倉俣史朗の「ミス ブランチ」を
日曜美術館で見ていて
どうしても一句創らねばと思い立って・・・
推敲を重ねて出来たのが
「ミス ブランチ」に寄せて
「パパの薔薇椅子」春の日のプリズム
この一句です。
倉俣史朗作「ミス ブランチ」/大阪中之島美術館蔵
「パパの薔薇椅子」だけでは
「ミス ブランチ」をイメージしては
貰えないのかも知れませんが
でも
これが最終形です。
これ以上は変えられない。
句の後半部分は直ぐに決まりました。
季語も“日”の漢字も変えられない。
一度はこの“陽”も考えたのですが・・・
でもこの“日”でなければならない。
娘さんの事を考えたら、ねえ。
推敲で苦しんだのは前半部分。
でも、最終的には
この言葉が一番強いし
自分の言葉では勝てない。
「パパの薔薇椅子」
自分の浮かんだ言葉では
この文言に太刀打ち出来ませんでした。
浮遊する薔薇の椅子、とか
片隅の「ミス ブランチ」とか・・・
でも弱かった。
字余りにもなるし・・・。
ですのでこれが
完成形で会心の一句です。
誰にも甘いとは言わせません(笑)。