みなさん、こんにちは。
KAMINです。

 

今回は、YOASOBIの曲「IDOL」について書きます。

いつもは昔の音楽からさかのぼっているのですが、旬な出来事ということで。

 

正直最近の音楽には疎かったんだけれど「紅白歌合戦はどうだったのかなぁ」とNHK+で確認。

米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”で首位になったユニットがどんな音楽を奏でているのか観たかったんだ。

YOASOBIの「IDOL」を初めて観た。

これは凄かった。


YOASOBIは「夜に駆ける」を知っていましたが、その時の印象は「日本、昭和歌謡的なメロディーでも若者に受け入れられるんだ」と感慨深げに思ったんだ。

ボーカルのIKURAさんの声が「つたない」、「切ない」といった特徴のある声。

そして奥に潜んでいるイガイガ感。

小生はここが好きなんだな(笑)

エッジが鋭いから早いビートでも歌が伝わるんだ。

 

「IDOL」は他のYOASOBIの曲とは曲調が全然違うよね。

ここまで曲の展開を目まぐるしく詰め込んだ楽曲は見当たらない。

 

1990年代からの小室哲哉さんあたりからユーロビート等がアイドルの曲に入ってきて踊って歌うアイドルが流行り始めた。

アニソンもDTMを多用した曲に様変わり。

ヒップホップやラップも徐々にポップスに組み込まれて初音ミクやネットでの音楽制作環境の変遷とともに培われてきたものをひっくるめてアニメの主題歌としてリリースされていたのを目の当たりにした感じです。

アニソン特有の転調、壮大なオーケストレーション、アニメらしい音を散りばめていたり、推しメンの声を入れて観衆を掻き立てる技も組み込まれていてる。

メロディーが日本的でこれが海外でも受け入れられたのなら凄いことだね。

 

最初の歌い出しが独特なシャクリを入れている。

これは海外では発想できないよね。

 

歌詞がね、アニメのストーリーをきっちり盛り込んで一貫したコンセプトを打ち出しているのもいいね。

そしてEnglishバージョンもある。

外国のアニメ好きは歌っているのかなぁ。

 

とにかく海外に受け入れられたことが大事。

日本独特の感性がてんこ盛りなんだから。

 

この30年ぐらいの集大成的な曲が出来上がっちゃってしまった2023年。

集大成ということは次へのステップを踏まないと新しさが出ないってこと。

今後のアニソンやアイドルの曲がどのように変化するのか楽しみです。

 

2024年のYOASOBIは「IDOL」が偶然なのか自身のセンスなのかを見せないといけない...大変だなぁ。

まぁ大変なのはYOASOBIだけじゃないけれどね。

 

紅白歌合戦で今のアイドルがゲストとして踊っているのをみて、主題歌としているアニメ「推しの子」のイメージが生で生身で繰り広げられている様は日本でしか、紅白歌合戦でしか成しえない映像。

そしてカメラワークも良かったな。

 

ダンスの中でアバンギャルディが印象的でネットでチェック。

日本のエンターテイメントを活かしているダンスチームで海外のコンテストで評価されている。

しかもYOASOBIの「IDOL」だけでなく、岩崎宏美さんの「シンデレラ・ハネムーン」を踊って日本の創造性とエンターテイメントで評価されているのには・・・涙が出てきちゃいました。

だって日本語の歌詞の内容をわからないのに踊りで伝えてしまう。

顔の表情までこだわっている日本的な発想が受け入れられているんだからね。

 

「うまい」だけではなく、「面白い」「楽しい」で評価されているのが最高でした。

...病みつきになってしまったよ。

何度観ても涙が出ちゃうから...歳なんだなぁ。

 

ということで、日本のサブ・カルチャー万歳の回、でした。

 

また次回。

 

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以上