真上から見比べると

どうだったでしょうか?

オリジナル『スカイキング』

ハコ翼『スカイキング』

 

この二つの

『スカイキング』を

別の目線で見ると

オリジナル『スカイキング』

ハコ翼『スカイキング』

 

こんな風に見ます。

 

紙飛行機の

翼の基準となる形は

四角です。

 

四角が

純粋に

錘の重さだけで

飛行する

形だからです。

 

だから

その四角に

翼平面形を

当てはめて見ます。

 

そうすると

二つは

前側の欠けた部分の

翼全体に対する

比率が違います。

 

私自身は

 

前後比

 

と呼んでいますが

ハコ翼にすると

翼の前後比が

小さくなる。

 

オリジナルは

前後比が大きい。

 

たったそれだけの

欠けの比率の

違いですが

その分

翼の空気の受け方に

差が出る。

 

欠け方と錘との

バランスの差異が

飛行に影響を

与える訳です。

 

簡単に言えば

前側の欠けが大きくなると

その分

空気を受ける部分が

減るので

紙飛行機は

前方に倒れ込む。

 

これは

逆も言えて

逆三角形の翼の場合は

後ろ側に倒れ込むので

前側の錘を

重くするか

翼端板を高くして

前後比を減らし

飛行の安定を

図って行く。

 

そうすると

バランスが取れる様になる。

逆三角形型『二分の一紙飛行機』のハコ翼。

それでもかなり失速気味で、ふわふわ飛行です。

翼1:翼端板2、の比率のハコ翼。

こちらの方が、

より飛行は安定しますが

逆に、

翼が小さくなってしまった事による

不安定さが出て来ます。

 

翼端板を倒した場合は

倒した角度分の

幅が

外側に出て来る訳で

翼はその幅分

下からの空気を受けます。

 

同時に

前側の欠けも

影響を与える訳です。

 

折り紙飛行機は

実にやっかいです。

 

他の切り紙飛行機とか

切り折り紙飛行機と

違って

錘の調整が難しい。

折って作るのですから。

 

錘の後付けが

出来ません。

 

多少の

バランスの調整は

折り重ねで

出来ますが

錘の重さを

自由に

変える事は出来ない。

 

ここに折り紙飛行機の

調整の難しさが有ります。

 

昇降舵が

折り紙飛行機に

持ち込まれる以前は

子供たちの

涙ぐましい努力(?)によって

色々な方法が

試されてきました。

 

児戯と言えば児戯ですが

でも

それなりに

見つけ出していました。

 

その

見つけ出した手法の

効果の解明は

後付けになりますが

児戯でも

理に適っている

部分も有った訳です。

 

これが

折り紙飛行機の持つ

微妙で

繊細な部分です。