【桃梨・被災地訪問ライブツアー】
~第91幕/2013年6月20日(木) ~

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桃梨の被災地訪問演奏のご報告です。

今月は20日(木)の一日だけの訪問でしたが、

今回は仮設住宅ではなく、南三陸町の幼稚園と小学校に行ってきました。

先ずは一ヶ所目、被災地訪問演奏91公演目となったのは、

南三陸町の「あさひ幼稚園」です。

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あさひ幼稚園は震災で園舎が流失しましたが、

その後沢山の皆様の支援を受け、昨年の7月に園舎が無事再建されました。

再建にあたって、同じく津波の被害を受けた、

同町・大雄寺の杉並木の杉(樹齢2~300年の大樹)が使われました。

(詳しくは「南三陸町 あさひ幼稚園」で検索してみて下さい)

2011年12月に、桃梨はその大雄寺の杉並木跡を訪れていましたが

(桃梨・アルバム「両手に願いを」ブックレットに写真掲載)、

翌年2月、町の方の勧めもあり、伐採された杉の一部を持ち帰らせて頂きました。

その後、上村の地元・岐阜県が世界に誇るヤイリギターとJIGENにより

「アコースティック・テナーベース」という新しい楽器の開発が始まり、

その試作品第一号に大雄寺の杉を使って頂きました。

(杉が使われた楽器は2012年5月に杉並木跡に再訪し、その時の写真がアルバム「両手に願いを」をジャケットになりました)

そういった経緯があった為、私たちは勿論、幼稚園の建設に関わった方からも、

そのベースを持って是非あさひ幼稚園で公演を、と望んでいましたが、

ともちゃん監督をはじめ関係各位のご協力のお陰で、

桃梨ライヴが実現することとなりました。

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前日まであいにくの梅雨空でしたが、当日は見事な晴天に見舞われ、

まるでお寺のように荘厳で立派な幼稚園の中で、

大変気持ち良く演奏することができました。

朝から元気な園児達のエネルギーは大変素晴らしく、

一曲目からキャッキャと嬉しそう。

キラキラ輝く瞳、おもったことは直ぐ声にする素直さ、

演奏と共にどんどん声高らかに。

季節の歌では「かえるのうた」を一緒に歌い、鳴き声でリズム遊びも。

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そして、例のベースでの演奏もシッカリ聴いてくれました。


この笑顔が、先生にもお許しいただいた(笑)恒例の狐ショーでは

泣き顔に変わるぞ~と意気揚々とキツネに変身し登場するも

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第一声が「あっ、みほこおねえさんだ!」「髪と服が同じ!」「足が見えた!」

みんな口々に、笑顔がうわぁ~とひろがり大盛り上がりに!

キツネも負けじと飛び跳ね回る~。

興奮冷めやらず、ざわめき収まらない中、最後は体操をします~♪とJIGEN。

すると座っていたみんなが自然と立ち上がる。

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みんなが呼んでくれます「み~ほこおねえさ~ん!!」

オニのパンツに着替えて飛び出すも、何だかみんなきょとんとしています。

1人が「キツネは??」と聞いてくれたので

もう帰ったよ~、さっきすれ違いました(^_-)-☆と返した途端!

「ウソだー!!」「足が見えた!」と園内大絶叫。

そうだね、冗談は良くても嘘はいけないね。。。

そうです!ワタシがキツネです\(^o^)/

…史上初、前代未聞!ステージ上でのカミングアウト(汗)

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両手に願いを♪ではイントロから全員一拍たて乗りジャンプ自然発生で応戦☆

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これには本当にびっくり、嬉しさいっぱいになりました。


終演後は、全国の皆様よりご協力頂いた、

桃梨Tシャツプロジェクトより園児全員に桃梨Tシャツと、

さかなのみうら物資プロジェクトよりご協力頂いた御菓子セットを、一人一人に手渡しました。

真っすぐな眼で「ありがとう!」と笑う子供達の笑顔が印象的でした。

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写真撮影の中も会話が止まりません。

以前、仮設住宅での演奏の際にお菓子をくれた男の子との再会や、

おばあちゃんの仮設に来てたね!と伝えてくれる子、

「みほこおねえさん、温泉いったことある??ぼくオバケと一緒にお風呂に入ったよ!」

こぞって色んなことを話しかけてくれました(*^o^*)


みんなが大きくなっても、思い出してもらえる今日だといいな♪

少なくともワタシにとって、桃梨にとっても又も忘れられない演奏会となりました。

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ご協力頂いた関係各位の皆様、本当にありがとうございました!!