池はおそらく50年以上は放置してきたとのことで、
雨水が溜まりっぱなしですっかり淀んで下は真っ黒。
どれだけの深さがあるのかも分かりません。
水面に浮かぶ庭の水鏡もキレイだったのですが、
風水的にも水の循環は大切。
家屋自体も風水にちゃんとのっとって建てられていて、
玄関口から一番遠くに当たる部分に池が造られているのも、ちゃんと理由がありました。
それもキレイでないと全く意味がありません。
大変だったけど一番楽しかったのは、ヘドロのかき出し作業。
出てきた量も半端なく、掘っても掘っても尽きません。
炎天下でかき出し作業中にスコールが降ってきた時は笑いました。
裏の庭まで一輪車でせっせと運び、乾燥させ、庭の肥料にしました。
土塔庵は深井という駅が最寄駅。近くにある菰池・水賀池も行基が開発したと言われていて、
この地は地下水が湧きます。
この水をしっかり生かせば、この家はまた活気にあふれる!!
鯉の飼育も、小学生のときに金魚を飼ったことがあるレベル程度からの一からのスタート。
まずは池の脇に置いてあった、当時の「流し」を改造して、生け簀を造り、近所の鯉屋さんで買ってくるところからでした。
(エサやりは至福の時間)
獣や鳥に食べられたり、菌や水が合わずに死んでしまったり、
いろんな紆余曲折はありましたが、
(水を入れたては乳白色に。)
(いざ、放たれん!)
(夏はコケが大発生)
(薬浴で治療中)
今ではこんな立派な池になりました。
鯉をテーマにした曲を作ったり、訪れる人に癒しの空間を提供できて、
それだけでも造った甲斐があります。
2020年初夏にふと思いついてから3年。
晴れて、元気な鯉たちが泳ぎ回る庭池が完成したのでした。