皆様こんにちは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

Tomixから発売されている北海道用急行形気動車であるキハ56系は先日のモデルチェンジ車(パノラミックウィンドウ)の200番代の発売によってかなりバリエーションが増えてきて両数も膨らんできています。よってそろそろ北海道の気動車急行列車の整備を始めて見たいと思います。

 

道内には「宗谷」や「狩勝」といった有名な急行が走っていましたが、今回は前回の予告通り急行「大雪・紋別・はぼろ」をターゲットにしたいと思います。

 

急行「大雪・紋別・はぼろ」はその名の通り3本の急行を併結した列車で、札幌から石北本線経由網走行き、旭川で分割して名寄から名寄本線経由の遠軽行き、深川で分割して留萌本線・羽幌線経由の幌延行きを併結した壮大な急行です。このうち名寄本線に入る「紋別」は、急行「大雪」の中に石北本線経由で遠軽から名寄本線に入り興部に行く系統もあったのでややこしいです。

 

ちなみに急行「紋別」の経路は前述の通り札幌から旭川を通り越して名寄まで行った後に名寄本線に入り興部へ至り、ここで普通列車に変わり紋別を通り遠軽まで行きます。このルートは石北本線が開通する前の札幌から北見・網走方面へ行くメインルートで、大正時代の歴史をそのまま受け継いだ列車でした。遠回りのようにも思えますが石北本線の北見峠が難所であったこともあり意外と早く、急行「紋別」に乗らずに急行「大雪」に乗って遠軽で名寄本線の興部行きに乗り換えることも出来ますが、紋別着は若干急行「紋別」の方が早い結果になっています。

 

さて、急行「大雪・紋別・はぼろ」の編成は1980年より前は10連で運行されていましたが、55-10改正で13連に増強されるという珍しい列車でした。この頃になると急行の減車や縮小が続いていたので同列車の人気が伺えます。

 

↑1983年4月号時刻表から編成表です。札幌発の時点で、先頭から「もんべつ・大雪・はぼろ」の順で組成されています。この時代は急行「もんべつ」が苗穂担当、「大雪・はぼろ」は札幌担当です。

 

その後「59-2改正」(1984年2月)のダイヤ改正では13両編成は変わらないものの、組成が変わっています。

 

↑「59-2改正」以降は13連は変わらないものの、組成が変わっています。札幌発の先頭から「大雪・紋別・はぼろ」に変わっています。この編成変更で、急行「大雪」が苗穂担当、急行「紋別・はぼろ」が札幌担当となり、グリーン車の担当が札幌から苗穂に変わっています。

 

ということで、グリーン車を札幌時代にすれば1984年以前となり、苗穂時代は1984年2月改正以降1985年3月の廃止までとなります。今回は編成にキロ26 200を入れようと思っていますので、晩年の1984年2月以降の編成を再現したいと思います。

 

道内急行では本州急行と違って非冷房であったため本州内ほどはキハ56と27の向きや位置に縛りが少なかった印象があります。では1984年4月時点での札幌と苗穂の車両配置を確認してみます。

 

<札幌>

キハ27 27・28・29・36・37・38・40・115・116・117・118・119・120・121・207・208・209・210・211

キハ56 122・123・124・125・128・129・149・150・201・202・203・204・205・206・207・208・209・210

 

59-2改正で「大雪」のキロ26が札幌担当から苗穂担当に移管されたので、札幌にはキロ26の配置が無くなっています。

 

<苗穂>

キロ26 5・12・13・18・101・103・104・105・106・107・201・202

キハ27 3・4・5・11・16・17・20・26・44・46・47・48・49・50・51・52・53・54・55・56・108・109・110・111・112・113・114・125・126・201・202・203・212・215・216・217

キハ56 20・22・23・26・27・28・31・32・33・34・35・37・39・40・41・42・43・44・46・110・117・118・119・126・127・130・131・132・134・135・136・137・141・142・143・144・145・146・147・148・151・211・212・213・214

 

札幌近郊の普通列車でも運用されていたのでかなりの数です。

 

 

さて、では編成を見てみましょう。

 

苗穂担当の急行「大雪」は、1エンジンのキロ26とキハ27が1両ずつ、2エンジンのキハ56が3両となっています。

札幌担当の急行「紋別」は塩狩峠・天北峠と超えることからかキハ27が1両、キハ56が3両と強力編成となっており、対照的に比較的平坦線をゆく「はぼろ」はキハ27が2両、キハ56が2両となっています。

 

すなわち、

 

札幌:キハ27 3両、キハ56 5両

苗穂:キロ26 1両、キハ27 1両、キハ56 3両

 

が必要になりますね。

 

さて、文章主体でしたが記事が長くなってきましたので続きは次回にしたいと思います。続きは実際に組成する予定の車を見てみたいと思います。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!