今月も18日。
「私に一生、お預かりさせていただけませんか？？」
敬愛する声の師匠 ボイストレーナーの田中晴子氏の月命日。
今のこの事態、天国から安じて下さっていると感じています。
3月と言えば、卒業式、送別会、引越し、イベント、大会、、、年度替わり、節目、動きの多い月。
晴子さんの下の娘さんも一家で、実家にお引越しの月。
その前に、先月、これまで慣れ親しんだ風景を見納めるべく、晴子さん宅を訪れ、形見分けもいただいてきました。
その時、やはり正面から向かうことが出来なかった、晴子さんのピアノ。
芸能界引退後、結婚、出産、子育て、そしていよいよボイストレーナーに転身する、その時に
「自分で買います」
と、ご自身で清掃のアルバイトをして購入されたピアノ。
この事実はお通夜の際に初めて知りました。
処分するしかない、、、とこぼすご家族。
大きくて、重すぎて、詰まりすぎていて、直視出来ない晴子さんのピアノ。
それ故に口から言い出せないおもい。
でもそこで私が席を外した際に
「このピアノ、美保子ちゃんにもらってもらえたら…。」
ご家族全員の総意を同席していた先輩から後日受け取り
この恐れ多い事を言ってもいいんだ
処分して失くす訳にはいかない
心決まりました
「私に一生、お預かりさせていただけませんか？？」
ご家族も、先輩は泣いて喜んでくれました。
これまで触れたことも無い、晴子さんのピアノ。
お弟子さん皆さん、このピアノで晴子さんからのご指導を受けてきました。
一番おもいの詰まった形見を迎え入れる準備を始めています