小川洋子さんの『博士の愛した数式』
を読みました。

数学に関する言葉が数多く出てきます。

数学が苦手だった私は頭をこれでもかと回転させながら必死に読みました。

どこからか数学が苦手になったのでしょうか。

中2あたりからでしょうか?

小学生のとき、算数は好きでした。

なぜ数学になって苦手になったのか。
そこまで好きではなくなったのか?

おそらく、
問題に生活感のある情景が浮かばなくなったからではないでしょうか。

落語、小説もそうですが、
自分の頭の中で想像するものです。
その想像する行為が好きです。

算数の文章問題は
"エリちゃんはリンゴを買いに行きました"
これだけでも想像できます。

エリちゃんの顔
エリちゃんの服
エリちゃんの靴
エリちゃんの道中
エリちゃんのスキップ…

なにかしらの人間味がありました。

リンゴ買って食べたエリちゃんの喜ぶ顔まで。

ところが中学。高校の数学の問題には
人間が出てきた記憶がほとんどないです。
生活感がないです。

数字は数字として数字だけ存在しているのです。

結果、
想像できない→あんまりワクワクしない→楽しくない→苦手

に至ったのではないでしょうか。

面積を求める図が焼きそばであればもっと勉強していたかもしれません。

グラフがマヨネーズで書かれた縦横の線なら勉強していたかもしれません。

改めて数学が得意な方を尊敬する日になりました。