2018年10月27日、『奇譚蒐集録 弔い少女の鎮魂歌』刊行から6周年となりました。
今年はこの1冊のみという体たらく……とはいえ、実は4年越しの作品でもあります。
10月23日
『いくさじまた 臼杵戦役後始末』(光文社)
清水、ハジメての単行本であり、ファンタジーやホラー・ミステリを好んで書く清水にしては珍しい(かもしれない)歴史・時代もの(?)になります。
※正確には歴史を基にしたフィクションです。
西南戦争渦中に揺れる大分県臼杵――臼杵隊・警視隊連合VS薩摩軍。武力・数で圧倒する薩軍に、立ち向かう連合は、わずか一日で潰走。
蹂躙される臼杵城下で、仲間を失い、絶望する臼杵隊士・赤嶺煕。
薩摩の少年隊士や警視隊・重藤脩祐との出会いを経て――彼が守りたかった日常は戻ってくるのか。
さて薩摩弁・臼杵弁等監修にかかわってくださいましたK・W様、神田様。また現地郷土資料にも心強いご助力をいただきました同市文化財課様。
あらためて御礼もうしあげます。
ありがとうございました。
豊後の戦いの凄味のある構図に心震えた装画・アオジマイコ様、タイトルのインパクトに目を奪われたデザイン坂野公一様。
予想を超える素晴らしいカバーにしていただきました。
カバーを全部広げた姿、みなさんに見て欲しい……。
ありがとうございました。
そしてこの作品を出すまで足かけ4年、担当編集者4名(!)には大変お世話になりました。
Kさん、Sさん、Fさん、Yさん。
育休の担当さんには本当に私が不甲斐ないばかりに申し訳なく(お休みに入る前に出せなかった……)、かつ後任でその他一切を取り仕切ってくださった今担当さんには頭が下がるばかり(本当に信じられないくらいご苦労をおかけしましてすみません)。
新・旧編集長にもお手数ばかりで(以下同文)
帯の白地――そこに踊る赤い文字の力強さ。
これは臼杵隊の白襷だと……見た瞬間、胸がいっぱいになりました。
本当にありがとうございました。
再度のデビューから6年が経ちました。
ここから7年目が始まります。
新しい物語の準備も着々と進んでおり、まだまだここから、新しい試みをしていきます。
いちげんさんも、ごぶさたさんも、おなじみさんも。
今後とも、どうぞ長く、清水朔にお付き合いくださいますように。