生まれて始めて精神科の病院へ入ると、他の病院とは違う感じがありました。すぐに受け付けを済ませ、待合室で呼ばれるまで順番を待ちます。妻も待合の椅子に腰掛けていましたが、隣に座っていた見知らぬ誰かに、「私匂いするでしょ」などと聞いている様子を目にしました。その他待っている間も、半ば無理矢理つれてこられた事に対する憤りが顔に表れていた事が記憶にあります。
しばらくして順番が回ってきて、診察室に入ると、医師らしき人が2~3人程いましたが、その他にも保健所から同行された方や、ヘルパーらしき病院の関係者等、私達を含めて10人位は1つの部屋にいたでしょうか。これだけでも、普通の病院の初診の様子とは随分の違いがありました。
まずは、院長から本人に現在の状況の聞きとりをしましたが、憮然とした態度ではありましたが、匂いがする事について認めていたかと思います。その後、病院へ連れてきた側である私や妻の兄弟にも匂いの有無について質問が来ました。私は当然匂い等何もしませんと答え、その後医師から、「家庭内でこれ以外に何かつらいこととかありますか?」と聞かれましたので、「深夜に2Fから物が落ちてくる事や深夜に私の携帯に何度も電話がかかってきます。電話は無視すると、出るまで何度もしつこくかかってくるので寝られません」と答えました。
その後医師から本人に、「双方の話を聞いた上で、私はあなたは当院で入院した方がいいと思いますが、あなたはどう思いますか?」と質問が来ました。本人は「入院する必要はありません」と・・・。次に私達にも同様の質問が来ました。私達は全員「入院した方がいい」と回答をしました。その後、院長が法律上のお話をされて、「強制入院」という措置へとなりました。
このあと、妻のいない生活が始まりましたが、続きは次の機会にアップいたします。