「君と歩いた青春〜駐在日記」小路幸也中公文庫 自タイトル読むだけで令和の今ちょっと気恥ずかしいほどにザ昭和なタイトル。それも当然書き出しは「昭和五十年四月五日 土曜日。」だ。ものがたりも昭和の雰囲気と、時の流れと。少しもバタバタしないけれど周平さんと花さんの暮らしの登場人物がその生きてるテンポの中で少しずつ広がって増えていってこの駐在日記の世界が膨らんでいってる。この感じはこのものがたりをゆっくりとこれからも長く読ませてもらえそうで嬉しい。