あやとり

上方落語協会のホームページの私のプロフィール欄に、特技はあやとりと書いてありますが、もう特技ではなくなりました。

箒ぐらいしかできなくなりました。

何年もやっていません。

気づいたからです。

いつ、誰に見せるんだ？

と…

落語のつなぎには地味すぎる。
南京玉すだれには太刀打ちできない。

でも、ある日バスを待ってる時、小学生の女の子が隣で泣いていたら、あやとりをして笑顔にすることができるかもしれない。

カフェで向かいのテーブルに座った外国人カップルに見せたら、2人にとって素敵な思い出になるかもしれない。

八代亜紀さんに見せたら、めちゃくちゃ高いスウェーデンの紅茶をもらえるかもしれない。

三実さんがあやとりやるなんて、落語とギャップがあってキュンとしちゃいましたー！
とアイドルに言われてそのアイドルのInstagramに2ショットの写真を載せてもらい、そのアイドルのファンが落語会に来てくれて、売り上げがアップして、そのお金でハードディスクのええのん買えるかもしれない。

……やろ！