男として。
先日。久しぶりに昔のバンド仲間に会った。雄太郎(33)、高之進(33)である。
雄太郎さんとは、偶に電話したりするが、高之進さんは、事情により連絡が取れない場所にいた。
そんな二人が来宅した。拙宅で鍋を作り、麦酒をグビグビ。チゲ鍋をパクパク。『‥そういや。前日もチゲ鍋だったな。』と、二人に文句を言いながら食す。
彼らの奇妙なテンションには付いてイケナイ。例えば、『読売タイガースが勝ったね。』『いやぁ。読売タイガースは負けると思ってたんだけど‥』と、そのまま会話が続くのである。ジャイアンツだろ。くわぁ。気持ち悪い。が。無論。突っ込まない。面倒なので放置である。
こんなしょうもない会話を聞いていた時である。雄太郎が『そういや。ネットで高之進を見たよ。』と、笑いながら話す。
聞けば、高之進さんは、昔AVに出演しており、その動画をインターネットで発見。と、言うのである。が。その話を聞いた高之進さんは、見たこともない位に凹んでいた。
『うわぁ~。廃盤になってるハズなのに‥。最悪だ。もう出世できない。はぁー。』
で。結局。帰るまで凹んだ状態であった。
私は、阿呆らしく思えた。
どんな事をしようが問題ない。ただ、自分のやったことに対して責任が持てないのは、腹立たしい。その当時に何を考え、選択したのかは知らないが、手前がやってきた事である。それを全て消し去ろうと言う考え方、バレなきゃOKと言う発想に腹が立つ。
男は、一生を通して責任を持つ。故に生き様、死に様に拘って無理をする生き物である。つまりだから、過去の自分にも責任を取らなくてはならない。
失敗しても良い。間違っても良い。道を踏み外しても良い。ただ、それを引き摺るんじゃなく、背負って行かなくては男としては二流である。
かしこ
イタズラの責任。
「イタズラ」を行うには責任というものがなければ、コレ成り立たぬモノである。
例えば、友人と蕎麦を食しに行く。当然。七味を。どどど。どかどか。きゃー。と、真っ赤になるまで友人の蕎麦に入れる。
それは、とても気持ちの良い「イタズラ」であるのだが、無論。人にそんなことをやるのであるからして、自分も覚悟をせんければ、これならぬ分けである。つまりだから、二人で汗を垂らしながら、屈辱の蕎麦を食すのである。或いは、手前の蕎麦とチェンジで。独りで反省しながら、ずるずるずるずる。
また。トイレに出た時、チャンス。と。焼酎に酢を入れたりもする。
で。物があったら投げてみる。シールがあれば張ってみる。靴があれば左右を逆にする。もしくは隠してみる。と、思いついたことを、すぐに行う。はは。
が。それは「ボケ」と「ツッコミ」の関係である。なにより心を許した友人であるからである。
それをば。間抜けにも私の真似をする人間が出て来たのである。
過日。小川軍団、古島マサオさん(42)の誕生会を行った。
プレゼントは薄汚れた段ボールの中にある。下段にゲーム機を入れ、お洒落Tシャーツで中段に敷居を作り、上段には卑猥なグッズと駄菓子で蓋をした。つまりだから、開けると『なんじゃ。こりゃ。こ、こんなモノが誕生日プレゼントかー!』と、憤怒。が、掘り下げて行くと、『あ、ありがとう。でへへ。』と、言うサプライズ的な贈り物である。いぇぃ。
で。無論。プレゼントで場の空気は最高潮。愉快になって来たトコに、眼鏡田ヨシオ(43)が祝いに来てくれた。で。酔いも回って来た頃、団十郎(30)が、『ちょっとトイレ‥』と、席を離れた刹那、眼鏡田ヨシオさんが、団十郎さんの飲んでいた「電気ブラン」に、ラー油をポツポツと垂らしていた。
トイレから帰ってきた団十郎さんは、電気ブランの色の変化にハッとし『え~。徳さん‥。』と、言う。しかーし。今回は、私の仕業ではないからして『オレじゃねぇーよ。』と、真顔。すると、眼鏡田さんが笑う。えへへ。でへへ。
『お前か。何、やってんだ。この野郎。』
後のことは、ご想像に‥。ガクガクブルブル。
かしこ
『笑っているけどね 悩みは尽きないよ。』
嘘の渦の中に立たされた。
昔話が本当だろうと、嘘だろうと、どうでも良かった。
隠し事が発覚した時点で、何もかも謝って終わらせれば良いのに‥。
嘘の上塗り。物事は大きくなって壊れた。
オレの心は、未だ晴れない。
かしこ
