父は、この子にとても優しい...可愛い「初孫」の『MP』だ。

彼女が,小さい頃..父が大きな魚を釣った。 そこで、魚の大きな口の中に 父は指を入れて見せ、その頃小さかった彼女『MP』は、怖くて半分泣きべそをかいていた。

あれから、『MP』も立派な女性になり、父の元に遊びに来ては、明るく父に声をかけて行く。
父の方も,嬉しさで優しい笑みを浮かべているし、『MP』も悩みを相談したり、互いに心を打ち明け合っていた。

時に,父は人生の先輩として..彼女にアドバイスなどもしていた事を、私は母から聞いている。
彼女が,帰ってしまった後の父は、とても解りやすく...うな垂れて、人形の様に動かない..。

時折、庭を眺めては深いため息をついていた。
あれほど、植木が好きで毎年 夏が来ると ビールを傍に 鼻歌まじりに 植え替えなどもしていた父が、孫達の為に..と、準備した庭..。

そんな豪勢な展覧会が開ける程あった植木を全て処分し,サラチに灯籠と門下ぶりの大きな松を残し片付けてしまった。
実家に帰った時、話にはきいていたが、植木も見事に何もなくなって、広いスペースへと変わっていた。

私の息子も、始めての日本訪問で,施設を訪問し 優しいお爺ちゃんと 初対面を果たして来た。
それが、おじいちゃんと 会えた最後の機会になってしまったけれど、息子の手をぎゅっと握って
じーっと,顔を見つめていた、そして握った手を、揺らし続けてくれた。

そんな、おじいちゃんの広い庭で,両手を伸ばして駆け回っている姿を見ると、そこに今でもおじいちゃんがニコニコしている様に感じる。


だから、『MP』は父の優しくて..可愛いおじいちゃんのイメージしかないのかもしれない。

ゆっくりと...小声で話すおじいちゃん..。  話をじっくり聞いてくれた、おじいちゃん..。

だって..『MP』にとって..おじいちゃんは、かけがえのない理解者だから..

そんな おじいちゃんから、孫『MP』へのメッセージ

     『H』の一人娘 
          孫『MP』へ

『MP』..おじいちゃんと、歩きたかったなあ..手つないでなあ..
もっと..もっと.. ずっと 時間をなあ..。

『MP』ちゃんは、幸せになるんだよ..。 
それで、これから良い子供を産んで『T』(MPのご主人)と二人 がんばって..な..。

おじいちゃんは,忘れないよ。
『MP』が優しく語りかけてくれた事も..。凄く心配してくれていた事も..。

ほら...今も、手に取る様に見えっから..体を冷やすなよ。
女の子は,良く体を温めて。

『T』に支えてもらって、これからも、ゆっくり歩いて行けっぺ、まだ若けーんだからな..。
おじいちゃん、行くよ。

ありがとな..『MP』は、じいーの(おじいちゃんの)宝物でしたっ! はいっ!

                                以上

*最後の、「はいっ!」の意味は,私も解りません