2日間に渡るラストライブ&ツイキャス配信期限が終了して、土塔庵にまつわるすベての業務が終わりました。
土塔庵史上最多のご来場で、ツイキャス配信でも本当にたくさんの方に観ていただき、
土塔庵も本当に喜んでいたと思います。
本当にありがとうございました。
(森永エイジ氏&森智彦氏、ありがとうございました!!)
(caminus、全開でした!!ありがとうございました!!)
堀内護氏から受け継いだ夢も、アイルランド伝統音楽を深めてきたことも、この家の音を知り尽くしたことも、
すべての部屋と建物と庭と池への思い出を胸に、
新しいスタジオの完成へ全力を尽くしていきたい所存です。
11月に決まった土塔庵終了の報せ。
追われるように片付けをしながらも、最後にこの建物を元気にしたくて、
引き払い期日ギリギリにライブを企画して、その準備と後片付けにかかりっきりでした。
新しいスタジオの物件を購入したのは今年1月。中は何も手をつけていない廃墟状態。
このままでは今までのように音楽活動ができなくなるところで、本当に危なかった(汗)
この場所を愛しすぎて、音楽活動をしながらもこの家の管理に携わり続けてきて、
正直、生産性を度外視しすぎてきたと思います(笑)
3月末に土塔庵を完全に引き払い、どうにか4月からも、
レコーディング・レッスン・リハーサルの日々は無事続行できるようになりました!
首の皮一枚つながったとはまさにこのことです。。。
まだまだ突貫工事で、未完の状態からの再スタート。
そんな今、想うのは、自分が1人の音楽家として何ができるかということ。
ピンチはチャンスとはまさにこのことで、最後のステージを迎えるにあたって、考えていました。
サポートミュージシャンとしての矜持を持ち続け、葛藤を乗り越えるために、辿り着いたのは、
『上沼健二が顔になる』
という結論でした。冗談なようで、本気です。
大衆音楽にふれ、伝統音楽にふれ、この街と人と自然と向き合い続けてきましたが、
たとえば、現地の音楽の枠組みに自らハマろうとした結果、
「自分のトレードマークの楽器でもあるバウロンは、伝統音楽を弾くときにはあまりいらない、
むしろ自分がフィドルを弾くときにはタイトで粒の立ったギターやバウロンや、こねくり回したアレンジは邪魔」
「けれど舞台で弾くなら最大限TPOを意識しながらも全力で表現して、喜んでもらえるようにステージに立っていく」
つまり自我はもはやどうでもよくて、演者と聴衆のことをバランスよく考えられるように自分を育ててきました。
その意志は今も変わらず、一生研鑽していきたいと思います。
けれど、それだけでは何かが足りない。
何が足りないのか。
やはり古人が教えてくれます。
「我思うゆえに我あり。byデカルト」
今、ここにいる自分だからこそできること。やっぱり自我なんです。
自信と謙虚を兼ねそろえた自我。
見方や見られ方がネガティブに変わった瞬間、それは傲慢と卑屈になったり(映ったり)する。
レッスンでもこれをずっと説きながら、自分を戒めています。
作曲家フィドラーとして、南大阪の地に足をつけて、
どんどん演奏活動をしていきます。
曲を作る、表舞台に立つ、伝える。
サポートミュージシャンとしては真逆のことでありながら、
フロントに立つことで、サポートとしての在り方がより明確になってきました。
バンドを組んでも、表現の妥協があったり、人間関係に左右されすぎてしまったりで、思うように表現しきれなかった。
だからこそのバンドプロジェクト、『caminus』
ろまん西野元と森智彦先生がついてきてくれるからこそ再始動できていることに最大限の感謝を払いながらも、
上沼の音楽を最大限に表現していくことが至上命題で、それが自分が全責任をもって音を伝えられる誠意でした。
自分の音楽をたくさんの人に届けることで、
サポートミュージシャンとしての力になって返ってくる。
矛盾しているようで、こんなにもシンプルな正解に辿り着くのに、
随分と時間がかかってしまいました。
けれど、今日が人生で一番若いんです。
これからどんどんたくさんの方に応援してもらえるように、成長していきたいと思います!!
そして、街を、人を、自然を、元気にしていきたいと思います!!
ブログを読んでいただいた皆様に、お願いがあります。
それは、
『上沼といえば健二!』
と話のネタにしてもらうこと。冗談なようで、本気です。
画家として多くの人から慕われた祖父・上沼俊次からいただいた大切な姓。
いろんな上沼がいるけれど、
こんな上沼もいるということを伝えていきたい。
今ドキュメンタリー動画を制作してもらっています。
朝日放送テレビ「ココイロ」に取り上げていただいたことがきっかけで、始まったドキュメンタリー計画。
you tubeで公開していきますので、ぜひチャンネル登録をお願いします!
そして、caminusの音楽を、上沼のステージを浴びに来てください。
以上、上沼健二、満開の桜に誓った所信表明でした!