皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

先月末は、個人的には近年中で最大級インパクトの新製品である名鉄キハ8200 北アルプスが発売されました。これは同じくTomix製のキハ56 200番代をも凌駕する勢いの新製品でした。

 

↑相変わらず、いつ見ても購入欲をそそられるパッケージです。

 

個人的には幼少期から名鉄沿線住民であったため、いつもの赤い電車の中に孤軍奮闘する国鉄チックな車両が非常に魅力的でした。しかも気動車で爆煙を上げながら走る姿は興奮ものでしたね。後に私はキハ58系ファンとなってゆきますが、キハ8200はキハ58ともシステム的な共通点もありつつ独特のものとなっているため、とても興味深い車両です。

 

では早速見てみましょう。

 

↑今回はキハ8200のみの5両です。5両以上入れるような構造にはなっていません。

 

↑キハ8000系は各種形式が製造されましたが、運用が縮小された1980年代後半には最終製造形式であるキハ8200の5両を残して全廃されていました。そのため当セットもキハ8200のみの5両セットとなっています。

 

↑特徴的なキハ8200の姿を余すところなく再現していますね。これがTomixのHG仕様で製品化されるなんて夢のようです。

 

↑付属パーツを見ると、「ジャンパパーツ」「信号煙管」「煙突」の他は、交換用の「犬山うかい」のヘッドマークのみのようです。意外とシンプルな構成です。

 

まずはジャンパパーツのケーブルに黒色を入れる作業から開始しましょう。

 

↑ミッチャクロン塗布のため準備します。

 

↑ミッチャクロン塗布後、筆でジャンパケーブルを黒く塗りました。

 

↑ジャンパケーブル塗装中、塗料が乾く間に信号炎管と煙突を付けておきました。キハ40系等のものよりサイズが大きいのか、取り付け易かった印象です。

 

ジャンパパーツ取付はそのままでも出来ますが、作業性を考慮して床下及び幌を外しておきました。

 

↑塗装の終わったジャンパケーブルを取り付けました。右側の最も連結器に近いものはケーブルを付けるとカプラーが首振らなくなるので、ケーブル無しにしておきました。両端に来る車両のみケーブル付きとしています。

 

↑ということで無事整備完了です。ジャンパケーブルの塗装・取り付け以外は意外とあっさりと終わりました。

 

↑とてもカッコイイですね。今回はキハ8200の5両全車が製品化されたこともあり、車番は8201~8205が印刷済みで、ATS表記や「名古屋鉄道」のプレートも既に印刷済みとなっています。そのためインレタも付属していません。折角ジャンパケーブルを黒く塗ったので、エアホースも黒くすると良いかもしれませんね。

 

↑キハ8200の特徴は、床下に駆動用のDMH17Hを2台、冷房電源用の4VKを1台搭載しているというバケモノ気動車となっており、駆動用機関用のラジエーターは床上に搭載されています。しかしキハ82やキハ181のものとは異なり後位側に設けられ、通路として行き来が出来る構造になっています。あと他のブログやTwitter等でも投稿されておりますが、車端の汚物タンクが再現されているのは良いですが写真のように傾きがちで、台車と極めて近いため干渉する恐れがあります。調整にトライする必要がありそうですね。

 

↑屋根上のラジエーターファンや側面のグリルも綺麗に再現されています。

 

↑前述の通り、床下には2台のDMH17H駆動機関と、冷房電源用の4VK+DM82が搭載されています。電源用を含め、床下に3台もの機関がぶら下がっている気動車は後にも先にもこの形式のみではないでしょうか。

 

↑最近のTomixさんの標準なのか、DMH17H機関は取り外し可能な構造になっています。

 

↑最晩年は3両編成が基本であったキハ8200北アルプスです。繁忙期には5両まで増結されていましたので、これでどの編成も再現できますね。

 

さて、キハ8200というのは今振り返ると特異な形式ですね。4VK+DM82の組み合わせは国鉄でも急行形気動車に採用されていますが、原則3両給電用の発電セットです。この編成ですと全車に4VKが付いているため、非常に無駄なような気もしますが形式統一を優先したのでしょうかね。実際に3両で運転されたとき、給電はどうなっていたのでしょうか…? 3両とも4VKをぶん回して1両ずつ給電していたのか、はたまた編成中1~2基のみ稼働させて他車へ給電していたのでしょうか。この辺りの資料・情報は非常に乏しいですね。

 

さて、キハ8200というと以前からマイクロエースの独壇場でした。

 

↑マイクロエースの製品しか無かった時代は、これ(右)で十分満足していましたが、TomixのHG製品が発売されてしまうと…。どうしてもTomix製に軍配が上がってしまいますね。

 

ウチにはマイクロエース製の6両セットがあります。こちらはキハ8000・8050・8100が入ったセットで、1980年代中盤までの編成に必要なものとなっています。Tomix製は今のところキハ8200のみとなっているのでこの点ではマイクロエースに分がありますが、Tomixさんは今後バリエーション展開をするのでしょうか?? 興味深いですね。

 

さて、今年早々にキハ82系「ひだ・南紀」セットも発売されていたのでこれとの共演も楽しもうと思ったのですが、よく考えたらキハ82系の方は整備もしておりませんでした…。共演させるためにこちらも早々に整備しなければなりませんね。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!