【桃梨・被災地訪問ライブツアー】
~第85幕/2013年4月21日(日) ~

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南三陸町訪問ミニライヴツアー2日目、21日(日)

今ツアーの3ヶ所目は、南三陸町志津川にある

「林(椿山亭)仮設住宅」でした。

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南三陸町に入り、さんさカフェに向かう道の途中に林仮設に続く、

入り口の道を示す看板があり、遂に伺うことが出来ました。

こちらも12世帯の小さな仮設住宅で、初めての訪問となります。

そして、この回で桃梨の被災地訪問演奏も85回を数えることとなりました。

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今までは小さい仮設住宅でも、近隣の方が集って下さったり、

ボランティアさんや県外からの来訪者の方々が観に来て下さったりと、

何かと人数が集まっていましたが、

今回は住民の方のみ4名様(終わりの方で2名増えて6名様)の前での演奏となりました。

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恐らく過去最小人数です。

この日は起きたら積雪、桜咲く上にぼた雪が降り、本当に寒い朝となりました。

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誰も居ない冷え切った集会所、ともちゃん、嶋津さん、桃梨で

雪が冷たい雨に変わる中、準備を始めます。

すると、こわばった面持ちであるものの4人の住民の方が集会所に!

この寒い日曜の午前中に良く来て下さった!

12世帯の小さな仮設で、最終的に6名も来て下さった事を私たちは嬉しく思いました。

気持ちの手綱を引き締め、ただひたすらにいつも通り演奏しました。

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かたい表情が次第にゆるみ、冷えた体があったまる、

この時間の移りを共に過ごさせていただきました。

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写真を見て私たちも改めて実感しましたが、

お集りの人数が多くても少なくても、皆様から観る「桃梨」の姿は変わりありません。

だからこそ私たちは、この日もいつも通り、全力かつ洋々と演奏をしました。

終演後にお婆ちゃんが話しかけて下さいました。

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「わたし、歌は大好きだけど、息子がまだ帰ってこなくて…。
声も出なくなって、、でも朧月夜、歌えて楽しかった。」

こう言うと最後に本当に柔らかい、優しみ滲む笑顔を私に下さいました。

伝えてもらえたこと、そんなきもちになってもらえたこと、深く嬉しかったです。

そして帰る頃に、その氷雨降る中、

自治会長さんは傘もささずに私たちをずっとずっと見送って下さいました。

どんなに小さな仮設住宅でも、そこには人の生活があります。

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そういった場所にこそ、生の演奏をお届けしていきたい、

そう改めて感じた85回目の演奏でした。

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ありがとうございました!