不思議なことがある。
切ないくらい、申し訳ないことがある。
なんで、わが子は、私の遺伝子を選んでしまったのだろう。
相方の遺伝子だったなら、すくなくとも、この遺伝病にはならなかっただろうに。
そして、時を同じくして、いわゆる難病の子を知った。
生まれつきの重度の疾患で、なにより世界的にその症状の子は数えるほどしかいないという。
つまり、母体のなかで、その病気になってしまった胎児は、その多くが流産をしている。
胎児は、「自分が生まれることができないくらい弱い体」だと判断した時、
次の「命」に、場所を譲るように、流産するのだそうです。
わが子も、その子も、遺伝子に疾患があって、それなのに、どうして、
産まれてきてくれたんだろう?
「たとえ、短い間しか生きられないかもしれないけれど、産まれてみたいんだ」って
「この体でもいいから、生きてみたいんだ」って、
思ってくれたのだろうか?
そうおもうと、
なんていうか、
この子たちって、
めちゃくちゃ度胸があるっていうか。
がんばり屋な魂なんだなあって、
苦笑いしてしまうのです。
遺伝子疾患の専門医いわく、
遺伝子疾患を持つ子は、一定の確率で
かならず産まれてくるのだそうです。
これからも。
誰かが必ず病気になって、生まれてくる。
その役を買ってでたって。
どんだけ根性あるんだって言う……。
まったく。
どえらい子だよ。
なんて。親バカしてみましたw
その子も。
うちの子も。
ほかの、
「この病気を持っていたって、生きてみたいんだ―!!!」って、
産まれてきてくれた子たち、
みんな。
ありがとね。
ほんと、親として救われるよ~。
だから。
わが子も、せっかく移植したので、
たくさん楽しんで生きていってくれ~
と、思うのです☆
もちろん、みなさんも!!