精神科を退院後2年程経過した頃、妻は「腸にポリープが出来ているかもしれない」「〇〇〇病院に消化器類の有名な医師がいるから、一度検査を受けたい」等というので、予約をとって詳細な診察を受ける予定を組みました。おそらく本人なりに、自分の匂いの原因は腸にあるのではないかと考えた結果、このような事を発していたのだろうと思っています。

 

 

 

1~2回の問診を受け終わるまでの間、妻はことあるごとに、「腸にポリープがたくさんあるんじゃないか」「こんなにたくさんポリープが出来ているのは、精神科の薬が原因だ。」等というなど、私が精神科へ入れた事に対する恨みつらみ等が頻繁にありました。

 

 

 

ところが、予約で入った病院にて、腸にカメラを挿入して検査を受けた結果、医師から「腸は大変きれいです。ポリープはありません」等と言われてしまいました。

 

 

 

この時まで、妻からはさんざん「腸にポリープが出来た」「このポリープが出来たのは精神科の薬のせいだ。」等と、何度も何度も言われてきましたが、この日を境に「ポリープ」というワードは言わなくなりました。この時も前回の大阪の医師同様、自分で調べた周囲では定評のある医師から言われた事なので、概ね自分自身の何かが変であるということは理解していると思うのですが・・・・。これらの結果を受けて、妻の頭の中の整理がどうなっているのか私では全くわかりません。ただ、思いつめると妄想が激しくなり、のちに被害妄想へとなっていくような気もします。

 

 

 

ある日の夜、私が洗濯物を干していると、妻が私のところへやってきて、「SDカードに入っていた写真削除したのお前やろう」等と言ってきました。ただ、この日の時点でいつからか2Fを自らの寝室に固定している妻は、部屋に入るための引き戸の扉に、内側と外側から番号合わせの施錠が出来るように細工をしているので、私が入ろうと思っても扉を破壊しない限り中へ入る事などできない状態にありました。このため、この部屋へは3年位は私は入った事がありません。そもそも、SDカードがどこに置いてあるか等知りません。「そんなの知らない」と返しましたが、被害妄想というのは一度思いつくとなかなか引き下がる事が無いのも特徴としてあります。

 

 

 

統合失調症と関わっている方で、同じような思いをしている方はたくさんいるかと思いますが、このような時私がとる行動は、ただ一つ。出来るだけこちらは冷静に。興奮しない事。でも、間違っている事は、冷静に否定する事。これにつきます。

 

 

 

 

 

こうして、いろいろな妄想を抱くのも、やはり統合失調症特有の症状かと思います。そして、妻が統合失調症である事を私自身が再認識する事にもつながっていきました。

 

 

 

続きは次の機会にアップデートしたいと思います。