バンクーバーから東へ約480キロ、車で6時間ほど走ると小さなサイズの家々が並ぶかわいらしい町にたどり着きます。
その町の名は「Greenwood」。
人口たったの625人。
ここはなんと、
「カナダで一番小さな市」なのであります。
のほほんとしたなんともいえないのどかな雰囲気が漂っています。
1800年代の終わりから1900年代初頭にかけて鉱山で栄えた町で、一時期はこの地域の経済的中心地ともなりました。
1910年には採鉱のピークを迎えたものの、その後胴の価格が急落し、1918年ごろにはいきなり砂漠のようにさびれた町となってしまったという歴史があります。
今でもゴールドラッシュ時の面影を残した建物があり、グリーンウッド観光の一番の見所となっています。
そしてGreenwoodには、私たち日本人にとって忘れてはならないもうひとつの歴史があります。
それは第二次世界大戦時、カナダにおける日系人の強制収容の場所となったこと。
2万2千人の日系カナダ人が強制収容の対象となり、そのうちの約1,000人がGreenwoodへ収容されました。
グリーンウッド博物館で当時の様子を垣間見ることができます。