換したのでワーファリンなど、、、毎日19錠
の薬を服用させられている状況なので、正直自分でも
鑑賞が出来るのか自信がなかった。
それでも波戸崎さんの優しい言葉も戴き、無理しない範囲
で楽しめるところまでいようと思い出かけました。
心穏やかな心休まる選曲や演奏もあり、素晴らしい演奏会
を楽しむことが出来ました。
波戸崎さんは勿論のこと5人との息のあった演奏ぶりは、
気持ちの想像力を沸々と書き立ててくれました。
4カ月の音楽の空白期間をブレイク・スルーさせてくれた
波戸崎操フルート・コンサート、足を運んだ甲斐がありま
した。
帰りは近くの月島駅界隈でもんじゃ焼きをご賞味しようと
思っていたのですが、ひとり外食も寂しいのでそのまま
電車で帰ることにしました。
そういえば電車に乗るのも久しぶり、、。車の運転も自粛
しているので、今日一日は私にとって刺激的な日になりま
した。
そしたら電車の対面に今まで演奏を聴かせてくれた上田さん
三枝さんの女性演奏家とばったり。
新宿駅まで楽しい音楽談義の大江戸線ご一緒旅です。
まさに私の「小さな旅」になりました。
この演奏会に招いてくれた波戸崎さんに深く感謝いたします。
ロビーでのご挨拶のときに。
長蛇の列のCD購入者への挨拶とサイン書きでも、にこやかさ
を忘れないプロのアーティストです。
こういうキザなことをする人って嫌い~です。(笑)