やっほー!かみじゅんZです。
ご訪問、ありがとうございます。
今回は小説のレビュー。
以前書いたように、
これまで小説はほとんど
読んでこなかったので、
人生で初の小説レビューだ。
うまく書けるかわからないけど、
念願でもあるので、やってみる。
小説のレビューはこの流れ。
1.内容
2.感想
3.考えたこと
ということで、早速書いていく。
1.内容
①きっかけ
この本を読むことになった
きっかけは、
アルコ&ピースのラジオだった。
2013年4/4から2016年3/24まで
放送されていた
アルコ&ピースのオールナイトニッポン。
※正確には
2014年度がオールナイトニッポン
2013年度・2015年度は
オールナイトニッポンゼロ
このシリーズを過去放送分として
聴いていたときに、ラジオの中で
『明るい夜に出かけて』が紹介された。
そのとき、内容をちゃんと
理解できなかったので、
近くの図書館に行って検索したら、
あった!帰宅して
すぐ読んだ…と書けたら
話は早いんだけど、当時は確か
2020年の夏頃。
まだ小説読めない病だった。
だから、最初の1、2ページだけ
読んで、図書館に返却。
小説の中にアルコ&ピースの
ラジオが登場するということだけ知る。
時を経て、昨年の春に
『明るい夜に出かけて』を購入した。
図書館で借りたときは単行本だったが、
文庫本が出ていることを知った。
そして、ようやく4/11に読み始めた。
なかなか内容に入らず、ごめんなさい。
①あらすじ
改めて、タイトルは
『明るい夜に出かけて』。
作者は佐藤多佳子さん。
※あらすじは引用
富山は、ある事件がもとで心を閉ざし、
大学を休学して海の側の街で
コンビニバイトをしながら
1人暮らしを始めた。バイトリーダーで
ネットの「歌い手」の鹿沢、
同じラジオ好きの
風変わりな少女佐古田、
ワケありの旧友永川と
交流するうちに、
色を失った世界が蘇っていく。
実在の深夜ラジオ番組を織り込み、
夜の中で彷徨う若者たちの
孤独と繋がりを暖かく描いた
青春小説の傑作。
②ジャンル
大衆小説。
エンターテインメント性に
優れていて面白い作品が受賞する
山本周五郎賞を受賞している。
③ボリューム
解説を含めて文庫本で全403ページ。
読むのが遅い僕で、
1日に1時間程読んで、6日間かかった。
合計6時間くらいあれば読めるはず。
2.感想
ここでは特に4点に絞って書く。
①アルコ&ピースのラジオとの連動
2017年の秋にアルピーのラジオ
(※このときはTBSラジオ
アルコ&ピース D.C.GARAGE)
にハマって以来、
リアルタイムではないにしろ、
過去のラジオを
聴けるだけ全て聴いた。
しかも、
オールナイトニッポンシリーズは
本当に面白くて3周はした。
そこまで大好きな番組が
小説の中でサラッとではなく
かなり詳しく登場するのだから、
ドーパミンが出まくり。
しかも3周してるから、
登場するテーマやコーナーも
すぐに思い出す。
さらに面白かったのは、
ハガキ職人である登場人物が
出てくるので、彼らの行動が
面白い。
ヘビーリスナーの動きも
非常に参考になった。
②一人称小説で読みやすい
地の文が主人公の語りで進む小説を
一人称小説というが、
この本では主人公の富山の語りが
地の文になっている。
その語りが口語体で今風の
語り口なので、自分にとっては
非常にわかりやすかった。
頭で考えるのではなく、
直感でスルッとわかる感じ。
だから、どんどん進む。
③現代のツールが次々に登場
この作品では、ニコニコ生放送、
アメーバピグ、ツイッターなど、
現代のツールが次々に登場。
偏見かもしれないが、
小説というと、現代のツール等は
あまり登場しない
というイメージだった。
しかし、それはやはり
偏見だった(笑)。
現代においてネットは不可欠。
そのネットの力を
最大限に活かしている作品
だと思った。
④過去のトラウマ
ネタバレになってしまうので、
詳しくは書かないが、主人公は
あるトラウマを抱えていた。
僕もネット上で嫌な思いを
したことがあり、その経験は
トラウマとも言えるので、
主人公の気持ちに共感できる部分が
多々あり、人の気持ちを理解できた。
3.考えたこと
①大衆文学と純文学
実はこの作品を読み終えて、
次の小説を読み始めていた。
今読んでいる小説は
三島由紀夫の『金閣寺』。
『金閣寺』についてはまた別の回に
書くが、小説とひと言で言っても
それぞれテイストがかなり違う。
何回も書いてきたが、
僕は今まで小説をほとんど
読んだことがない。
だから、なんとなくテイストが違う
くらいしかわからない。
小説の賞についても知らない。
『明るい夜に出かけて』は
山本周五郎賞という賞を
受賞している。
山本周五郎賞って何だろう。
芥川賞や直木賞とは何が違うのだろう。
そもそも、芥川賞と直木賞って、
何が違うのだろう。
そのように考えたので、調べてみた。
まず、小説には
大衆文学と純文学がある。
大衆文学とはエンターテイメント性に
優れていて面白い文学作品のこと。
一方、純文学とは
芸術性が高い文学作品のこと。
『明るい夜に出かけて』はまさに前者。
そして『金閣寺』はまさに後者。
文藝春秋社中心の選考が
・直木三十五賞(直木賞):大衆文学
・芥川龍之介賞(芥川賞):純文学
新潮社中心の選考が
・山本周五郎賞:大衆文学
・三島由紀夫賞:純文学
ということがわかった。
『明るい夜に出かけて』を読み、
文学作品の違いや賞についても
勉強になった。
②好きなことから得たものを言語化
この作品の最後に、朝井リョウさんの
解説があり、興味深いことが書いてあった。
佐藤多佳子さんは、好きなものを追いかける
過程で得た情報や感情を小説に表していくのが
抜群にうまい、とのこと。
これって、究極のような気がする。
好きなことをやり続けて、
そこで吸収したことを
小説で表現しちゃうって、
どんだけ天才なんだろう。
自分にはそんなことはできない。
ただ、このブログはその第1歩に
なるかもしれないと思った。
別に、小説家を
目指している訳じゃない。
でも、好きなことをして、
得た情報や感情を
言語化していく。これって、
ものすごく面白いこと。
…というわけで、今回も終わりに
しようと思う。
1冊の本から得た色々な感情や
1冊の本をきっかけに調べて得た情報を
言語化することができた。
これからも、ブログを続けていきたい。
ここまで読んでいただいた方々、
本当にありがとうございました。
じゃあね!またね!バイバイ!
※Spotifyで音声解説もしています。