皆さんこんにちは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

昨日「2020年8月14日のお届け物」という記事でご紹介しましたが、KATOさんの「キヤ28タイプ訓練車2両セット」なるものを入手しましたのでレビューしてみたいと思います。前からそうですが、私は海外赴任からの帰国後鉄道模型を再開しているため、約10年近い空白期間の間の情報が欠如しています。よって全然タイムリーなレビューになっていないことをご了承願います。私にとってはびっくりなことが多いのですが…。

 

↑昨日のお届け物です。

 

そもそもこの製品はカタログなどにも無く、私は全く存在を知りませんでした。そして以前からキハ58 0番台の冷房車が手に入れやすい形で模型化されていないことを憂いていました。そして以前何気なくネットの中古品を漁っていたところ、この「キヤ28タイプ」という車両が目に留まりました。「キヤ28?」 どうせ単品のキハ58+28に訓練車の文字を入れただけであろうとそのままスルーしその後は忘れていたのですが、先週またこの製品が目に留まり、気になってインターネットでこの製品の情報を調べてみることにしました。すると…色々情報が出てきました。

 

・これは2019年のKATO鉄道模型コンテスト2019の会場で限定販売されたもの

・キヤ28 1(元キハ28 2102)とキハ58 75の2両編成。(これは当たりまえ)

・両方とも実車は0番台冷房車で、模型の写真を見る限り模型でも乗降ドア下部の丸窓が無く、運転席側窓のバランサー点検蓋が無い0番台冷房車となっているっぽい。

・ただし、キヤ28(元キハ28)についてはスターターセットに入っている4VK未取り付けのキハ28冷房車と同じ車体に見え、側面の4VK用の吸気口があるかどうかネットの写真ではよく分からない。

・急行「いいで・ざおう」セットでは、実車は新潟車を始め約半数が単線型スウノープロウを装備しているのに、模型では全車複線型スノープロウになっており表現も甘いが、当セットでは実車に即し単線型スノープロウを装備。

・実車に即し黒Hゴム仕様。

・実車の白帯や「訓練車」の文字を忠実に再現。

・KATO一般製品と部品共用のため一部は実車と異なる。

 

というような情報が判りました。0番台冷房車が再現されているとあれば買わないわけにはいけません! ネットで見るとこの会場限定販売の価格が10,000円で、現在ネット上で中古を見ても同じく10,000円くらいで高騰していません。あまり人気なかったのでしょうか? 私は急行色に塗り替える前提で2セット入手しました。

 

↑イベント限定商品です。最近はこういったイベント限定やショップ限定品にまで目を光らせていなければいけません。中古ですが箱を含めとても綺麗でほぼ手付かずのようです。

 

裏面は…

↑説明書が入っていないので、箱の裏側が説明書代わりになっています。

 

↑中は単品ケースではなく、発泡スチロールのケースです。

 

では出してみましょう。ドキドキ

 

↑おおっ、訓練車ですね。雰囲気を楽しむのであれば付属パーツを付けてこのまま走らせても大丈夫そうです。

 

では私は色々こだわってしまいますので…。1両ずつ見てみましょう。

 

↑キヤ28 1です。キハ28 0番台冷房車(2000番台)がプロトタイプです。KATOでは唯一でしょうか。訓練車の特徴であるその「訓練車」の表記や白帯が再現されています。実車との比較で気になるのは…

 

↑想像通りといえばそうですが、やはりスターターセットに入っている4VK無しのキハ28とボディーは共通で、そのため4VK用の吸気口がありません。これは急行色に塗り替える際に、エッチングパーツで吸気口を追加するようにします。

その他、床板は単品と共用のため、ニイガタ製のDMF13HZ機関は再現されていません。また機関給水口も埋められずそのままです。正面では、当車の特徴的な回転式のタイフォンシャッターは表現されず、一般の寒冷地用の2つ折りのシャッターになっています。屋根上では実車は通風器が全て撤去されていますが、模型ではそのままです。

上記の相違点は、急行色に塗り戻して使おうと考えた場合逆に有利になりますね…。

 

では続いてキハ58 75を見てみましょう。

↑キハ58もキヤ28と同じで、スターターセットに入っているキハ58の色違いです。よって…


↑キヤ28と同様、ニイガタ製のDMF13HZエンジンや、埋められた機関給水口は再現されていません。また実車は晩年角型の油タンクでしたがこちらも模型では通常の形状のままです。

正面も、実車は何故か新潟配置歴が無いのに新潟タイプの円筒を斜めに切ったような形状のタイフォンになっていましたが、模型では一般的な寒冷地用のシャッター式タイフォンです。

 

正面から見てみますと、

↑タイフォンの形状は実車と異なりますが、それ以外はまあまあいい線いっています。実車のキヤ28の制御用KE53栓納めは冷房車なのに非冷房車のように2つ並んでいました。実車は両方とも単線型スノープロウを装備しており、模型でも再現されています。ただし、私の場合TN化するため模型のスノープロウは使いませんが…。外してヤフオクに出したら売れるかな?

 

さて、いかがでしょうか? 皆様は昨年から周知の商品であったのかもしれませんが、私はこんなの知らずにびっくりした商品でした。しかしネットでほぼ定価で手に入るということはあまり人気なかったのでしょうかね? 製品にも「タイプ」とあるように、足回りやキヤの屋根上など、実車との相違点は多いです。しかしあくまで「タイプ」ですので、こだわりを捨てればなかなか面白い製品だと思います。(私はこだわってしまうので無理ですが…) うちでは当然この後シンナー風呂に浸けられ、折角の訓練車の表記を消されて普通の急行色にされてしまうことでしょう。まぁ模型の楽しみ方は人それぞれということで、この車を種車に何か別の車を製作したらその際はまたご紹介したいと思います。

 

是非私のホームページ

 

http://kami-kitami.sakura.ne.jp/index.html

 

にも各車の解説がありますのでご覧になってください。