尾翼部分

『ステルス02戦闘機』©遠藤アキオ 

 

初めて見た

創作紙飛行機は

中村榮志さんの

『EN-ABCSσ.3 』中村榮志作

 

だったことは

以前にも書きました。

 

尾翼付きも

この紙飛行機が最初だったと

思います。

 

尾翼。

 

紙飛行機に於いて

この役割は

非常に難しく

判断に悩む部分も有ります。

 

中村榮志さんは

尾翼を作る事によって

上下が安定する、という

見解をお持ちでした。

 

しかし

未だに確証は得られていません。

 

私自身も

尾翼に関しては

一部

同じ意見ですが

見方、考え方が

違います。

 

尾翼の場合

胴体が

開いているか

閉じているかで

その紙飛行機に

与える影響が

全く異なると

考えています。

 

胴体が完全に

閉じている場合は

(頭留め等によって)

純粋に

一般的な尾翼の効果を

持ちますが

胴体が開いている場合は

違います。

 

天地を決める

翼としての役割。

 

すなわち

天地翼。

『ステルス02戦闘機』裏面

 

紙飛行機の

上下を決める

要素も担うと考えています。

 

だから天地翼です。

 

胴体が開くと

実は尾翼も開いてきます。

 

その時の尾翼は

空気を正面から受け

機首を上げ

機体の

下側から受けた空気は

尾翼内を受け流して行く。

(推測ですが、大過無いと思います)

やりジェット機の尾翼。

後ろが開いています。

下から受ける空気は、

尾翼の中を上に抜けます。

それ以外の胴体の空気は

逃げ場が無い部分は

動く事は有りません。

軽い固まり状態です。

 

紙飛行機の場合

胴体が下でも上でも

関係有りません。

 

胴体が開く時は

尾翼も開くので

尾翼の持つ効果が

本来の垂直尾翼とは

別物になってしまう。

 

ただし

尾翼の角度

尾翼の大きさは

天地翼としての役割を

担えるだけの

サイズは必要です。

 

天地翼。

 

尾翼の見方を

変えると

紙飛行機の創作も

違った世界が

開けて来ます。

 

凸型紙飛行機の

飛行を安定させる

要素の一つに

実はこの

尾翼の役割が有ります。

 

でも

全てでは有りません。

 

胴体が閉じている場合

(尾翼が閉じている場合)

翼端安定板と

上反角によって

凸型紙飛行機の

天地を安定させる事は

出来ますから。

 

ただ

簡単に天地を安定させる

手法である事は

間違いありません。