側にいなくていいと拗ねる貴方は、側にいないと怒る。
側にいてほしいとふざける貴方は、突然どこかに駆け出す。
好きだと言って欲しい女心は、
突然の雨のように天邪鬼で、
どこかいい加減で、実体を持たない陽炎。
こんな好きなのに、こんなに嫌い。
だって、いつも側にいられないから。
恋も突然。
愛も突然。
始まって、終わって、また始まる。
窓際の騙し合い。
隣に座った貴方は、今では私の旦那様。
今日も、おどけたように手を振る。
恋は、切ない。
愛は、もっと切ない。
それをわからずに恋をするなら、破れ傘は修復できない。
恋に、もう一度はあっても、愛にもう一度はない。
それが、愛。
雪のように、降り積もる愛。
だから、あなたが好き。
今でも、あなたが好き。
永遠の恋人に寄せて。