パタパタ飛行機は

動力を持つ

模型飛行機と

紙飛行機とでは

構造が異なります。

 

動力を持つモノは

『オーニソプター』といって

オモチャも作られ

販売されています。

『ゴム動力オーニソプター』

 

パタパタ羽ばたいて飛ぶ

ゴム動力の

模型飛行機。

 

創世記の

人類の夢だった

飛行機です。

実際、飛んでいる所も

カワイイ!

 

それに対して

羽ばたく紙飛行機は

どんなイメージでしょうか?

 

そもそも紙飛行機は

どうして羽ばたいて

いるのか?

 

翼を上下させるモノ。

その原動力はナニ?

 

そう考えて行くと

いたずらっ子の

『空気』しか

無いって判ります。

 

そして

もう一つは

紙の持つ反発力。

 

この組み合わせ。

 

実際

パタパタ飛行機を

飛ばしていると

翼の付け根の部分が

ゆるゆるに成り過ぎても

羽ばたかなくなる。

 

微妙なバランスで

成り立っています。

 

これって

何かに似てるよなぁ?

と思ったら

一つ思い浮かびました。

 

それがコレ!

オストハイマー社製『鳥のモビール』

 

胴体の紐を

引っ張って放すと

鳥が羽ばたきます。

 

優雅に

大空を飛んでいるイメージの

動き。

 

この鳥のモビールが

実際に空を

飛んでいるイメージが

紙飛行機の

パタパタ飛行機に

似ています。

 

あとは上下させる

動きを持たせる手法を

考える。

 

多くの設計者は

翼の後方を

折り曲げる事によって

アクションを

加えています。

 

それが一つの方法。

 

折り重ねの段差を

利用して

アクションを加えるのが

もう一つの方法。

『フュージョン』

『フュージョン』 同・裏面

この紙飛行機の

上下動させる

折り重ねの段差の組み合わせは

絶妙で

他の追随を許しません。

 

どちらにも

一長一短が有りますが

設計が簡単なのは

前者でしょうか。

 

後者は

トライアンドエラーを

繰り返さなくては

ならない(笑)。

折り重ねの段差を

作っても

絶対にパタパタする

動力になる

保証が無い。

 

とにかく

下手な鉄砲方式です。

 

当たったらラッキー!

 

上下動の

動きを持たせる事が

出来たら

それで

羽ばたいているイメージの

紙飛行機になる。

 

パタパタ系は

全てそうです。

 

翼の動きが

固くても

柔らかくてもダメ。

 

紙も

硬すぎても

柔らかすぎてもダメ。

 

その機体に有った

飛行スピードも

必要になります。

 

案外

条件は厳しい。

 

でもそもそも

本当に動いているのは

翼でしょうか。

それとも胴体?

 

その動きを見ていると

上下動させるのは

翼なのですが

本当に翼の

上下動なのか

それとも

重心部分の

上下動なのか

そうではなくて

上下に細かく

機首部分が

アップダウンを

繰り返しているのか?

 

むしろ

後者の場合も多い、と

思ってしまうのですが・・・!

そのパターンは

一つだけではなく

機種によって

異なる様に思います。

 

そんな風に考えると

パタパタ飛行機の

設計が

難しいのも

パタパタさせる

調整が難しいのも

当然の事かも

知れません。

 

実際

公開されている

パタパタ飛行機は

飛ばしてみると

パタパタする事無く

結構普通の

紙飛行機として

飛んでしまう事が

しょっちゅうですから(笑)。

 

『パタコ』を

設計するにあたり

最初に考えたのは

翼の付け根の折り重ねを

ぎりぎりまで減らす事。

 

その上で

翼を上下させる

構造(折り重ね)を

大きくシンプルに作る。

 

それで

狭い室内でも

ゆっくり飛ばしても

羽ばたかせる事が

出来るだろうと

トライアンドエラーを

繰り返しました。

『パタコ』

『パタコ』裏面

 

でも

逆に少し

翼の付け根が

弱かった気もします。

 

ベストは

四枚重ねだったかなぁ、って

思っては見ても

四枚重ねだと

その構造は

全く新しいものを

設計しなければ

成りません。

 

ぼーっとする時間が

有ったら

またその時は

新しいパタパタを

設計して見ましょう。