【 一本道もいい その道の向こうには 】
目いっぱいの緑、青空、白い雲、この組み合わせが実にいい。どうしても気分が明るくなる。ここは青空だと良さが倍になります。
大平山から貫山(ぬきさん)までゆっくり半日。北九州のカルスト高原、平尾台です。
山の上で久しぶりに「天空のソバ」自撮り。
コンビニで発見の<ネギまみれソバ>ですが、何とまあ箸がない。周りに人もいたので手づかみで食うのは穏やかではない。辺りのなんとか草の太めの茎をこそっと折ってハシにしました。
ところが、ネギどっさり大盛りのソバを、草の茎のハシで食べるとどうもイカン。目の前の草っ原とネギが重なって異様なジャリジャリ感が攻めてくる。昼食は撃沈でした。
こんな日は尾根道がいい。稜線という言葉もカッコいい。絵になります。向こうに見えるのは周防灘。その向こうが瀬戸内海。海に浮く北九州空港は霞んでます。
稜線には一本道が続きます。「一本道」は、いい。
「オレは真ん中を行くぞ」って感じか。
人生もそんなに迷いなく一本道であればどんなに潔く、気持ち良いことか。もちろんそうはいかないのが凡人の人生で、様々な分かれ道に選択を迫られ迫られ、「これでいいのか?」の連続です。
高校生に進路の話しをするときには、
「・・・可能性に富む、というのは、何も決まってないということだぞー。みんなはこれから多くの選択肢から、たった一つを選んで、他を全部、一度捨てないといけん。タフな決断をしないといかんのぞー。」とか何とか。
もちろん迷い路もオモシロい。寄り道もよし、遠回りもよしの人生なんだけど、
若い人にはなかなか、そのあたりは厳しいですね。
登りにかかると道の先は消えて、空に続いていく。さて向こうにはどんな展開なのか。空に続く道に向かって「おーい、どこまで行くんだー」というのも悪くない。
ゆったり山歩きは、あれこれのんびりでありがたい。
この山路の左手に回ると、道は、以前書いた鍾乳洞や「どこでもドア」の方へ下りていきます。
よろしければ、数回前の
【 鍾乳洞と「どこでもドア」 】
も読んでやってください。
緑と青と白、草原を抜ける風、ホトトギス。
ゆったり山歩きは、あれこれのんびりでありがたい。