みなさんこんにちは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

先ほどから連続投稿になりますが、セットで購入していた車を改造の餌食にしてしまうところでしたので、手を加える前に製品の紹介をしたいと思います。今回はTomix キハ57系セットです。 ちょっと過去の旧製品に対し辛口ですがご了承願います。

 

↑Tomixのキハ57系セットです。あれ、非冷房車!?

 

Tomixのキハ57系セットは、リニューアルされる前のHGモデル初期の頃からありました。発売は1996年頃でしたか。碓氷峠が廃止となりこれに合わせてTomixがEF63と組み合わせて走らせるモデルの拡充を図っていた頃に登場しました。碓氷峠でのキハ57系の活躍は実はあまり長くなく、EF63の運用開始した1963年7月15以降新線での運転を開始し、1963年9月30日にはアプト式が廃止されるとともにダイヤ改正が実施され碓氷峠を走行する急行「志賀」「丸池」「とがくし」は軒並み電車化され、当時まだ非電化であった直江津まで乗り入れる「妙高」のみの運用となり大きく規模を縮小しました。そしてそれも1966年には長野~直江津間も電化されて碓氷峠を走行する急行は無くなってしまいました。

TomixはそのEF63と組んでいた頃を再現するモデルであるため、Tomixのキハ58系シリーズでは貴重な非冷房車のモデルとなっています。しかし、リニューアル前の当時発売された当初は、この高価なモデルを見て唖然としたものでした。

通常発売されている単品との違いは屋根のみで、実車はキハ58 0番台と同時期のキハ57なのに、乗降ドア下部に丸窓はあるし、運転席側窓のバランサー点検蓋は付いているし、正面は外ばめ式尾灯だし、妻面は冷房車と同じ配電盤のある表現になっていました。キロに至っては、屋根は非冷房になっていたものの、側面は強制換気口があり4VKの吸気口もあり便所窓も横長の小窓であるなど、2300番台のままでした。はっきり言って「これは詐欺だー」と当時は叫んだものでした。(辛口すみません)

しかしそれから時は過ぎ、キハ58系のリニューアルがされた際にこのキハ57系セットもリニューアル発売され、上記旧製品の問題点が払拭された新製品として発売されました。今回紹介するのはこのリニューアル後のモデルになります。私は中古のキハ58系を探すときに、冷房キハ58 400番台は旧ロットでも気にせず探しますが、キハ57系だけは無理です。キハ57系の旧製品はたとえ安くても買う気にはなりません。まぁ改造のタネ車として使うなら良いですが。(屋根や床下だけ流用したり、顔を切断してキハ53に流用するとか)


前置きが長くなりましたが、製品を見てみましょう。これはキハ57とキロ27の2種類しか入っていませんのでシンプルです。

 

↑前位側です。内ばめ式の尾灯、シャッター式のタイフォンや非冷房車のジャンパ受栓位置などが的確に再現されています。正面窓は当時のダブルデフロスタまでもが再現されています。全く破綻がありません。側面も、乗降扉下部に丸窓が無く、運転席側窓のバランサー点検蓋も無いキハ58 0番台と同様の姿が的確に再現されています。さすが! よっぽど旧製品の時にクレームが多かったのでしょうか…。

 

↑後位側妻面です。こちらももちろん非冷房車仕様となっています。全く問題ありませんね。

 

では続いてキロを見てみましょう。

↑キロ27も、まったく問題の無い表現になっています。高い屋根、貫通扉の無い妻面、乗降ドア丸窓の無い姿、正規の従来型の便所窓形状、機関給水口の位置、冷房発電機の無い床下など。旧製品は何だったのでしょう?

 

結局このセットを2セット購入し、単品も合わせて10両になりました。

さぁ、長編成を組んで当時の急行「志賀」や「妙高」を再現しましょう!! という訳ではありません。。。 残念ながら。

 

私のターゲットとしている急行群は早くとも1975年以降の姿を想定していますので、このキロまで非冷房の姿は私の設定する時代と合いません。では何のため!?となりますが、これは通常の冷房キハ58と床下(もしくは台車のみ)を交換し、非冷房のキハ58と冷房のキハ57を再現してしまおうという為のものです。ただし、冷房のキハ57を再現しようとなると、一番入手しやすいキハ58 400番台の車体と交換すると細部が異なってしまいます。しかし0番台冷房車を探そうにも非常に難しいので、ここは諦めて加工することにします。すなわち、キハ58 400番台の車体の、乗降ドア下部の丸窓と運転席側窓のバランサー点検蓋を埋めて0番台化する予定です。まぁ、埋めるだけですから開けるよりは簡単でしょうという安易な考えですが。

 

キロについては、他車と屋根を交換して冷房車化することは難しいため、実物の通りこの非冷房車にクーラーを載せ、通風器を交換して冷房化しようと考えています。その他、キハ28冷房車の床下パーツを入手しているのでこれの4VKを4DQ-11Pへ改造し転用しようと思っています。改造の手法は、形状の似ているようで似ていないような10系客車用の3PKをグリーンマックスの床下機器セットから流用し、両端に防護カバーを付けてしまおうというものです。ちょっと形状が違いますが、カバー付ければ良く見えないからOKという安易な考えです。4DQのパーツをどこかで出してくれるとありがたいのですが。そして妻面には冷房用のジャンパ栓を付けようと思っています。これはKATOの付属品に入っているものをそのまま使えばいいかなと思っています。

 

という訳で、このキハ57系セットを最大限流用し、同じくキハ57系がメインであった急行「ちくま」を再現しようと思っています。

 

これでTomixキハ57系のご紹介が終わりましたので、あとは気兼ねなく分解できますね。

 

今夜はいよいよ急行「ちくま」に手を出そうと思っております。これには前述のとおりキハ58 400番台車体の0番台化やキロの冷房化など、比較的重い作業がありますが、種車はほぼTomix製なので、KATO車のTN化とか以前の「赤倉」のようなKATO車の屋根上水タンク交換等といった面倒な作業はありません。作業量的には似たようなものでしょうか。

 

それでは涼しくなってきましたし、これから「ちくま」の加工に籠ります。完成したら中央西線での急行「赤倉」との12連同士の交換や完成品で持っているキハ91系急行「きそ」との共演など、考えるだけでもワクワクします。

 

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