『ダイバー(ゼロファイタースタイル)』

©遠藤アキオ 2020.07.01

『Diver (Zero Fighter Style)』

©Akio Endoh 2020.07.01

 

世界記録を目指して

全く新しい

紙飛行機を設計する。

 

その為には

従来の発想から

離れた

設計の可能性に

言及しなければなりません。

 

まだ

手付かずのアプローチが

実は

残っているからです。

 

正方形の紙から

出来る

紙飛行機です。

 

今まで

正方形の紙では

競技に関しては

絶対的に不利だと

考えていました。

 

紙の大きさを

規定内に納めると

小さくなってしまう

からです。

 

でも

戸田拓夫氏の発見

によって

それは不利では無い事が

判りました。

 

正方形の紙にも

世界記録への

可能性が出て来た。

 

そんな事を書くと

訝しく思う人も

多いかも知れません。

 

でも、本当の事です。

 

戸田拓夫氏の発見。

それは

 

紙を小さくした方が

滞空時間は伸びた!

 

というもの。

 

実際

滞空競技は

以前はA4の紙を使って

製作をされていましたが

現在は

折り紙ヒコーキ協会は

A5の紙を

規定サイズにされています。

 

紙が、半分の大きさに

成った訳です。

 

そして

現在の世界記録は

そのA5の紙で

実現されています。

 

さて、ここで問題。

 

滞空競技の

世界記録に最適な

紙のサイズは

どのサイズでしょうか?

 

A5?

 

果たしてそうでしょうか。

 

B5では?

あるいはB6では?

 

この

理想的な

紙のサイズについて

研究している人の話しは

まだ

聞いた事が有りません。

 

でも

規定の最大である

A4で無い事は

確かです。

記録がそれを

物語っています。

 

でも

その半分の

A5がベストだという

確証も

得られていません。

 

それよりもう少し

大きい方が

伸びるかも知れない。

或いは

もう少し小さい方が

良いのかも。

 

どちらも規定内です。

A4サイズ以内であれば

問題は有りません。

 

ここに

正方形の入る余地が

出て来ました。

 

A4スクエア!

 

A4の変形です。

A4よりも小さく

A5よりも

少しだけ大きい。

 

だから規定内です。

 

A5がベストだったとしたら?

A4スクエアでは、大き過ぎる?

 

或いは

もしかしたら

戸田拓夫氏は

試作段階で

A5がベストである

確証を

もう既に

お持ちかも知れませんが・・・?

 

A4スクエアよりも

少しだけ小さく

紙取りをすれば

A5と

全く同じ面積の

正方形の紙も

当然可能です。

 

これが

戸田氏の見つけてくれた

可能性です。

 

正方形でしか出来ない

紙飛行機。

 

冒頭の

『ダイバー(ゼロファイタースタイル)』は

世界記録チャレンジの為の

試作の一機。

『ダイバー(ゼロファイタースタイル)』

戸田拓夫氏の

『ゼロファイター』をベースに

正方形の対角線を使って

設計した紙飛行機。

『ダイバー』

正方形の対角線を使った

“ひらひこうき”です。

最もシンプルな構造。

 

対角線を使った

紙飛行機は

正方形の専売特許。

長方形の紙では

得られない

独自のカタチが

可能です。

 

これが

今までに無かった

未開拓の領域です。

 

競技に使える紙が無い?

そんな紙は

売っていない?

 

それは

日本人的な発想で

世界記録を目指す人

特に海外の

チャレンジャーには

全く無関係の話し。

 

戸田氏御本人も

世界記録を目指して

過去

紙を探し

理想の紙の大きさを

調べ

投げ方を模索し

新しい紙飛行機の

設計を追求して来た

御一人です。

 

全て

戸田氏が

たった一人で

切り開いて来た

世界記録への道です。

 

でも

戸田氏は

その秘密をきちんと

後進の為に

公開されています。

 

これで

準競技用だった

紙飛行機

“カメ”にも

可能性が見えて来ました(笑)。

『カメ』

 

準競技用から

競技用へと格上げです。

『KATANA』

 

『KATANA』も

基本設計型から

競技用へと

格上げ出来ます。

 

正方形使いにとって

対角線を使った

世界記録チャレンジの

紙飛行機の開発は

無限の可能性そのもの。

『ダイバー(スカイキングスタイル)』

©遠藤アキオ 2020.07.01

『Diver (Sky King Style)』

©Akio Endoh 2020.07.01

 

『ダイバー(ガイアスタイル)』

©遠藤アキオ 2020.07.01

『Diver (Gaia Style)』

©Akio Endoh 2020.07.01

この機は

後退角35度設定で

設計した紙飛行機。

 

でも

多分多くの人は

それでも

長方形の紙に

こだわるでしょう。

 

チャレンジが楽だから。

それがヒトです。

 

正方形を使った

紙飛行機が

世界記録を

出してくれるまでは

長方形の紙の

優位性は変わらない。

誰もが

使い続ける。

 

その方が

確実だから。

 

新たな道を

切り開いてくれる人は

現れるのでしょうか?

 

色々と

理由をこじ付けられては

無視され続け

正方形の紙が

使われる事は

やっぱり無いのかな!

 

当面

世界記録に関しては

正方形の紙には

日陰の日々が

続きます(笑)。

 

ところで

A4サイズ以内で納まる

カタチは

正方形だけでしょうか?

 

他に

紙飛行機に出来る

カタチの紙は?

 

円とかダイヤとか三角とか・・・?

 

小さく出来る事は

ホント

可能性の塊です(笑)。