【 名月だぞ2 月下の独り飲み 】
熱波はさることながら、快晴満点の夜空に、名月の風情は今夜もありがたい。
昨晩、チャリで近所の橋から、月を撮ってみました。
さらに川の向こう岸から、わが家の裏山の名月の風情も撮ってみました。これがなかなか。
連日ひとかけらの雲もない、月夜はこんなに明るい。
古人が月をあれほど歌に詠み詩に詠んだのもっともなこと。
またしても高校で習ったような漢詩です。
李白の『月下独酌』にこうあります。
・・・・杯を挙げて名月を邀(むか)え
影に対して三人と成る・・・
・・・・我歌へば 月は徘徊し
我舞へば 影は零乱す・・・
1300年も前に、李白というおじさんが、中国のどこかのお屋敷の縁側か何かで、一杯飲みながら詠んだんだろうなあ。月と月影とオレ。
(古代中国語で中国人に詠まれたものが、そのまま現代日本人の僕らにも読める、有難さと不思議さも愉快。)
李白の詩はいい。ユーモアというかセンスの良さ、何よりスケールの大きさが気持ちいい。彼は宇宙に生きてる感じがします。
今回の『月下独酌 其一』も次の句で結ばれます。
・・・・永く無情の遊を結び
相期して雲漢(うんかん) 邈(はるか)なり
お月さんと永遠の友達付き合いを結び、今度は遥かかなた天の川で再会を約束しよう、という趣向。
拝啓李白殿、どうぞ仲間に加えてよ。