さびしさを実感 | あきれカエルの頬かむり

あきれカエルの頬かむり

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こんにちはー。


結局わが子は、最低でも二週間は入院することが決定して、今、


なんだか家の中がぽっかりな状態ですー。




ああ、自分の一部を病院に置いてきちゃったみたいな気がします。




この世は君にとって、まだまだ生きにくい所なの…?



なんてたまに思っちゃいます。





いろいろ生まれてからずっと病気してたわが子が


やっとひとつひとつ病状を改善しつつあるときに


かかりつけの医者が、


「やっとこの子はこの世界に慣れてきたんだねえ」


と言ってたのが印象的で。




こんな時、言葉や音楽が胸にしみます。


切ないくらい。



ジョーン・バエズの力強いのに、悲しくも優しげな歌声「キャリー・イット・オン」。


「僕の名前を覚えていてくれる?」やりきれない静かさの「ティアーズ・イン・ヘヴン」


病院から帰るとき、いつも車で流す「明日に架ける橋」


デヴィッド・ボウイの、危うげだけど、どこかへ連れて行ってくれそうな「スターマン」


独りじゃないって思える「スタンド・バイ・ミー」











病院には、今を生きることが精一杯な子がたくさんいました。


もちろん元気だけど怪我してる子も。


面会時間が終わって、お母さんが帰ろうとすると泣きじゃくっちゃう小さな子。



そうだよね。



明日も会えるけど、この瞬間は、病気と闘ってる強い君にとってだって、


うんと頑張らなくっちゃやり過ごせない時間なんだよね。




いろんな病室から泣き声が聞こえて、がんばってる声が聞こえて


我慢してる声が聞こえて、ほんとうに胸がいっぱいになった。



声すら出せない子も、そこにいた。


「大丈夫だよ、泣かなくていいから。 もう大丈夫」


そうやってあやす親たち。




ああ、こうやってわたしたちは、すこしずつ「親」になっていくのだな。


そんなちいさな発見を今日しました。




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