COOLに過ごそう

COOLに過ごそう

米国株トレーダーとして20年の経験を生かして日本株必勝法として書いていましたが、2019年3月からタイトルを「COOLに過ごそう」へ変更しました。

Amebaでブログを始めよう!

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早いもので8月も終わり、今日から9月。

 

朝夕はめっきり涼しくなってきた今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

     

と最近にはない書き出しで始まった今日のブログですが、これにはちょっとした事情があります。

 

ダイアモンドライフ神戸」と「COOLに過ごそう」の記事は、2019年の2月頃から同じ内容で更新していました。

 

    

同じ記事が2つという状態を何とかしようとは思ってはいたのですが、言うは易く行うは難し。

 

毎日更新という目標は達成できていましたが、さすがに違うパターンで毎日2つ書くのは無理。

      

 

もともと「COOLに過ごそう」は、このように毎日を綴る日記というか備忘録から始めました。

 

こちらが過去ログ

 

  

なのでCOOLは、当初のスタイルのように、肩の凝らない軽い内容へ変更しようと考えています。     

 

  

今のWEBサイトはトップに何らかの写真を使ってアイキャッチするのが基本トレンドで、20年前とは大きく様変わりしています。

 

読み返してみると、世の中の流れというか、ハヤリに影響されていることがよくわかります。

 

 

Webサイトは毎日更新することが、読者に再訪していただける、最も有効な手段です。

 

ただウチの場合は書き手が一人なのにもかかわらず、CS60新神戸のサイトや、アメブロのCOOLに過ごそうもあるため、合計4つのサイトに目配りしなければならず、ある意味で自分の首を絞めているとも言えるわけです。(笑)

 

    

一つの記事だけでも、毎日更新を続けるのは、簡単ではないのですが、毎日の更新が続かない理由はいくつかあります。

 

まずネタ切れになりやすいという点です。

 

   

ダイアモンドライフ神戸は、エイジングケアのための最新電子量子機器販売とお試しができるセレクトショップという位置づけなので、コンテンツはサイトの趣旨に関連したテーマで書いています。

 

一方でCOOLは本来、何でもありだったのですが、最近は健康関連ネタばかりになってしまっていたので、流れを一旦元へ戻そうというわけです。

 

 

いわゆる書くための題材となるテーマの守備範囲が広くなると、それだネタ切れになりにくくなるわけですからね。

 

   

   

何をどう変えたのか?

 

 

特にCS60新神戸のような施術サロンのWEBでは、予約などの連絡先が最重要事項となるため、モチベーション的にブログの更新頻度は下がってしまいがちです。

 

なので右側にサムネイルを配置した、COOLとダイアモンドライフ神戸のコンテンツが混在した記事が表示されるように変更し、読み物として楽しんでいただけるように変更しました。

 

 

ここ数日システムのタムラッチとああでもない、こうでもないとアイデアをすりあわせ、ようやく方針が固まってきたのでこうして書いているわけですが、明日9月1日から、ブログトップページの内容はさらに変更される予定です。

 

主にCOOLの方がそうなる予定です。

 

 

というか、すでに前倒しで導入し、正確には昨日30日から、トップページ表示は今までと、少し違って見えているはずです。

 

 

どう違っているのかは、見てのお楽しみ!

 

ということなのですが、始めてご覧になる方は違いが分からないでしょう。

 

    

「ダイアモンドライフ神戸」にはトップページの最新記事に「COOLに過ごそう」の記事も日付順に表示されます。

 

「COOLに過ごそう」でも「ダイアモンドライフ神戸」の最新記事が日付順に表示されるようになっています。

 

  

とはいえこれはトップページだけがそういう表示に見えるだけです。

 

これはタムラッチのプログラミングスキルによる、表示方法の工夫で、そう見えるようになっているわけです。

  

 

まあご覧になっていらっしゃる方には、どうでもいい話なんですけどね。(笑)

 

COOLの記事はもともと、こういうどうでもいいハナシを含めた内容で構成されているので、書く方としては気楽に早く書けるというのがメリットで、書き手としてはありがたいことなのです。^^V

 

 

というわけで、今後テーマのバラエティーが増えることになるわけですが、ある特定のたとえばCS60に関連した記事だけを読みたければ、カテゴリ別分類されているCS60の記事をクリックすればいいわけです。

 

 

というわけで、何とか9月というキリのいいタイミングに間に合ったので、ちょっと肩の荷が下りたような気がします。

 

 

「毎日更新」されているサイトは少ないので、これからも楽しんでいただける記事を書き続けたいと思います。

 

どうかご贔屓のほど、よろしくお願いいたします。

   

 

   

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カテゴリ: 徒然・四方山 の一覧

 

 

 

今後このページの更新はありません。

 

COOLに過ごそう」をご覧ください。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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体に必要なエネルギーは炭水化物、脂肪、蛋白質が分解(代謝)されることで作り出されます。

 

ほとんどの方の食事は、全エネルギーの60~70%を炭水化物に頼っているはずです。

 

 

ですが、このような食生活になったのは新石器時代に農耕が始まってからで、まだ1万年程度しか経っていないのです。

 

その前の数百万年の間は狩猟採集が主だったため、現代に比べ炭水化物からのエネルギー摂取は少なく、脂肪や蛋白質からのエネルギー摂取が大きかったのです。

  

 

狩猟採集社会ではガンは少なかったのです。

 

ガン細胞はグルコースに対する依存度が高いのです。

 

 

そのため、高炭水化物食ががんの発生や進行を促進している可能性が指摘されています。

 

そのため低炭水化物食がガンの予防や治療に有効だという報告が多く発表されているのです。

 

  

では、体にやさしいがん治療を行うにはどうすればいいのでしょうか?

 

今まで、ワールブルグ効果をターゲットにした治療法として、ジクロロ酢酸ナトリウム半枝蓮R体αリポ酸紫根のシコニン発酵小麦胚芽エキスのAvemarシリマリン冬虫夏草、さらにインスリン感受性を高める糖尿病治療薬のメトホルミンなどの摂取という方法があります。

 

  

これらを組み合わせた治療で、ガンを縮小させ、上記の代替医療の組合せだけで腫瘍マーカーが減少したり、腫瘍が縮小する例が実際に起こっています。

 

そこで、このような治療法の効果をもっと高めるためにはどうしたら良いかというのが次の課題になります。

 

 

要するにガン細胞にグルコースを与えないようにすれば良いわけです。

 

  

そのためには断食療法やカロリー制限なども効果がありそうですが、断食療法は栄養素が欠乏する欠点があります。

 

カロリー制限も体力を低下させる欠点があります。

 

 

絶食と同じような効果があって体力も栄養状態も悪化させない食事療法として「ケトン食」があります。

 

これはてんかんの食事療法として確立されている食事療法です。

 

 

炭水化物(糖類)の摂取を極端に減らし、脂肪を多く摂取しケトン体を産生させるという食事療法です。

 

ケトン食療法は脳腫瘍などで実際に試みられ、有効性が報告されています。

 

  

炭水化物を極端に減らし、脂肪(特に中鎖脂肪酸)を多く摂取すると、グルコースが低下してがん細胞は死滅します。

 

一方で正常細胞は中鎖脂肪酸が代謝されて産生されるケトン体を利用してエネルギーを産生することができるのです。

 

 

グルコースは、がん細胞の増殖を促進するインスリンやインスリン様増殖因子(IGF-1)の分泌を高めるため、低炭水化物食によってインスリンやIGF-1の分泌が減少すると、がんの進行が抑えられるという作用があるのです。

  
ケトン食でがんが縮小したという報告は多数あり、さらに抗がん剤治療での効き目を高めるという報告もあります。

  

 

  

高炭水化物食ががんの発生を高める

 

  
炭水化物の摂取量や摂取総カロリーが高いと、脂肪の摂り過ぎも、がんのリスクを高めることになります。

 

  

炭水化物や摂取総カロリーが高ければ、摂取した脂肪は体内に蓄積して肥満や動脈硬化の原因となります。

 

しかし、炭水化物の摂取が少なければ、脂肪はエネルギー源として利用されるのです。

 

   

特に、中鎖脂肪酸を多く含む脂肪を多く摂取すると、脂肪を多く摂取しても体内に蓄積することはありません。

 

長鎖脂肪酸でもドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンテン酸(EPA)のようなω3不飽和脂肪酸やオリーブオイルなどがん予防効果がある脂肪酸もあります。

 

  
狩猟採集社会ではがんが少ないということが多くの疫学研究で明らかになっています。

 

脂肪摂取量よりむしろ、炭水化物、とくにグリセミック指数の高い炭水化物の摂取量が増えたことが、近代社会でガンが増えた原因の大きな要因となっているのです。

 

  

グリセミック指数の高い炭水化物の摂取量が増えると、ガン細胞の増殖を刺激するインスリンの分泌が増えます。

 

またガン細胞のエネルギー産生は正常細胞に比べて何十倍もグルコースの依存度が高いので、炭水化物の豊富の食事はガン細胞の増殖を促進することになります。

 

  

ガンはグルコース過剰が引き起こす病気です。

 

つまり炭水化物の少ない食事は、ガンの発生予防や治療に大きな効果があるのです。

 

  

体脂肪として沈着せずエネルギー源として利用される中鎖脂肪酸や、DHA(ドコサヘキサンエン酸)やエイコサペンタエン酸(EPA)のようなω3不飽和脂肪酸、オリーブオイルのような、がんや動脈硬化の予防に効果が証明されている油脂を多く摂取し、飽和脂肪酸やω6不飽和脂肪酸のような動物性脂肪の摂取を少なくすれば、むしろ、がんや動脈硬化性疾患のリスクを減らせるのです。

 

しかし、重度の糖尿病がある場合には、意図的にケトン体を増やすケトン食は危険です。

 

 

腎臓機能が低下している場合も禁忌と言えます。

 

また、薬物療法を行っている糖尿病患者は低血糖に陥る危険もあります。

 

  

要するに、低炭水化物食やケトン食は、重度の糖尿病が無いことが前提になります。

 

つまり、糖尿病にならないよう、炭水化物の摂取を少なくすることが、最も優れたガンの予防用法であり、また治療方法の基本なのです。

   

 

  

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Mr.都市伝説 関暁夫のファーストコンタクト バシャール対談

 

2018年9月にアメリカロサンゼルスにて行われた、関暁夫氏とバシャールとの3日間のセッションをまとめた本です。

 

なかなか興味深い内容だったので、ポイントを箇条書き形式でまとめてみました。

 

  

  

予備知識  

 

  

バシャールとは、チャネラーであるダリル・アンカとの交信でつながる宇宙に存在しています。

 

ハシャールとは、オリオン座近くに位置するエササニという惑星に住む宇宙人です。

 

  

名前を必要としないので、名前はありません。

 

なぜならばテレパシーの交流がいつでも可能だからです。

 

    

チャネラーのダリルがアラブ系の血筋を引いているので、バシャールと呼んでいるようです。

 

ちなみに、バシャールとはアラビア語でメッセンジャーの意味だだとのことです。

   

 

エササニの時間は地球時間の約10倍速いため、実際には3000年先の未来だと考えられているようです。

 

ハシャールは30年以上に渡り、グリル・アンカの身体を通して地球人に宇宙の叡智を伝え続けています。
 

 

チャネリングとは、日で見ることの出来ない存在と交信し、それを人々に伝えることを指します。

 

チャネラーであるダリル・アンカ氏は、自分の意識はほとんどないトランス状態でつながる「トランス・チャネリング」が可能だといいます。

 

 

 
並行宇宙

 

 

みなさんかイメージする字宙とは別の字宙空間が同時的に存在すると思ってください。

 

「パラレルワールド」、「バラレルリアリティ」とも呼ばれる並行世界で、並行する現実、パラレルな現実などと訳されています。

 

 

  

アセンデッドマスター

 

 

過去に人間として地上で生活をした後、他の生き物に転生することなく天界に昇天し、神の観点から人類をサポートしている存在のことを指します。

 

天界にいる高尚な魂を持つ人たちのことで、代表的な例では、イエス・キリスト、ブツダ、聖母マリアなどが挙げられます。

 

 

 

ハイヤ-マインド

 

 

字宙の叡智につながる自分の内にある高い意識。

 

「ハイヤーセルフ」、「高次の意識」、「大いなる自己」とも呼ぶ。

 

 

 

ポータル

 

 

一つの場所(時空間) と別の場所をつなぐ、扉のような場所を指します。

 

 

 

ダリルさんはなぜバシャールさんと交信できるようになったのか?

 

 

1970年初頭にUFOを目撃したのをきっかけに、数年後瞑想中に、バシャールからテレパシーのコンタクトが来たと書かれています。

 

目撃したUFOというのは、実はバシャールの宇宙船だったそうです。

 

 

 

チヤネリング中は脳波がガンマ波になる

 

 

このチャネリングの状態というのは、普通に誰もが入れるものだといいます。

 

たとえば、誰しも自分が情熱を感じることを夢中になってやっている時、または瞑想の深い状態に入っているときというのは、チャネリング状態になっているのです。

 

 

そのときの脳波の周波数は、40-100Hz(一秒間) で、γ (ガンマ)波と呼ばれています。

 

そして、その周波数になっているときには、やりたいことを何でもできる、つまり、自分が興味を持っている分野の活動をすることも可能になるといいます。

 

 

クリエイテイプなものを活かして何かを行ないたい、自分自身の高次の意識とつながりたい、もしくは、他の存在とチャネリングを通して情報を降ろしたい、または、宇宙存在とつながるというようなこともできるのです。

 

脳のちょうど真ん中の部分に自分の人格や性格を表現するために通常使われている部位があるのですが、チャネリング中のダリルさんの脳はその部分が完全にシャットダウンされた状態になっています。

 

 

その状態で、ダリルさんがしやべっているのは彼自身ではなく、別人格のバシャールが、彼の口を使ってしゃべっている状態になるのだそうです。

  

 

  

目撃されたUFO

 

 
1970年代に目撃した円盤は真っ黒の正三角形をしていたそうです。

 

一回目はカリフォルニアのサンフェルナンドバレーという地域で約45メートルの距離で目撃。

 

 

二回目は、ウェストロサンゼルスで20メートルくらいの距離で、誰が見てもわかるようなものだったそうです。

 

二回とも、ダリルさんだけではなく、他の人も目撃しています。

 

 

 

バシャールはどこにいるのか?

 

  

具体的にバシャールがどこにいるかというと、セドナ上空です。

 

  

セドナからの招待状で書いたあの、セドナです。

 

  

霊能力を持った方がCS60を見ると、みんな口を揃えて、「これはこの次元のものじゃない」と言います。

 

どうやら7次元からやってきたようなんです。

 

そんな言葉を裏付けるような出来事が、先日セドナで起こりました。

 

 

みなさんは、セドナってご存じですか?

 

アメリカ南西部、アリゾナ州中北部にある砂漠の街で、すごいパワースポットがあることで知られています。

 

 

ネイティブアメリカンの聖地があるので、たくさんの霊能力者が集まってきて、人類や地球のために祈っているそうです。

 

そこで行われた儀式で、セドナの長老が「どこにあるかわからないけど、未来の治療器具が地球上にもたらされた」と言いました。

 

 
そこにたまたま日本から来ていた人がいて、「ひょっとして、これのことですか?」とCS60の写真を見せたら、「これだ!」と言うんですね。

 

そういういきさつがあって、ぼくもセドナに行くことになりました。

 

 

セドナって、日本でいうと沖縄くらいあったかいところです。

 

ところが、ぼくらが飛行機から降り立った日、雪がどんどん降って、30cm以上積もっていました。

 

 
この旅に同行した人は、「CS60を迎えるために、この地を雪で浄化したのではないか」と言っていました。

 

すごく寒かったけど、砂漠に雪が積もる光景はとってもキレイで神秘的でした。

 

 

本当は集会場に体調の悪い方をいっぱい集めてもらう予定でしたが、雪で車が動きません。

 

急遽、ネイティブアメリカンを代表して、2名の霊能力者に施術することになりました。

 

 

彼らには、CS60の技術指導も行ったんです。

 

セドナの霊能力者は、自分の利益を捨てて、みんなのために無料奉仕しています。

 

 
「よかったら、これを仕事にしてください」と言って、CS60を渡して帰りました。

 

 

CS60が次元をこえて未来からもたらされたものなら、もっと人の役に立てないといけません。

 

「これからは世界中にCS60を広める体制をつくらないと」と考えると、期待と興奮で胸がいっぱいになります。

 

    

 

バシャールの搭乗する宇宙船が上空に・セドナベルロック

 

 

バシャールの搭乗する船は、丁度アリゾナ州セドナのベルロックの真上に存在しています。

 

この場所は、地球上に点在するボルテックスの中でも最も強力なエネルギーを放つ場所です。

 

 

ここを訪れると、波動内の"一番目立つ波動"が浮き彫りにされ、普段気がつかない"貴方のエッセンス"を簡単に見つけ出す事ができる場所でもあります。

 

the PLANET from NEBULAより

   

 

  

そろそろバシャール

 

病気もどんどんなくなっていく。

 

病気の99%は体の中の毒によるもの。

 

 
人間がつくりだしている有害物質が地球温暖化のもとになっており、またその有害物質が病気の原因にもなっている。

 

体が有害な毒物でいっぱいになると、栄養素を吸収しにくくなり、免疫力が下がり、体の中にさまざまな別の微生物が入り込みやすくなる。

 

  

デトックスなら、ゴッド・クリーナー

 

 

ゴッドクリーナー・23回目-29回目

 

この日の7回目、トータルでは29回目は、13分近く経過しても、水の色が変わらず。

 

というわけで、29回目が終了しても、色は全く変わりませんでした!!

 

 

CS60新神戸でゴッドクリーナー!

 

ゴッドクリーナー 若石ローラー 50分 4000円

 

 

 

 

synaegy.jpg

 

  

タカダイオンとの相乗効果

 

 

タカダイオン+CS60を比較テストその3で、次のようなご質問をいただきました。

 

受け手にタカダイオンを繋いだ場合、痛みが軽減されるのは大量のマイナス電子が、体内静電気などで発生した活性酸素(+の電荷)をキャンセルしたため、CS60で引き抜く「毒」の量が軽減したということでしょうか。 

 

私にとっての最大のミステリーは、電子が術者の手からCS60を通って受け手に流れるとなぜ痛みが増幅されるのか?ということです。

  

 

ある場所で活性化させるミトコンドリアの数を仮に100だとします。

 

 

タカダイオンでマイナス電子を施術者だけに流し込んだ場合

 

施術を受ける側はタカダイオンによる無痛の活性効果は期待できないわけです。

 

そのため施術を受ける側がタカダイオンで活性化するミトコンドリアはゼロ(無痛)+CS60による活性化100(痛み)ということになります。

 

 

タカダイオンでマイナス電子を施術を受ける側へ流し込むと、ミトコンドリアはタカダイオンの効果によって、痛みが軽減され、活性化します。

 

施術を受ける側がタカダイオンで活性化するミトコンドリア40(無痛)+CS60による活性化60(痛み)という計算になります。

 

 

施術を受ける人が、タカダイオンでマイナス電子を受けると、100の痛みが60へと減少するため、痛みが軽減されることになります。 

 

施術を受ける側がタカダイオンでマイナス電子を流し込むと、逆のケースに比べて、痛みが軽減されるのは、タカダイオンによる無痛の活性化分があるためではないかと推測しています。

 

 

この現象は、ALSのタマさんで何度も確認していますし、私も被験者となって体験してみましたが、タカダイオンを接続して施術を受けると、やはり痛みの程度は減少します。

 

 

筆者が、CS60治療時にタカダイオンを使用したり、酸素カプセル内でのバイオマットによる温熱治療にもタカダイオンを使うのは、タカダイオン電子治療器で作られた電子が、数個の水分子に取り囲まれて水和電子となってツボから体内に入るという効果も狙っています。

 

すると活性酸素が消去され、水の水素イオン(H+)と 反応して、体液はアルカリ化するのです。

   

  

 

タカダイオンのマイナス電子とは?

 

 

 

マイナス電子(空気イオン)の発生は、宇宙や太陽黒点などより飛来する電離線により、大気圏中の微粒子が電離されて飛び出た電子が空気成分に付着してマイナス荷電を示すために起こります。

 

マイナス電子が空気成分のO、N、Hに付着したときは、マイナス電子の性質は消失し、空気のマイナスイオンは生成されなくなります。

 

  

H2Oに付着したときは、マイナス空気イオンの性質が残るため、大量のマイナス空気イオンが存在する滝壺近くでは気分が良くなります。

 

これは水和電子の形になっているためです。

 

 

このマイナス空気イオンは、呼吸器より30%、体表より70%が入ると言われています。

 

皮膚の基底膜の電気抵抗が大きいため、低周波治療の際に治療師の針がこの膜を貫かないと、被験者は非常に痛がるのはこうした理由によるものです。

 

 

「つぼ」は多くの毛細血管と神経の末梢が分布しているため、皮膚の中で最も電気抵抗が低くなっています。

 

そのため、筆者はタカダイオンの効果を高める方法として、タカダイオンの出力端子を銀布へ接続し、皮膚の幅広い面積へ接触させることで、効果を高めようと工夫しています。 

 

  

人の体は60%の水でできているため、放射線が人体に入ると水(H20)より電子を電離し、活性酸素になるのですが、では遊離したマイナス電子はどのような作用をするのでしょうか?

 

生体内の細胞・組織・臓器は正常の間は表面はマイナス荷電を示すのですが、障害が酷くなるほどプラス荷電が強くなり、陽電化現象を示すのです。

  

 

カエルの筋肉を切断すると割面より正常部位に向けて創傷電流が流れます。

 

これは割面がプラス荷電の状態(陽電化現象)となり、正常部位にあるマイナス電子が割面に向かって移動するためです。

 

 

正常な組織が何らかの原因で障害を生じるとその部位は、陽電化状態(プラス電子帯電)を示すのでその部位に電子が移動します。

 

 

人体にマイナス電子を与えると、血清内のNa,Caは増加し、Kは減少します。

 

この電解質の移動は細胞と血清内との移動と考えられるため、結果的には細胞の活動電位に良い影響を与えると考えられるのです。

 

 

反対にプラス電子負荷(マイナス電子を除く作用がある)の場合は、反対の結果となります。

 

  

血液のpH(酸度)は体内で生じたC02がH2Oと共に重炭酸(HCO3)になりpHに影響します。

 

肺胞の換気能が低ドしたとき、すなわち肺の疾患(気管支炎・肺結核・肺炎など)とか呼吸を妨げる状態になると、lil液中のHCO3濃度が上昇して体液は酸性(呼吸性ァシドーシス)となります。

   

 

  

体液のアルカリ化

 

 

また食物の代謝が不完全になると、乳酸などが生成して酸性になります(代謝性アシドーシス)。

血液が酸性になると酵素活性が低下して生体の恒常性が保たれなくなり、病気発生の原因になるのです。

 

血液が酸性になったときに、タカダイオンにより電子を与えると、アシドーシスの基になるHがEにより中和され、体液はアルカリ性になります。

 

体が種々な病によってアシドーシスになると回復が遅くなりますが、マイナス電子を与えると体液はアルカリ性に移行し、酵素の作用が活発になるため体の回復が早くなるのです。

 

  

  

活性酸素を消去する

 

 

動脈硬化の1つの大きな原因は活性酸素で、脳や心臓の動脈硬化症を引き起こします。

 

半身不随、脳出血あるいは心筋梗塞は死亡者の60%を占めるといわれています。

 

  

また活性酸素は多くの神経性疾患の原因でもあり、タカダイオンはそれらの疾病を治療することができると考えられています。

 

特に神経細胞の活動電位を正常化(活性化)する働きがあり、FI律神経失調症を正常化し、細胞性および液性免疫力を増強することができるのです。

 

 

そのため睡眠を促進させることが可能になります。  

 

  

染色体の損傷を回復させ、放射線障害を改善させ、放射線治療時の副作用を防止することができます。

 

さらに抗癌剤の副作用を改善・防御することもできるのです。

 

 

癌細胞は最初からマイナスに荷電しているため、大きくなってもプラス帯電にはならないのです。

 

そのため、マイナス電子はガン細胞に近づくことができなくなり、周囲の正常細胞に作用し、免疫力を高める作用を及ぼすのです。

 

   

そしてミトコンドリアの機能を促進します。

 

こうした理由から、CS60による、ミトコンドリアの活性化との相乗効果が期待できるというわけです。

  

 

    

タカダイオンと自律神経系の疾患改善

 

  

16名の無力体質者(全自律神経系不安定9名、全自律神経系緊張充進7名)を対象とした実験では、負電位負荷として毎日300V60分を30回施行後、反応程度を比較しました。

するといずれも正常に近づき、自律神経中枢(主に大脳の視床F部に存在)の過敏性とか機能低下が改善されていることが判明しています。

 

 

また、大脳辺縁系にある感情中枢も安定した状態になることが、確認されています。

 

液性免疫抗体のが迅速に形成されることに加え、X線障害の改善や、便秘・下療・頭痛および睡眠なども改善されることが分かっています。

  

 

 

マイナス電子は影響を与える範囲が広い

 

 

タカダイオンの電位負荷療法の効果は広範囲に渡り、骨折・胃潰瘍・胃下垂(兼胃アトニー症)・過緊張胃・慢性肝炎・慢性蓄膿症・慢性中耳炎・アレルギー性鼻炎・食餌性アレルギー・気管支喘息など、心臓・循凛器系疾患の本態性高血圧症・低血圧症・心筋梗塞・心房細動・鮨漏性温・白班症・類乾癬の治癒例も報告されています。

 

火 傷(熱傷)や胃、十二指陽漬瘍・更年期障害・神経疲労・老人性神経症・神経性呼吸困難・夜尿症・メニエル氏病・健忘性症候群・顔面神経麻痺・原爆後障害・スモン病をはじめとして、人工透析の副作用の軽減などにも効果があるようです。

 

  

また、疲労・肩こり・腰痛などにも効果があるため、タカダイオンとCS60を併用することで、相互に効果を高め合う効果が期待できるのではないでしょうか。

     

 

      

参考文献

 

 

負電荷療法の実際・著者(広藤道男・畑下散行・織田暢夫)

 

電子負荷療法の理論・著者(広藤道男・畑下散行・織田暢夫) 

 

 

 

 

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奇跡の治療薬その2に引き続き、ベンズアルデヒドの作用メカニズムについて。

 

 

解明されつつあるメカニズム

 

 

東風博士は入退院を繰り返され2010 (平成22)年3月14日、ご家族に見守られ、穏やかに最期を迎えられました。

 

享年98歳でした。

 

 

その後齋藤潤医師が、慶応大学の研究員として、2011 (平成23)年からベンズアルデヒドの基礎研究に携わるようになりました。

 

綱胞が増殖する仕組みを説明すると、細胞のレセプターに酵素の働きで増殖因子が結合し、タンパク質がリン酸化することで活性化し、情報のシグナルをリレーのように伝えていきます。

 

 

そして、最終的には遺伝子の核に情報が伝わり、増殖が始まります。

 

 

通常は、ブレーキ役のタンパク質の働きによって必要以上の増殖は制御されていますが、このブレーキが利かなくなり、際限なく増殖するのががん細胞です。

 

体内にはリン酸化を止めさせる働きをしている酵素もたくさん存在していますので、脱リン酸化してしまうこともあります。

 

 

ところが、リン酸化を維持し、がん細胞の活動を維持する別の種類のタンパク質もあるのです。

これ以降はそのタンパク質の種類を「アダプタータンパク質」という表現で説明していきます。

 

 

齋藤潤医師はこのアダプタータンパク質の作用をベンズアルデヒドが抑制することを発見したのです。

 

  

  

ベンズアルデヒドは悪玉タンパク質を抑制する

 

 

 

悪玉タンパク質をわかりやすくいうと、がん細胞の中で暴れている存在といえます。

 

がんの増殖する経路は、先に述べたmTORを有する経路だけではなく、Ras/Raf/MEK/MAPKから構成されている経路など幾通りもあり、これらの経路が活性化している状態にあります。

 

 

この経路の、ある一つのタンパク質に作用し、がんが増殖するときに発信するシグナルを阻害しているのが分子標的薬です。

 

例えば、中央線にはたくさんの駅がありますが、このうちの新宿駅をストップさせると、中央線全体に影響が及んで使えなくなります。

 

 

つまり、分子標的薬は新宿駅という一つのタンパク質を阻害することで情報伝達のシグナルを断ち切り、その経路である中央線全体を使えなくするように、がんの増殖が抑えられる仕組みです。

 

その中でも有効とされている経路の一つが、mTORという駅のある経路ですが、ベンチャー企業の研究でベンズアルデヒドもここを阻害していることが明らかとなりました。

 

 

そのため、分子標的薬と似たような作用をしていると考えられたのです。

 

ところが、その後の研究によってmTORだけに作用するのではなく、他の経路をベンズアルデヒドが阻害していることが確認されました。

 

 

それは、いろいろな経路でリン酸化しているところにくっ付いて活性化を維持している悪玉タンパク質の結合を、ベンズアルデヒドが抑制していることがわかったからです。

 

分子標的薬は一つのタンパク質をターゲットにして狙い撃ちしているのに対し、ベンズアルデヒドは悪玉タンパク質に作用し、くっ付いている部分に結合して抑制することで多くの経路を阻害しているということです。

 

 

経路がいくつもあれば、 一つの経路を抑制しても別の経路が活性化してくるために、がんの増殖を完全に止めることはできません。

 

 

しかし、いくつもの経路を同時に抑えることができれば効率が良いうえ、それだけ抗がん作用も高まるわけです。

 

東風博士の臨床でも、ベンズアルデヒドを投与してから効果が現れるまでの期間が2-3カ月と比較的短く、また腫瘍が縮小、あるいは消失している症例が多かったのは、こうした複数の経路に作用していたからと考えられます。

 

 

東風博士がベンズアルデヒドの治療薬を開発し、臨床を行っていた時代は、残念ながらアダプタータンパク質の存在が認識されていませんでした。

 

ですから、ベンズアルデヒドががんに効果があると訴えても、どこに作用しているのか明確な説明ができず、多くの研究者からは「そんな都合の良い物質があるはずはない」と無視されたように、想像できなかったのです。

 

 

ただ、ノルウェーのペツターセン博士は、1985年(昭和60年)に「ベンズアルデヒドのメヵニズムは、ベンズアルデヒドががん細胞のタンパク合成を阻害することが効果の主な原因で、生体化学の基本物質ともいえるベンゼン核ががん細胞を攻撃すると考えられる」という実験結果を発表していました。

 

当時からペッターセン博士だけは、ベンズアルデヒドの作用機序をいち早く見抜いていたと思われます。

 

 

それが、ここ20-30年の間に分子生物学が目覚ましい進歩を遂げ、悪玉タンパク質の存在が明らかになりました。

 

2007年以降は、アダプタータンパク質ががんに関わっているとする論文もわずかですが見られるようになってきています。

 

 

基礎研究については先に述べたように、悪玉タンパク質の存在がわかれば、それを阻害することでがんに有効な治療薬ができるであろうという発想は、研究者なら誰にでもあると思います。

 

がんに特異的に悪さをしているのはアダプタータンパク質の一つである悪玉タンパク質であり、これだけを阻害できれば良いわけで、そういう薬は今のところ開発されていません。

 

 

それを、ベンズアルデヒドの治療薬は実現してしまったのです。

 

しかも、正常細胞には悪玉タンパク質の発現が少なく、ダメージを与えることがないので、長期にわたって投与しても髪の毛が抜けるとか、強い吐き気や嘔吐などの副作用が一切起こらないのです。

 

 

また、いっぺんにいろいろな経路に機能することで、薬剤耐性も起こりにくいのが大きな特徴です。

 

 

 

特に膵餞がんに優れた効果を発揮

 

 

 

現在、安全性が確認されているベンズアルデヒドの治療薬は、内服薬(CDBA)と坐薬の2種類です。

 

東風博士が治療に当たっていた当初からいわれていたのは、特に膵臓がんと悪性リンパ腫に効果が見られるということでした。

 

 

実際に、齋藤潤医師を中心に行っている臨床でも、膵臓がんと悪性リンパ腫に対し、特に有効性が高いことを確認しています。

 

例えば、膵臓がんのケースでは、関西の大学病院でステージⅣと診断され、化学療法を受けていた患者さんが数ヵ月の余命を宣告されました。

 

 

すぐにCDBAによる治療を行ったところ、がんが縮小したのです。

 

その後、大学病院に戻って定期的に検診を受けていますが、縮小を維持し、元気に過ごしているそうです。

 

 

これによって担当医は、ベンズアルデヒドの存在を知り、関心を示しこのように、膵臓がんについては効果を示す症例が多いのです。

 

しかし、残念ながら効果がなく、腫瘍マーカーもそれほど下がらない患者さんも中にはいらっしゃいます。

 

 

それでも、がんによる痛みはかなり軽減されていることが、がん患者さんに共通している特徴です。

 

膵臓がんは、他のがんに比べて転移や再発しやすく、予後が悪いことで知られています。

 

 

それは、膵臓がんの発生場所に起こる複雑で強い間質反応があるからです。

 

間質反応とは、がん細胞の周りに線維芽細胞が増殖してコラーゲンが分泌され、その中にさまざまな炎症細胞や血管が複雑に絡み合った構造ができることをいいます。

 

 

もちろん他のがん種でも浸潤すると間質反応は起こってきますが、とりわけ膵臓がんではその反応が強いことで知られています。

 

その結果、がん組織の主成分を問質反応で占められ、腫瘍内から生検で採取された組織にがんが見つからないこともあるほどです。

 

 

間質反応が強いと血流が低下するため、膵臓のがん細胞は常に血流に乏しい「低酸素状態」にさらされています。

 

この過酷な環境の中で生き延びるがん細胞は、より丈夫で悪い細胞へと変異しながら育つので、悪性度が高くなると考えられています。

 

 
そのため、膵臓がんではがん組織に抗がん剤などの薬剤が浸透しにくく、効き目が悪いので予後の悪いがん種といわれているのです。

 

このような膵臓がん特有の性質から、進行してくると腹膜に沿うようにがん細胞が増殖し、腹部がガチガチに硬くなって痛みが強く表れてきます。

 

 

ところが、CDBAを投与すると、悪玉タンパク質の活動を阻害することで間質反応が抑えられ、腹部が硬くならないのです。

 

効いていない患者さんでも、痛みはかなリコントロールされており、苦痛を訴えることがほとんどありません。

 

 

膵臓がんでCDBAが高い効果を示すのは、別の経路にも作用しているからです。

 

がん細胞の増殖には、さまざまなシグナル伝達する因子が関わっていますが、膵臓がんではほぼすべてにおいてKRAS (ケイラス)遺伝子に変異が認められています。

 

 

KRASは細胞の増殖に関与する遺伝子の一つで、EGFR (上皮成長因子受容体)が出す細胞増殖のシグナルを受け取って核に伝達している経路の一つです。
 

そのため、変異したKRAS遺伝子はEGFRからのシグナルがなくても、常に細胞増殖のシグナルを出し続けます。

 

 

これによって発生したがんでは、シグナル伝達兼転写活性化因子で、細胞増殖、分化および生存などの過程を制御するSTATというタンパク質が深く関わっています。

 

STATには7種類あり、膵臓がんを含む胃・腸・肺など多くのがんでSTAT3が活性化していることが認められています。

 

 

膵臓がんの進行に対して、ベンズアルデヒドがmTORなどの経路だけではなく、STATを抑制することで、がんの増殖に必要なシグナルの伝達や転写(遺伝子の情報をコピーすること)を

阻害しているため、がんの活動を止めることができるのです。

 

そのため、悪性リンパ腫でも高い有効性が確認されています。

 

   

特に膵臓がんと悪性リンパ腫には、ベンズアルデヒドの治療薬が目覚ましい効果を示すのです。

 

 

 
医師が他の治療との併用を嫌がる理由

 

 

 
私が大学病院に勤務していたときから耳にしていたことに、患者さんが化学療法を受けていながら、担当医に内緒で他のクリニックで免疫療法など別の治療を受けているという話でした。

 

患者さんに訊ねると、「先生に相談したらダメだといわれたので」という答えが返ってくることが多いのです。

 

 

しかし、担当医がダメだと言ったのには理由があります。

 

まず、用いている抗がん剤などがどのくらい効いているのか、その正確な評価ができなくなる可能性があり、次の適切な治療方針が立てられなくなるからです。

 

 

内緒で受けている治療法と抗がん剤の、どちらが効いて良い結果が出たのか、わからなくなるということです。

 

また、もう一つの理由として、患者さんが内緒で併用していると、思わぬ副作用が現れる可能性があることです。

 

 
特にガイドラインで認められていない治療を受けていると、それによってどのような影響が患者さんに及ぶかわかりませんので、とても危険だからです。

 

医師はわからないから警戒し、リスクを極力避けたいと考えます。

 

 

実際に、がん患者さんが別の治療を受け、重篤な副作用に見舞われた症例が報告されています。

 

別の治療を受けていたことを担当医はそれを知りませんので、抗がん剤による副作用と考えました。

 

 
しかし、患者さんに詳しく状況を聞いて、初めて別の治療も受けていたことが判明したのです。

 

その後、副作用に対する処置を行って事なきを得ましたが、その間は化学療法が中止となりました。

 

 

このような二つの理由から、担当医が自分の目の届かないところで別の治療を受けることを嫌がり、ダメと言ったと考えられます。

 

しかし、患者さんにしてみれば命にかかわるだけに、何でも試してみたいと思うのは当たり前のことです。

 

 
以前の私がそうだったように、ベンズアルデヒドの存在を多くの医師が知りません。

 

どのような薬なのかわからないものを、自分の患者さんに投与することを認めるわけにはいきません。

 

 

ですからベンズアルデヒドの研究を進め、がんに有効かつ安心・安全であると、世の中に認知される必要があるのです。

 

中には、患者さんの意思を尊重してCDBAの服用をしぶしぶ認め、不本意ながら化学療法との併用という形で治療を進めることもあります。

 

 

これで劇的な効果が現れたことで、それ以降は積極的に協力してくださることもあるのです。

 

幸い、ベンズアルデヒドには副作用がほとんどないため、化学療法と併用しても安全であることが、臨床で確認されています。

 

  

  
ベンズアルデヒドの治療薬は全身状態を改善する

 

 

 
化学療法の弱点は、副作用の激しさにあります。

 

それくらいでなければがん細胞を叩くことができないわけですが、長期にわたって投与されれば患者さんの体力は消耗し、食欲も低下するためにますます体が弱ってしまいます。

 

 
がんには勝っても、命が尽きてしまっては元も子もありません。

 

また、精神的負担も大きく、苦しんだ末に効果がなかったときの落胆や、がんによる痛みから「うつ病」になる患者さんもいるほどです。

 

 
患者さんの多くは、治療の効果を常に気にし、データが良いと喜び、悪いと落ち込んで不安に過ごしています。

 

実は、悪玉タンパク質はストレスの影響を受けやすく、ストレスによっても発現が高まることが確認されているのです。

 

 
ストレスは刺激ですから落ち込んだりするだけではなく、体に負担をかける肉体的ストレスでもがん細胞の働きを活発にし、増殖してしまう可能性があるわけです。

 

「病は気から」といいますが、まさに精神的にも肉体的にもストレスは、心身に大きく影響を与えています。

 

 

不安を減らして明るく、笑顔でいることが、悪玉タンパク質を増やさない方法でもあります。

 

こうした患者さんの精神的・肉体的ストレスを軽減させるうえでも、CDBAは役立っていると考えられるのです。

 

 
まず、副作用がほとんどなく、痛みも軽減されることは肉体的ストレスを減らします。

 

さらに、患者さんにとって体力の維持につながるうえ、食欲の低下も防げます。

 

 

がんの状態が悪化すれば食事どころではなくなるため、普通に食事が摂れることは少なくとも悪化していないというバロメーターにもなり、希望が持てるようになります。

 

これによって精神的ストレスも軽減されます。

 

 

実際に、CDBAを投与していると、食事が摂れなかった患者さんが食べられるようになるなど、食欲が改善するケースが多いのです。
 

食事が摂れると体力もついてきて、気持ちも前向きに変化してきます。

 

 

 

アルツハイマーにも有効の可能性

 
 
ベンズアルデヒドの治療薬は、もともと東風博士が「がんの治療薬」として開発したものですので、現在では齋藤潤医師もがんと関連した基礎研究を行っています。

 

悪玉タンパク質の機能を調べていくと、がん以外の疾患にも関わっていることが明らかになってきました。

 

 
これにより他の疾患に対しても、ベンズアルデヒドが効くのではないかという可能性が出てきたのです。

 

細胞内のタンパク質の存在量は、タンパク質の合成と分解のバランスによって調節されています。

 

 
それが、何らかの原因でこのバランスが崩れると、タンパク質のリン酸化が過剰に活性化します。

 

これによって一部のタンパク質が凝集し、不溶性の構造物となって神経細胞などに沈着して変性を引き起こしてしまいます。

 

 

これが「神経変性疾患」といわれるもので、代表的な疾患にはアルツハイマー病やパーキンソン病などがあります。

 

実際に、これらの疾患を患っている患者さんの脳を調べてみると、異常なタンパク質の沈着が観察されています。

 

 

この異常なタンパク質には、アミロイドβタンパク質やリン酸化タウタンパク質などあります。

 

これらがゴミとなって脳内に蓄積して引き起こされるのが、認知症の大部分を占めているアルツハイマー型認知症です。

 

 

中でもタウタンパク質は、加齢やさまざまなストレスによってリン酸化されることで神経細胞内に凝集し、細胞の機能に障害を及ぼしています。

 

このタウタンパク質のリン酸化の維持に関わっているのが、悪玉タンパク質です。

 

 

がんだけではなく、アルツハイマー型認知症などの神経変性疾患でも悪玉タンパク質が高発現していることが明らかにされています。

 

したがって、悪玉タンパク質の機能を阻害する作用を持つベンズアルデヒドは、アルツハイマー型認知症などにおいても神経変性の部分に作用し、進行を抑制する可能性が考えられるのです。

 

 
現在、アルツハイマー型認知症の患者数は250万人ともいわれ、高齢社会を迎えた日本では2035年には330万人を超えると推察されています。

 

そのため、治療薬の開発が急務となっています。

 

 

こうした状況においてベンズアルデヒドは、問題解決の突破口になるかもしれません。

 

  

  
慢性疼痛を解消する可能性

 

 

 
ベンズアルデヒドは、がんによる痛みを軽減する作用が確認されていますが、これとは別に「慢性の痛み」を軽減する可能性もあることがわかってきました。

 

ケガをしたときや病気になったとき、激しい痛みに襲われることがあります。

 

 
しかし、これは「急性の痛み」で、ケガや病気が治れば痛みも治まります。

 

ところが、治った後も1-3ヵ月以上続く痛みを「慢性疼痛」といって、近年の調査では約2000万人近くが苦しんでいると推計されています。

 

 

しかし、現在の治療に満足している患者さんの割合は4分の1程度にすぎず、多くは痛みを抱えながら生活しているとされています。

 

  
慢性的な痛みの多くは、中枢神経や末梢神経が損傷することで起こっています。

 

このような疼痛を「神経障害性疼痛」といって、身体にケガや炎症は見られなくても痛みが続く場合は、神経が原因である可能性が比較的高いのです。

 

 

神経の損傷による疼痛に慢性的なものが多いのは、神経系の症状はほとんどが表面化しないため、早期の治療が難しく、徐々に悪化していって知らないうちに慢性化している、などの理由が考えられています。

 

痛みというのは脳で感じるもので、末梢組織での痛みのシグナル(電気信号)は感覚神経から脊髄を通って脳に届けられます。

 

 

脊髄は脳と全身を結ぶ神経の連絡路で、外側に自質、内側にH字形の灰白質という組織があり、これらに守られるようにして中心部に大事な神経線維が詰まっています。

 

灰自質には前角、後角、側角という機能の異なる区分があり、痛みの信号は脊髄の後角を経由して脳に伝わって初めて「痛い」という感覚を私たちは認識しています。

 

 

この痛みのシグナルを伝えている経路の脊髄の後角に、悪玉タンパク質が高発現していることが確認されています。

 

ここでも悪玉タンパク質が活性化しており、痛みを引き起こしていたのです。

 

 

これに対してベンズアルデヒドが脊髄の後角に神経伝達をブロックすることで、痛みの感覚を抑えていると考えられるのです。

 

そうなれば、坐骨神経痛や多くの慢性疼痛に苦しんでいる人にもベンズアルデヒドの治療薬が効果を発揮すると思われます。

 

 

このように、ベンズアルデヒドは新たな可能性を秘めた薬といえるのです。

 

 

 
最終日標は注射薬とSBAの復活

 

 

  
東風博士が治療に当たっていた当初は、ベンズアルデヒドの治療薬に注射薬もありましたが、現在は内服薬共CDBA)と坐薬の2種類です。

 

それでも、これまで述べてきたように著効例が多く、効果がなかった患者さんでも痛みは軽減されるなど、何らかの効果は認められています。

 

 

これが注射薬であったなら、さらに効果が高まるに違いないことは容易に想像がつくのではないでしょうか。

 

注射薬と内服薬や坐薬では、作用に大きな差があります。

 

 

内服薬の場合は、服用した全部が効いているわけではないのです。

 

日から入った薬は、小腸で吸収された後、肝臓に運ばれて分解・解毒(代謝)作用によって薬の一部は化学変化を受けて効果を失ってしまいます。

 

 

残りの成分が肝臓から心臓に運ばれ、血液に乗って全身に届けられて効果を発揮するようになります。

 

例えば、頭痛がひどいときに鎮痛薬を服用したところ、腰痛や捻挫など他の部分の痛みも和らいだという経験はないでしようか。

 

 

これも、鎮痛薬が全身を巡ることで効果を得られた結果です。

 

しかし、がん治療となると、体力が低下していて食事が摂れない患者さんは、薬を飲むのもつらいものです。

 

 

そういうときに心強いのが坐薬です。

 

坐薬は肛門から挿入し、直接直腸の粘膜から吸収されて血管に入り、全身を巡ります。

 

 

つまり、小腸から肝臓に入るコースが省略されるわけです。

 

そこで、内服薬に比べて効き目の現れ方が速いうえ、肝臓を通らないので分解される割合が低くなります。

 

 

また、胃酸や消化酵素による分解も避けられるので、的確な効果を上げることができます。

 

 

ただ、薬を肛門に入れる動作をつらく感じたり、挿入するときに肛門の粘膜を傷つけてしまったり、下痢をしているときには使いづらいなどのデメリットもあります。

 

これらに対して注射薬の場合は、高濃度の薬剤を用いることが可能となるうえ、直接血管に入り、肝臓にいくより先に全身に有効成分が回るため、効率よく吸収されて効果を発揮します。

 

 

つまり、無駄が少ないのです。

 

 
したがって、注射薬には即効性や1回の持続力があり、また有効成分どおりの効果を引き出すことができるのです。

 

一方、内服薬のほうは薬が効きはじめるまでに時間を要し、即効性に欠けるところがあります。

 

 

このように、薬の形態によって効果も違ってくるのです。

 

最も効果的なのは注射薬であることは確実です。

 

 

特に当院の場合は、がんが進行して厳しい状況にある患者さんが多いため、即効性のある注射薬が必要なのは言うまでもありません。

 

さらに、開発の中断を余儀なくされたアスコルビン酸を配合した治療薬(SBA)も、ベンズアルデヒドだけで使用するより効果が強かったことが、東風博士の臨床で確認されていますので、ぜひ復活させたいと考えております。

 

 

アスコルビン酸には抗酸化作用があり、高濃度のものを投与するとがん細胞を死滅させる効果があることも認められています。

 

そのため、作用の異なるベンズアルデヒドと混合することで、かなりの相乗効果が期待できるのです。

 

 

このようなことから、ベンズアルデヒドの注射薬(BG)を早く復活させ、より有効性の高いSBAを製品化することを目標に掲げて研究を続けているところです。

 

サプリメントを足掛かりに効果を実感してもらうベンズアルデヒドを薬として認可されるには先の章でも述べたように、まず健康な人に投与して安全性を確認した後、今度は患者さんに投与して効果を見極め、なおかつ現在の治療薬と比較して有効性があることを臨床試験によって実証しなければなりません。

 

 

しかも、大規模な臨床試験が必要となるため、大手製薬会社や複数の大学病院などの協力が必要不可欠となります。

 

過去の経緯からもおわかりのように、フェーズⅡで足踏み状態となり、その先の大規模な臨床試験ができない状況にあります。

 

 

そこで、ベンズアルデヒドを早く世に出すためには、医薬品にこだわらず、まずサプリメントという形で患者さんに提供しようという考えもあります。

 

ベンズアルデヒドは東風博士の代から臨床を重ねてきた50年の実績があります。

 

 
その間、患者さんを危険にさらしたことは一度もなく、むしろ症状を改善したりQOLの向上にも役立っています。

 

安全性に関しては理化学研究所でも確認されていますので、クリアしていると自信も持っています。

 

さらに、齋藤潤医師の基礎研究によってベンズアルデヒドがなぜ効いているのか、そのメヵニズムも解明されつつあります。

 

 

これらに鑑みて、せっかく有効性が期待できる薬をこれ以上、眠らせておくわけにはいきません。

 

どのような形であれ、早く患者さんが使えるようにすることが急務であると考えました。

 

 

それにはサプリメントのほうが、かえって患者さんには手軽に飲めるうえ、使い勝手も良いと判断したのです。

 

だからといって誰もが気軽にとれるものであると、悪用されたり、偽物が出回ったりしてトラブルの原因にもなりかねません。

 

 

効果の高いものであると自信をもっているだけに、その効果を引き出せるようにきちんと管理しなければなりません。

 

これによって多くの患者さんが安心して服用でき、その効果を実感していただくことで、新たな道が開けるのではないかと思っています。

 

 

それが、ひいては治療薬としての認可、さらには注射薬へとつながるに違いないからです。

 

また、アルツハイマー型認知症や慢性疼痛にも効く可能性があることから、これらの臨床もいずれは進めていきたいと思っていますが、まず優先するべきはがんの治療薬です。

 

 

その点、機能性を備えたサプリメントであれば、他の疾患への対応についても実現が可能と考えられます。

 

当初は、ベンズアルデヒドに抗がん剤作用があることから、がん治療薬としての目線で捉えてきました。

 

 

ところが、徐々にベールが剥がされてくると、さまざまな可能性を秘めた物質であることがわかってきました。

 

単純な構造のありふれた物質だからこそ、いかようにも変化し、まだまだ私どもも知らない効果があると思われるため、サプリメントの開発も慎重に行っているところです。

 

  

 

研究のネックになっている状況を改善

  

 

  
現時点では、研究段階ということで、これまでの50年間、ずっと無償で提供してきましたが、このままでは必要とする患者さんが増えれば増えるほど、研究の負担が大きくなってきます。

 

それを心配する患者さんの中には、服用し続ける必要があるにもかかわらず、無償提に遠慮して服用を止めてしまい、再発してしまったことが過去にはありました。

 

 

患者さんに気を遣わせる医療であってはなりません。

 

 

がん治療の場合は、 一度治っても再発したり、前とは別の新たながんを発症することもあり、予断を許さない状況にあります。

 

ですから、ある程度の期間は服用を続けることが必要となります。

 

 

何より、患者さん自身も不安を抱えていますので、再発予防を目的としてCDBAをしばらく服用するケースが多いのです。

 

今のところ、患者さんによって異なりますが、その期間は、もっと長く服用を続けることが最善と思われますが、平均して半年から1年ほどです。

 

 

このような対応を一人一人の患者さんにしているため、研究費の捻出が難しい状況になってきました。

 

これにより、ますます医薬品化の研究も遅れる恐れが出てきたのです。

 

 

その解決策の一つが、サプリメントでの提供です。

 

もう一つの解決策が、「研究費」あるいは「寄付金」という形で、CDBAや坐薬の原価分のみを患者さんに負担していただく方法です。

 

 

ベンズアルデヒドを世に出すことは、東風博士から引き継いだ悲願であり目標です。

 

それを達成するためには、まずベンズアルデヒドの存在を世の中に広めることが重要と考えています。

 

 

したがって、サプリメントにしても寄付金にしても高額にしてしまうと、今度は患者さんの負担が大きくなり、服用し続けることが困難になりかねません。

 

最近の風潮として、効果のある良いものは素材を厳選して有効成分の濃度も高いので高額になるのも当然で、手軽なものはそれなりの効果しか望めないなどと、価格と内容は比例するように思われています。

 
 

ですから、高額な商品ほど現代は売れるといわれています。

 

 

しかし、それは本意ではありません。

 

サプリメントであっても栄養剤などとは異なり、確実に効果が現れるようにCDBAと大差のない内容にしたいと考えているからです。

 

 

  
患者さんを最期まで診るのも治療の在り方

 

 

 

世の中にはベンズアルデヒドに限らず、標準治療以外にさまざまながんの治療法があります。

 

その多くは入院病棟を持たない民間のクリニックで行われています。

 

 

つまり、外来での治療になるということです。

 

しかも、ほとんどの場合で自由診療となっています。

 

 

現在の医療は、保険が適用される「保険診療」と、保険が適用されないために患者さんが全額を負担する「自由診療」があり、両者を併用する「混合診療」は禁じられています。

 

例えば、保険で認められている治療と認められていない治療を一つの医療機関で受けると、保険で認められている治療もすべて自由診療として扱われ、患者さんが全額負担になるのです。

 


治療効果を調べるうえで必要不可欠な血液検査やCT、MRI検査なども、保険が利かなくなるということです。

 

前項で触れたベンズアルデヒドの問題に関しても、以前より「自由診療にすれば解決するのではないか」という提案を、患者さんからいただくことがありました。

 

 

そうなると、通院できるうちは良いのですが、その後に悪化して動けなくなったとき、そこで基本的には治療が終わることとなります。

 

特に入院施設のないクリニックで外来治療を受けていた場合は、受け入れ先を見つけなければなりません。

 

 

見つからなかったときには在宅診療となりますが、その場合も容態が急変すれば救急搬送されて入院することとなり、ときには見ず知らずの医療スタッフに命を預けることになります。

 

その点、入院できる病棟があれば、全身状態が悪化して家で過ごすのが困難になった場合でも入院していただき、最期まで患者さんに寄り添って診療することができます。

 

 

医師は患者さんの病気を治すことが務めですが、がんは必ずしもそれを実現できるとは限りません。

 

ですから、ときには患者さんの心に寄り添う医療も必要となり、どのような状態であっても見放すことなく、状況に応じて適切な治療を責任もってきちんと行うことも重要なのです。

 

 

何より、顔見知りの医療スタッフに引き続き診療されることは、患者さんにとっても安心でき、心強いのではないでしょうか。

 

必要な治療体制も考え、世に出さなくてはいけないのです。

 

 

心が前向きになると免疫力も高まる患者さんの心が安定し、笑顔が見られるようになると、それに比例して治療効果が現れてくるように思えます。

 


これまで、免疫機能が高まるという話は聞いていませんでしたが、よくよく考えてみれば、そういう作用があっても不思議ではありません。

 

 

膵臓がんに対してよく効くメヵニズムとして、ベンズアルデヒドにはSTATを抑制する効果が挙げられます。

 

STATは、活性化していない状態においては細胞質に存在しますが、ヤーヌスキナーゼ(JAK)という酵素が活性化されるとリン酸化を受け、核内ヘ移行して目的遺伝子を活性化する転写因子として機能します。

 

 

この活性化経路は「JAKISTAT経路」と呼ばれており、これが制御不全の状態に陥っているとがんを発症し、がんの増殖や血管新生、また免疫抑制などが引き起こされます。

 

つまり、体内の恒常性(ホメオスタシス)の維持においても、STATは重要な役割を果たしているのです。

 

 

免疫は、細菌やウイルスなど体外から侵入した異物や、がんのように体内で発生した異常な細胞を排除して体のホメオスタシスを維持し、健康を保つ役割を果たしています。

 

これには自血球といわれている免疫担当細胞が関わっており、この細胞から分泌されるサイトカインというタンパク質がJAKISTAT経路を介して情報伝達を行うことで、免疫システムが機能しています。

 

 
したがって、STATが活性化すると、がんの活動も活発になるだけではなく、免疫システムも抑えられてしまうため、もともと体に備わっている免疫の力でがん細胞を排除することができなくなっているわけです。

 

これに対し、ベンズアルデヒドがSTATを抑制することによって免疫システムの抑制も解除されます。

  
そうなれば、免疫も本来の機能を果たすことができるようになり、体内の恒常性も維持されるのではないかと思われるのです。

 

こうして免疫システムも機能しはじめ、患者さんの免疫力が向上してくるとも考えられます。

 

 
ベンズアルデヒドによる効果が得られた患者さんの全身状態が改善し、QOLが向上するのは、免疫活性が起こったと考えれば納得がいくのではないでしようか。

 

 

 
おわりに

 

 

 
ベンズアルデヒドというがんの治療薬に対して、この名前を初めて知った方がほとんどのはずです。

 

しかも、最新の治療薬ではなく約50年前に開発され、それが現在も当時と同じように用いられていることにも驚かれたことと思います。

 

 

通常は、業に限らずどんなに優れているものでも時代とともに古くなり、新しいものに取って代わられていきます。

 

それも当然のことで、技術が進歩しているのですから新しいものは進化しており、さまざまな機能性を備えています。

 

 
もはや古いものは、時代のニーズに合わなくなっているものです。

 

特に化学の分野は目覚ましい勢いで進化しており、今こうしている間も世界のどこかで新たな物質が発見されたり、治療技術が開発されています。

 

 

薬に関しても、常に新薬が登場し、私たち医師もそれを把握するのに苦労しているほどです。

 

 

ところが、ベンズアルデヒドの治療薬は違います。

 

50年も昔から研究がはじまり、現在でも通用するほど優れた有効性を保持し続け、これを超えるような機能性の高い抗がん剤が未だに開発されていないのです。

 

 

裏を返せば、あまりにも進化していたために時代のほうが追いつけず、当時の医学や研究技術では解明できなかったともいえます。

 

また、あまりにも登場するのが早すぎたために、思わぬ妨害にあったとも考えられます。

 

 

それが、ようやく現代になって解明できるようになったことで、それまで謎に包まれていたベールが剥がされ始めたのです。

 

しかし、まだまだ研究途中にあり、ベンズアルデヒドのメヵニズムが完全に明らかになったわけではありません。

 

 

現在の技術をもってしても、解明できない部分があるかもしれません。

 

それでも、他の医療機関で見放された患者さんが、ベンズアルデヒドの治療薬によって完治しているのは紛れもない事実です。

 

 

数例であれば「たまたま」とか「偶然」で片づけられてしまうところですが、50年間という年月を積み上げてきた実績は容易に否定できるものではありません。

 

  
   

参考文献

 

   

高橋亨・著・進行がん患者を救う「奇跡の治療薬」への挑戦 から一部引用しています。