今年もかき氷イベントの季節がやってきました。こんにちは、STの赤丸です。今年の夏は巷でも様々な祭りが行われ、街を歩いていても祭りらしい音や匂い、雰囲気を感じる機会が増えたように思います。祭りの音や雰囲気を感じると、どこかワクワクとした気分になるのはなぜでしょうか病院という環境の中でも、太鼓や笛を用いた祭りの音や、わたあめのあまーい匂いで「なんだろう?なにかやっている?」とワクワクでき、見て・嗅いで・選んで・食べて・懐かしみ・楽しめるようなイベントを企画しました。
今年のかき氷味は3種。定番の「いちご」「メロン」に加え、新作で「あずき」を作りました。今まで数年続けてきたかき氷イベントですが、提供したことのなかった「あずき味」。今年も栄養科と相談しながら何度も試作を重ね、練乳氷にあんこソースをかけた1品が出来上がりました。好みによって「こしあん」と「つぶあん」をご用意。もちろん嚥下障害のある方でも召し上がれる安全性を高めた、かき氷に仕上がりました。
今回の「あずき味」は、6月下旬、今年は何味のかき氷を作ろうか検討していたところ、患者さんの「やっぱりね。かき氷はあんこだよ。あずき。あずき一択」という力強いリクエストがあって試作を始めました。試作段階でかなりおいしく仕上がっていたものの、例年定番のいちごやメロン人気が圧倒的なため、どのくらい選ばれるかな、、?なんて心配していたのですが、なんとびっくり。イベントが行われた4日間全てで、あずき味が大人気皆さん迷わず、あずきと即決の方が多いように感じました。
食思がない患者さんも、美味しそうだな~と感じる味を自分で選び、手に取って食べてもらうことで、食思低下の患者さんでも食欲が増進され、ほぼ残しがなく完食率が高かったのも嬉しかったポイントです
談話室に貼ったかき氷イベントのポスターを見て、イベントの開催日を心待ちにしてくれていた患者さんがいました。リハビリの度にかき氷イベントを楽しみにしていると話され、「今日の日付はわからないけれど、かき氷は25日だよね」と。当日も一番乗りに席につき、注文をしたところに、たまたま面会でいらした奥様の姿が。嬉しさに嬉しさが重なり、とても素敵な笑顔を見せて頂きました。食を誰かと共にできることは人間にとって大きなパワーがあると改めて感じました。普段の病院生活ではみられない患者さんの表情が多く見られたイベントとなりました。
かき氷イベントの運営・協力頂いた職員の皆様、ご来店いただいた患者さん、本当にありがとうございました。また、次回もぜひ、お越しください※新型コロナ感染拡大を抑え、注意して小規模で実施しました。