皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

先ほどはキハ58系平窓先頭車のメーカーを見分けることのできるポイントとして、1位側乗降ドア脇の手すりをご紹介しました。これは正式な図書や図面には何も記載がありませんが、例外となる車に出会っていないのでほぼ間違いが無いと考えています。

 

 

 

 

 

今まで自分で録った写真や色々集めた膨大な記録を見返して検証しているのですが、自分で録った写真を見ていると…

 

 

↑キハ58 66

 

↑キハ58 229

 

↑キハ58 564

 

↑キハ58 733

 

自分で録った写真の場合、3分の2程度が公式側からの写真でした。

 

鉄道車両の形式写真を撮る場合、特に蒸気機関車の場合は向きにこだわる傾向があり、運転席側から撮った写真を「公式側」、反対側から撮った写真を「非公式側」という呼び方がありました。「公式」「非公式」ということからも、「公式側」から撮った写真の方が良いとされたのでしょうか、昔の蒸気機関車などの形式写真は多くが公式側からの写真です。

 

キハ58系の写真を撮るようになった際も、運転席側はバランサー点検蓋という大きなポイントがあり、可能な限り「公式側」から撮るように心がけていたような気がします。そのため「非公式側」から撮った写真は相対的に少なくなっています。

 

しかし、

 

↑キハ58 310

 

↑キハ58 446

 

先ほどの1位側乗降ドア脇の手すりは1位側、つまり「非公式側」にしか無いため、こちらを見ないと分からないという問題が発生します。そもそもなぜこっち側だけにこの手すりがあるのかも意味不明です…。まぁ反対側は乗降ドアと乗務員ドアの間隔が狭いので手すりを設けるスペースが無いのですが。

 

ということで、、先ほどは「メーカーを推測するポイントになる」とご紹介していますが、これは「非公式側」から見ないと分からないという点ではその威力半減ですね。その他にメーカーを推察するポイントとして、「幌受座の切れ込み」があり、これは切れ込みの無い車が「新潟鐵工製」というのがキハ58系では99%当てはまるのですが、これも幌が付いていると分かりません。気動車の場合片幌なのでこちらも確認できる確率は50%ということになります。つまり「公式側」から撮った写真で「幌が付いている」場合はメーカーを推察するポイントが両方とも見えないので非常にモヤモヤしてしまいますね…。

 

 

↑キハ58 1032 このような向きですとメーカーを推定することは出来ません…。この場合は渡り板で「キハ58 1032」と読めるので日車製とすぐ分かるのですが。


キハ58系の場合、今更「ああ、反対側からも撮っておけばよかった!」と思っても時すでに遅しです。ということで、皆様も車両の写真を集めている場合、四方八方からできるだけくまなく撮影されることをお勧めします。あと、意外と撮っていなくて後で後悔するのは「妻面」ですね。これも後々知ろうとしてもなかなか情報が出てこないのでこまめな記録が重要かと思います。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!