翼の後方(昇降舵部分)を

上向きに折り上げる!

 

これが

良く飛ぶ紙ヒコーキに

する為の方法、と

定義されています。

 

この定義は

工学博士・丹波純氏と

折り紙ヒコーキ協会会長・戸田拓夫氏の

御二人が

別々のテレビ番組で

公開したハナシ。

 

多少の見解の違いは

有りますが

最終的に

同じ結論に達していますので

大過無いと見て

問題有りません。

『へそひこうき』

丹波純氏が、

番組で折り図を解説した

紙飛行機。

翼はY字型に調整。

 

丹波純氏による解説。

(所サンの目がテン!より NTV)

 

紙飛行機が飛んでいるとき、
翼は空気の流れに対して、
少し上を向いている。

このとき、
翼の上と下で、
空気の流れ方が異なり、
上の空気の流れが速くなって
翼が上へと引き上げられる
「揚力」が発生し、
この力のおかげで
紙飛行機は飛ぶことができる。

さらに、
翼の昇降舵を上に上げると、
翼の上側を流れてきた空気が、
昇降舵の部分に当って
機体の後ろを押し下げて、
紙飛行機の先端は
さらに上向きになる。
これで、
滞空時間が長くなった
紙飛行機になった、
という事。

『やり飛行機』

戸田拓夫氏が、

番組で折り図を解説した

紙飛行機。

翼はY字型に調整。

 

戸田拓夫氏による解説。

(この差って何ですか?より TBS)

 

 

紙ヒコーキの重心は
折り目の多い前の部分になるため、
飛ばすと
前に傾いて落ちてしまいます。

昇降舵を上げた
紙飛行機は、
飛ばすと
後ろの反らせた部分に
空気がぶつかって、
ぶつかった空気に押されて
機体が上向きになります。

すると、
上向きになった紙ヒコーキの
下側部分に風を受けるので、
紙ヒコーキは浮き上がり、
遠くまで飛ぶ様になります。

翼の後ろ約5mmを
爪を立てるようにして
昇降舵をひねって下さい。

 

以上が

それぞれの解説です。

 

要は

壁ドン、顎クイッ!

 

て事。

上向きの

昇降舵の部分を

空気でドンドンし続けると

顎がクイッて

上がり続ける。

 

これが

良く飛ぶ紙ヒコーキ。

 

御二人の

その解説を読んで

それは

現象的に違うだろう、と

思う方は

多いかも知れません。

 

昇降舵に関しては

流体力学的に

考えると

結果は同じでも

昇降舵部分の

揚力発生のメカニズムによる

機首部分を上げる

動作が

この解説ではちょっと

? ? ?

となってしまう。

 

でも、実は

この解説で良いんです。

 

御二人とも

そんな事は

百も承知の上で

この解説に至っている。

 

紙飛行機の場合

機体は異常に軽いんです。

 

だから

その部分に発生する

揚力の力で

昇降舵の部分を

下に下げ

機首部分が

上がっているのでは無く

壁ドン、顎クイッ!

なんです。

 

これが現場の

現実に則した

結論です。

この解説で

何の問題もありません。

 

その上で

良く飛ぶ紙飛行機に関しては

私自身の見解も

少し異なっていて

もう少し

細分化して考えて居り

ベクトル的な物の見方を

していますので

昇降舵の部分の

効果に関しては

特に異論は

有りませんが

空気が

機体にもたらす影響は

もっと複雑に

絡まっている。

 

ホントに

迷わせモノなんです。

 

だからこそ

手を動かす事の方が

何倍も早く

物事を進められますので

悩んだ時は

とにかく手を動かす。

 

紙飛行機は

これが

一番近道です。