シャトー・ムートン・ロートシルト[1982]
伝説となるか!
混じりけのない紫色のムートン=ロートシルトは、1982年のヴィンテージのなかで、最も内向的な、成長していないワインであることが分かった。 信じられないほど豊かで派手な個性を、瓶詰め後5~6年のうちに誇示したワインだが、1980年代後半以来、徐々に閉じてきていて、いつまた花咲くのかは予測が難しい。
厚みのある、とろりとしてなめらかな舌触り、ジャムのような果実味、そして並外れた味わいの凝縮といった、このヴィンテージの特徴はまだ消えていないが、全然成長しておらず、まるで若い時期の樽からの試飲のときと同じようだ。
この巨大で強力なムートンは、大量のタンニンと計り知れないボディを見せる。 1970年、1961年よりもかなり豊かで、1959年や1945年になぞらえることも 無理ではない! これを持っている方、ワインを早死にさせたくなければ、あと5年から10年は貯蔵しておこう。 (講談社『BORDEAUX ボルドー 第3版』より)
【楽天市場】シャトー・ムートン・ロートシルト
【楽天市場】Ch.ムートンロートシルト 1982:ワインショップグラシアス
神咲豊多香の死後神咲邸に住む権利を賭け、雫と遠峰一青がブラインドテイスティングをしたワインがこの「シャトー・ムートン・ロートシルト[1982]」である。ラベルには毎年違う絵が描かれている。