こんばんはm(_ _)m


コロナが始まってこっそり取材旅行にも行けず気付けば2年ぶりのご無沙汰です

久しぶりなのでお手柔らかに(汗)


さて、本日の妄想族の張り付け写真も

あくまでもイメージです

登場人物は全て架空です











「あ~っ、暑いなぁ」



「そうね…」



「梅雨があけた途端にこれだ。朝からちょっと暑すぎるな」


「ホントに。でも、ここは涼しいわね。屋根があるだけでこうも違うのね」


「あぁ、そうだな。砂像をもう一度見たいけど、ここから出たらすぐに汗が吹出しそうだ」





「こう暑いと、日曜でも人の出は少ないな」



「イベント中止だし、お店も出てないから…そのせいね」



「サンドクラフトを開催してくれただけ去年よりは全然マシなんだよな」



「…うん」



「本…ゆっくり読みたいのに連れてきて悪かったな」



「ううん…読み始めたらやめられなくなってね。泣くな研修医!ほら、テレビでもやってたみたいじゃない」




「そうだったか?」




「夜遅くだったから知らないわよね」






「何か飲むか?自販機で買ってくるぞ」



「麦茶、持ってきてるわよ。飲む?」



「相変わらず用意がいいな、貰うよ」



「今年はコロナでお店もやらないと言ってたでしょ、だからね」





「ここは昔から変わらんのにな。毎年あんなに賑わってたのに、コロナのおかげで今年も寂しいな」



「仕方ないわよ、今は」








「…なぁ」



「なぁに?」



「…ここ、覚えてるか?」



「だからいつも一緒に来るでしよ」






「あなたがあの日、地元紙の人達が海水浴場の海開きの様子を撮りに来てて、後ろから撮られた写真を「写ってたら下さい!」って。その写真、その後ずっと定期入れに入れてたのもね」



「なんだ、知ってたのか…気付かれてないと思ってたよ」



「わかるわよ…定期入れをニヤニヤしながら見てたんだもの。でも顔が写ってるわけでないのに何がいいんだか。「下さい!」なんて突然言いに行くから、え~って驚いちゃったわ」



「本当は新聞社の人に、言うのが恥ずかしくてな…でも、高校生がカメラなんて持ってないし。初デートの思い出が写真として残るって思ったら言わずにいられなくなって…」




「新聞社の人達、コイツなに言ってる?って思ったでしょうね」




「後日、親の買い物に付いてって新聞社に寄ってもらって…後ろ姿だろうと写ってたの見たらホントに嬉しかった」



「その行動力ってすごいわね」



「写真欲しかったんだ。校内の中で君は一番輝いてたし、誰もが2度見する程の美人さんだった。よそのクラスや2年、3年生達も見に来てただろ。透明感って言葉が似合う女の子だった…だからその君を海に誘えた事で舞い上がった結果(笑)」



「なぁに?話しついでにおだててるの?何も出ないわよ」




「おだててないよ。ただ、あの日…誘ったものの、デートってどうしていいのかわからなくてなぁ…少し見ない内に日焼けしてたし、その君の顔がいつも学校で見てるより可愛くて」






「…お婆ちゃんの手伝いで夏休みの初日からずっと畑の草取りとか水撒きしてたから、すぐ真っ黒になったんだと思うわ。」



「よく覚えてなかったが、あの日もこんな天気だったかなぁ」



「そうね快晴だった、暑かったわよ。
誘っておいて、泳ぐわけでもないし何か話すわけでもないし…何なのよー!って困ってた」



「…黙っていたらな…手を繋ぎたいなぁ、小指一本でいいから繋ぎたいなぁ…一緒に海に入ろうと思ったけど君の水着姿見たら俺倒れちまう。泳ぐのはやめだ!まてよ?告白っていつするもんなんだろ?ドラマみたいにBGM流れたらタイミングわかるのに…しかし喉渇いたなー、口の中の水分全部、汗で流れたみたいだ。くそぅ…穴あくほど顔見たいけど、しょしくて横向けねぇ!なんてそんな事思ってた気がする」

※しょしくて=恥ずかしくて



「そんなこと…今頃言ってて自分で恥ずかしくならない?」



「そりゃ、こっぱずかしいさ。でもここに来ると思い出してしまうんだよなぁ。心が戻ってしまう」







「…そう言えば…結婚してから?子供が出来てから?愛してるって言ってくれなくなったわね?(笑)」




「オイオイ、この顔に言われても嬉しくないだろ?もうそんなこと言う年でもない」




「あら?私は言われたいわよ(笑)」




「何かの拷問?」



「あら、ひどい。今まで言わなかっただけよ。」



「え?そうなのか」



「自分で言うのもなんだけど…釣った魚に餌をくれないならじゃないけど、優しい言葉すらないなら宝くじでも当てて出ていこうかしらと思ってたの」



「オイオイ勘弁してくれよ、いつもしっかり尽くしてるだろ?宝くじ買い始めたのはそういう理由か?」




「そういうことにしとく(笑)でもかすりもしないものね。私って、くじ運ないのかしら」




「稼ぎが悪くて蓄えも少ないし慰謝料支払えなくてすまんな!って言うかカスリもしないのが普通だろ?」





「あなたも試しに買ってみてよ(笑)」



「俺はいいよ、どうせ当たらないから」



「買ってみなけりゃわからないじゃない、もしかしたら当たるかもしれないわ」



「ないない、くじ運というか俺はもう使い終わったんだ。つつましく暮らせればいいしな」




「え?何?前に当たったことでもあるの」




「あはは、無いよ」




「じゃあなんなの?」



「あーぁ、出店がないの困ったな。焼きそば食べたいんだよなぁ」






「あら、はぐらかした?」



「はぐらかしてないよ。海に来るとなぜか焼きそば食べたくなるんだよ。ほら、いつもだろ?食べれないと余計食べたくなるのって不思議だな」



「じゃあ、お昼は焼きそばにしましょうか?」



「そりゃ嬉しい。さて、帰る前にもう一度見てくるよ」




「はい、はい、どうぞ行ってらっしゃい。帰りに買い物しなきゃあね」






「私も同じ気持ちだよ…だったよなぁ確か」




「えっ?何?」



「何でもないよ。ありがとう」



「何が?」



「いい奥さんでさ」




「何よ突然、変よ?」



「変なのは、いつもの事だろ?」



「それもそうね(笑)…でも今日は暑すぎてかなりやられたわね」



「そのようです(笑)」

















ありがとう…神様




あの日…
「一生のお願い」を叶えてくれて



















名前のない空を見上げて MISIA

作詞 MISIA

作曲 玉置浩二


もしも晴れたら 

君と手を繋ごう

風が吹いたら 

そっと肩を寄せて

もしも雨が降ったら

君と傘を差そう

降り注いでくる

小さな花たちを見つけて


名前のない空を見上げて

君と何処までも

歩いていきたい

もしも明日に迷った時は

君の名を呼びたい

Yes,I always call your name,

your beautiful name


もしも夜空に

星が輝いたら

誰よりも先に

君を思い出すよ

もしも願いが一つ

光り届くのなら

何より先に幸せを

君へと祈るだろう


名前のない星を見つけて

君の名をつけたい

愛しさとともに

まぶた閉じて眠る時まで

君の名を呼びたい

Yes,I always call your name,

your beautiful name


名前のない夢を見つけて

君の名についた

愛しさとともに

まぶた閉じて眠る時まで

君の名を呼びたい

Yes,I always call your name,

your beautiful name