資源大国 | 吹雪のつぶやき

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MMORPGなどの仮想世界で暮らす「吹雪」が、思わず口にしてしまった「つぶやき」を綴った日記帳です。

GW前に石原東京都知事が、東京都が尖閣諸島を購入すると公言して世間を賑わしていましたが、山陰中央新報にこんなコラムが載りました。


海洋大国日本を守れ/「国境離島」に目をむけて(山陰中央新報コラム)


要約すると、日本は海洋大国で、海上に国境線があり漁業関係者以外は「国境」というものに無頓着である。島根県が竹島は日本の国土だと孤軍奮闘しているが、国は何もしてくれない。このままでは、日本は領土を失っていくと懸念されています。竹島の話は、またの機会に話をすることとして、今回の四方山話の焦点は尖閣諸島です。


このコラムにも書いてあります通り、尖閣諸島の周辺海域には、1000億バーレル以上という途方もない原油が眠っているそうです。1000億バーレルの原油は金額にして7000兆円、埋蔵量世界2位のイラクに匹敵する大油田です。


「なんだってー!!日本は資源小国で、石油やその他資源は輸入に頼らなきゃいけなかったんでは?!」そう、オイラも含めて大多数の人が、子供の頃からそう教えらてきましたよね。でも、そうじゃないんですよ。日本は資源大国になり得る可能性を秘めているんですよ。


日本は資源小国と同義で、日本の国土は狭い、家も狭いなんて教えられてきましたが、これも嘘です。国土の面積は61番目で人口も多く、平野が少ないので、日本って狭いな~と思いますが、ところがどっこい領海と排他的経済水域を足した面積は世界6位となり、世界有数の大国です。(家の広さだって、都会は兎も角、田舎にくれば全然広いですしね。)


吹雪のつぶやき-eez

沖ノ鳥島のEEZ(排他的経済水域)が一部切れてしまってますが、これが日本が影響を及ぼすことのできる範囲です。EEZ内では、資源開発、人工島などの設備設置など、色々な権利を有することができます。


沖ノ鳥島の北側にEEZの空き地みたいなものがありますが、今年の4月27日に、この空き地も日本のEEZであると認められたそうです。これで、日本の経済的な面積は広いことが判って頂けたと思います。


それで、尖閣諸島なんですが、一昨年に尖閣諸島で中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりした事件がありましたが、これは、中国漁船が日本のEEZ内で違法操業を行ったので海上保安庁が取締りを行いました。その時に起きた事件です。


これは韓国とのEEZ境界線でも起こることなんですが、中国、韓国とも魚を根こそぎ捕っていくので、自国のEEZ内の漁獲量が減っているそうです。なので、日本のEEZ内での違法操業が絶えないとか。


おまけに、今度は原油が眠っているとなったら、中国は黙っていませんよね。それで、尖閣諸島は中国領土だの、沖縄は琉球王国時代に清に朝貢していたから自国領土だの、色々難癖をつけてきています。


でも、この尖閣諸島近海に原油が眠っているという話は、最近分かったことではなくて、1969年に判っていることです。その調査結果が出るや否や、今まで尖閣のせの字も言わなかった中国が、猛然と自国領土であると騒ぎだしたんですよ。


恐らく1969年だと、日本が高度経済成長期に入って、日本経済がどんどん良くなっていくときだったので、周辺国と無用の騒ぎを起こしたくないと時の政府も官僚も考えたんですかね?または、当時は、海底油田の掘削は技術的に不可能だったのかもしれません。その為、この海底油田の開発はタブーになったんでしょうね。


しかし、今なら、開発費も技術力もあります。開発しないのは政府、官僚の怠慢だと思いますね。巨額の利益が発生するので、それを誰がどのように配分するかで、調整できる政治家がいないのでしょう。


最近、人口減少で日本は終わるとか、なんとか色々言われていますが、この話一つ見ただけでも、日本の将来は安泰だなと思いますよ。