報道では知りえなかったことの一つ

移動の道すがら沿岸を走っていて、

ありえない光景が続く中

突如、全く何の損傷のない地域が現れること

湾や地形の違いで、このような無情なことになるなんて。

衝撃でした。。


南三陸町に入り、更に言葉を失う。


高台の志津川高校に向かう際、上野さんが

「ご存知だと思いますが、あの建物で最後まで非難のアナウンスをされたんです。その町です。」

「報道でもあったように、この校庭にSOSと、この学校です。」


校庭に入っていくと、この避難所の物資班 班長であり

ムードメーカー&ヤングリーダーのともちゃんの姿が。


SOSを発した中心人物、ともちゃん兄弟。

お店を営むも、自身も被災、

唯一、ともちゃんの調理師免許だけが見つかったそうです。


そして震災直後からご飯を作って、避難所へと繋ぐ。


とにかくともちゃんは何とも言えない最高のキャラで明るい。

すると避難所の長、山ちゃんを紹介してくれました。

呼び名が山ちゃんの山内さんは笑顔がとってもチャーミングなおじさま。

本当にお茶目な方です。


突然の訪問をとっても歓迎して下さいました。


演奏は体育館、畳マットの上を入っていくと

マイクの足下にお水が、、、。


準備の際、JIGENがはっとすると

山ちゃんが笑顔で「お水いるでしょっ??いいのいいの~。」

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そして私たちを紹介し、春駒では踊りだし

キュートな姿に心打たれながら

唄い続けました。


耳をじっと傾けて、手拍子有り、一緒に唄い


なんの言葉も出てこない

唄で唄で、のおもいでした。


終わったあとの拍手、

笑顔の皆さんに本当に嬉しい声をかけていただきました!

更には、気遣い、労い、励ましの言葉をもらい

なんてことなんだ、、と。


すると一人の方が

「これから帰るの?炊き出し食べていくといいよ~。」

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その日は神戸から炊き出し班が入っていて

メッセージ付きの佃煮に、とっても美味しい丼に

みなさんの温かさに、身も心も芯から熱くなりました。


ともちゃんにみなさんに繋いでくれた西村さん、上野さんにも感謝です。


帰りに、もう一度体育館に行き

本当にささやかですが、と持ってきてた

桃梨Tシャツ等々を置いていきました。



二ヶ月が過ぎ、全てを笑いに、

時には冗談にさえかえてしまうみなさんの強さ

その人ぢからは想像を絶する境地。


また必ず会いにいきます。

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日暮れ前、南三陸町の町へ。

ここは360度、見渡す限りがれきです。

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新しい電柱が横たわっていました。

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手を合わせてきました。

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階段が飴のように曲がっています。

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誰も泣いていません。

笑ってめっちゃ生きてます。

私が泣くなんてとんでもないことだと言い聞かせました。

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2日間と短い時間でしたが

そしてそれはほんの一端なことも承知ですが

実際に目で肌で、今を感じることができて


逆に力をもらって帰ってきました。


本当に時間を要します。

人の力も、ちいさいおおきい

直接、間接、関係なしに必要です。


これにとどまらず、これからも精一杯考えて

私や桃梨のしたいことを

つづけていきたいと思います。