『フラッパー(ロングボディー)』

©遠藤アキオ 2020.07.19

Flapping Paper Plane『Flapper(Long Body)』

©Akio Endoh 2020/07.19

 

パタパタと

翼を上下させる

動きを持たせる手法として

折り重ねの段差を

利用して

アクションを加える方法。

 

難しく

考えてしまいがちですが

それ程

悩む事では

有りません。

 

表裏に

不均衡な段差を

与えてやれば良い訳で

その段差が

パタつくアクションを

紙飛行機に

与えて行く訳です。

 

上下がうまく

組み合わさると

翼をバタバタさせて

いるように動く。

パタパタ実験機

同・裏面

表裏に、折り重ねの段差を持っています。

 

上の実験機は

その折り重ねの

バランスから

投げるとすぐに

翼をバタバタさせますが

残念ながら

飛ぶ能力を

持ち合わせていません。

 

逆に

良く飛ぶ様に

翼の面積を広げると

翼のバタバタが

弱くなってしまう。

 

折り重ねの段差は

その形状と配置と

大きさによって

羽ばたきの質を

変えてしまいます。

 

ここが実は迷宮。

パタパタ飛行機を

難しいと思わせる

要素。

 

でも

パタパタさせる

部分だけを取り出して

パズルのように

組み合わせて見る。

 

判ってしまうと

その単純さに・・・?

 

誰でも作れる

紙飛行機でした。

むしろ

もうみんな

既に作った事が

有るかも知れません。

 

気が付かなかっただけ。

 

完成させて見て

その構造の

余りの単純さに

呆気に取られたものです。

『フラッパー』©遠藤アキオ 2020.07.19

Flapping Paper Plane『Flapper』

©Akio Endoh 2020/07.19

『フラッパー』裏面

 

上記の紙飛行機は

完成に至る過程が

今までとは

全く異なります。

 

この組み合わせなら

パタパタするのではないか。

 

そう考えて

完成させた

紙飛行機です。

 

パタパタの

動きの理論だけで

構築された

純粋なカタチ。

 

パタパタを突き詰めた

一機です。

 

構造は

いたってシンプル。

正直

この折り方で

パタパタするとは

思ってもみませんでした。

『フラッパー(ロングボディー)』

『フラッパー(ロングボディー)』裏面

 

『フラッパー(ロングボディー)』は

もしかしたらこれでも

パタパタするのではないか、と

実験的に作った

紙飛行機。

 

パタパタ飛行機は

その多くが

基本横長(幅広)です。

 

でも、

縦長(細身)だからって

パタパタしない理由には

ならない。

 

要は翼の付け根の部分で

そこさえ

ゆるゆるにすれば

理論上は

パタパタする筈。

そう思って

完成させた紙飛行機です。

 

結果は、思った通り。

 

ゆるやかに

波打つようにゆったりと

翼を上下し

飛んでくれました。

 

パタパタ飛行機は

アップダウンの組み合わせ。

つまり

突っ込みと失速を

交互に繰り返す構造。

 

私は、そう捉えています。

 

それが翼を

パタパタさせている様に

見せる。

 

『フラッパー(ロングボディー)』の

水泳のバタフライの様な

飛行軌道を

目の当たりにして

逆に

上下に折り重ねの段差を

持つ紙飛行機は

全て

羽ばたく可能性の有る

紙飛行機ではないのか。

 

それが今まで

知られずにいたのは

それがパタパタ飛行機になると

誰も気付かなかったから。

 

そう考えると

パタパタ飛行機は

思った以上に

身近な紙飛行機。

 

紙飛行機を

創作している人なら

既に作っているかも

知れません。

 

パタパタ飛行機は

実は

そんな紙飛行機なんです。

『スーパーフラッパー』

©遠藤アキオ 2020.07.19

Flapping Paper Plane『Super Flapper』

©Akio Endoh 2020/07.19

『スーパーフラッパー』裏面