自分と他人を比べる。それも、自分よりも優れている人と比べて劣等感を抱いてしまう。自分が持っていないものを持っている人を見て、気持ちが落ち込んでしまう。
自分よりもあの人のほうが能力がある、裕福だ、高学歴だ、容姿が美しい・・・。色んな面で他人と比べてしまう。
兄弟姉妹の間でもあるようだ。私は兄弟がいないので、比べられたことはない。しかし、我が家の双子の息子たちはお互いに比べ合う。
兄が偏差値の高い大学に入ったので、弟はそれに対して劣等感を持つ。友人が多い社交的な弟に対して、人付き合いが苦手な兄が自分を卑下する。
先日も就活が順調な弟に対して、思うような就活ができていない兄が悩んでいた。そこで私はアドバイスをした。
「自分と弟を比べるな」と。双子とは言え、全くの別人である。兄は兄の長所と短所がある。それは弟も同じだ。
顔も性格も能力も違う人間を、比べたところで意味はない。リンゴとミカンを比べて、どちらが美味しいか? 野球とサッカーを比べて、どちらが面白いか?
好みは人それぞれで、唯一の正解はない。それと同じで、自分と人を比べても、それがプラスになるとは思わない。
自分は自分、人は人である。だから、持って生まれた自分の良さを社会で活かすためにどうすべきかを考えるほうがよい。
息子に言った。自分と他人を比べるな、と。比べるならば、自分と比べよ、と。
つまり、昨日までの自分と今の自分を比べなさい。そして成長していればOKだ。しかし、代り映えしないのであれば、その原因を考えて対処しなさい、と。
『世界に一つだけの花』にある歌詞は、それらを象徴しているようだ。「それなのに僕ら人間は どうしてこうも比べたがる? 一人ひとり違うのに 一番になりたがる?」
地球にやってきた目的は、自分らしさで幸せになることである。他人と比べて生きるのではなく、自分らしく生きるためだ。
自分と向き合い、自分らしさを出しながら生きていく。私自身もそうだが、息子たちにもそのような生き方をして欲しいと思う。
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感謝 by Ryuta