みなさんこんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。
先ほどから連続投稿になります。ネタを温めると忘れてしまいそうで・・・。
次は先週土曜日に一気に仕上げた「赤倉」のグリーン車2両と自由席車8両になります。以前も書きましたが、元々は(時刻表にも載っている)10両編成を想定していたのですが、増結して12両で走っている記録が多いため、急遽12両で再現することにしました。よって急いでキハ58 1500番台冷房準備車と、「いいで」バラシのキハ58 580を調達してきております。
↑10両予定から12両に変更したので急遽追加手配した2両。ようこそいらっしゃいました。
屋根上の新潟タイプ水タンクは6個しか調達できず、2個は指定席の2両に使ってしまいましたので、残りは4個しかありませんのでとりあえずこの4両分の屋根の加工をします。加工は、0番台の206番確定と、その他400番台3両分です。いずれ水タンクの在庫が確保されたら残りの車両も加工しようかと思っています。
↑まず加工するのは、「いいで」セット転用もしくはバラ買いしたKATOキハ58非冷房車4両です。
↑まずはドリルで穴をあけます。以前の冷房車228番の時はピンバイスを使用しましたが今回は数が多く手が疲れそうでしたので、リューターにドリル刃をセットしグリグリ穴を開けました。どうせ下穴なのでスピード勝負です。
↑穴あけ完了です。
↑同じくリューターにヤスリをセットしてゴリゴリ削ります。4両分で相当粉が出ますので、マスクと掃除機は必須です。
↑粗方リューターで削ったら、耐水ペーパーで仕上げます。
次に、通風器8個車(11次車 キハ58 655以降)を2両分再現します。
↑模型の通風器の左右振り分けに合わせてケガキます。前後方向は、前位側ドア中心です。通風器の取り付け部に合わせて、φ1.4mmの穴を開けます。
次に屋根板の水タンクをくりぬいた箇所をプラ板で埋めます。どうせ水タンクで隠れますから大雑把です。そして水タンクを載せてゴム系接着剤で固定します。通風器8個車は、先ほど開けた穴に箱型通風器をはめ込み裏から接着剤で固定します。また、水タンク脇に他のTomixキハ58系余りの水タンク脇用通風器を接着します。なぜかこの通風器は穴で固定するタイプではありません。
そして全車分の屋根板が完成したら、先にまとめて塗装しておきます。
↑今回の「赤倉」編成12両分の屋根板を一気に塗装します。中には未加工の車両もありますが、色合わせの目的で全車塗ります。
次はタイフォンの加工です。
タイフォンは、シャッター式のまま九州に転属したことが確定しているキハ58 206以外は全車新潟タイプの円筒を斜めに切ったタイプに改造します。ちなみにKATOの模型ではこの206番は豪雪地帯である新潟配置にも関わらず暖地向けのタイフォンが付いていますので、寒冷地向けへの交換は必須です。というかKATOさんなんで新潟配置車に暖地向けタイフォン付けたんだろう。。。 これは同じく「いいで」セットのキハ58 225も同じです。皆さんも寒冷地向けタイフォンに交換してみてはいかがでしょうか。
↑「加工編その2」でもタイフォンの改造は紹介しているのではしょります。タイフォンパーツの裏側の窪みからピンバイスで穴を開けます。まずはφ0.5mmで開けて、徐々に大きくします。真っすぐ開けれるかがミソです。今回はタミヤの1.0mm径のプラ棒が手に入りましたので、1.1mmまで広げます。
↑開け終わったら、斜めに切ったプラ棒を挿して、瞬間接着剤で裏から固定します。プラ棒は長めに切っておき尖りの向きや出の長さを調節後固定します。接着剤が乾いたら、裏側のプラ棒の出っ張りをニッパー等で切断します。
↑届いたばかりのキハ58 1500番台はいきなり改造です。新潟にいた1533と1534は、1532以前と異なり1100番台と同時期製の17次車に該当し、KE53ジャンパ栓納めが1100番台と同じくタイフォンの下で左右均等の場所にあります。そのためKATOのジャンパーケーブルを取り付けるついでにこの17次車の位置に穴を開けます。
↑それからタイフォンも新潟タイプに改造しますので穴あけをします。
↑タイフォンにはサクッとプラ棒を挿してあります。ジャンパ栓納め部の塗装はタッチアップで修正します。
上回りは以上です。続いて下回りの加工に入ります。
↑今回非冷房車に使用するTNは、キハ58系用のJC6356ではなく、キハ45系用のJC6352です。非冷房車は冷房電源・制御用のジャンパ連結器(KE8、KE53C)がありませんので、これが付いているJC6356を使うより、これが無いキハ45系用のJC6352を使った方が実感的です。
床板の加工ですが、こちらも前回の「加工編その2」と同じですのではしょります。
↑6両分の床板です。
↑前位側をバッサリ切断します。
↑床板の形状に合わせて凸型に切ったプラ板を瞬間接着剤で貼り付けます。
↑ライト導光体や座席パーツを復旧します。こちらは車体に床板をはめた後、TNをビス止めします。これは「加工編その2」でご紹介した内容と同じです。
次に今回は動力車がありますので、こちらの加工も進めます。
実は既に持っている「ざおう・いいで」セットを整備した際(まだ整備の様子はご紹介していませんが・・・)には、動力ユニットに手を加えることをためらい、床板の上にTNをビス止めする方法を採りました。 しかしそうすると床板の厚み分TNが下になってしまい、スノープロウを取り付けた際にそれがレールに擦ってしまうケースが発生しました。そのため「ざおう・いいで」の時は中間車はスノープロウを外していました。しかし安定走行が鉄道模型の命ですから、これでは問題です。そのため今回は重い腰を上げ動力ユニットの改造に手を出すことにしました。
↑動力車に、干渉する部分をカットしたTNを載せてみました。さあ、どうやってこれを床板埋め込みにしようか。。。
↑動力ユニットをまじまじと観察すると、前位側の床板の部分は別パーツになっていて外れるようです。そこでこいつを外して加工してみることにしました。いろいろ眺めた結果、「6113」と品番の書いた部分の左にある出っ張りの部分から切断することにしました。
↑そして切断後、この出っ張りの部分を囲うようにプラ板を加工し、はめました。この場合、部材とプラ板が面接触をする範囲が非常に狭いので、固定する際は線接触の部分にも盛り盛りで接着剤を流しました。
↑そして動力ユニットに戻し、プラ板は現物合わせで長さを調整し切りました。
↑車体と合わせてみました。まあまあ良いんじゃないですか。
次に動力台車の加工です。
↑動力台車のギアカバーはTomix製と比べると結構ごついです。そしてこれがTNのスプリングを固定する部分と干渉します。
↑よってこの部分を斜めにカットしました。特に台車の強度には問題はなさそうです。
↑台車をはめ、TNをビスで固定しました。何とかうまくいったようです。
↑後位側はトレーラー車と同様、エアホース表現の無いNo.0374を床板に直接ビス止めしています。台車は前位側と同様、ギアカバーを斜めにカットする加工をしています。あと、お決まりで便所流し管とステップは黒く色挿ししています。
さあ、これで加工は終了ですので、屋根板、タイフォン、床板を組み上げ、付属パーツのジャンパ栓及びケーブルを取り付け、名古屋向きの車両には幌を付けます。また前位寄りの乗務員ドアステップは床板を切除した際に無くなっていますが、今回はエッチングパーツ製のステップをゴム系接着剤で取り付けます。この際0番台の206番には幅広の旧型気動車用を、それ以外には幅狭の新型車両用を取り付けます。
さあ、これで完成となり、速報でご紹介した状態になりました。
↑急行「赤倉」、堂々の12両編成です。
↑右から1号車の順です。
1号車はキハ58 1019でTomix 「のりくら」セットバラシのキハ58平窓後期車が種車です。横長の便所窓が特徴です。タイフォンを斜め筒状に改造し、KATOのジャンパケーブルを取り付けています。また単線型スノープロウを取り付け、屋根上の水タンクは新潟タイプになっています。比較的加工の少ない車両になります。
2号車はキハ58 228でKATO スターターセットのキハ58Assy組み上げが種車です。0番台の冷房車で、丸窓の無いドア、運転席側窓のバランサー点検蓋が無い姿が特徴です。タイフォンを斜め筒状に改造し、TomixのボディマウントTNを取り付けています。また単線型スノープロウを取り付け、屋根上の水タンクは新潟タイプになっています。
3号車はキロ28 2511で、Tomixの単品を使用しています。この車はほぼ無加工ですが、屋根板のみ他車と合わせて再塗装しています。
4号車はキロ28 135で、KATO「いいで」セットの転用となっています。カプラーをTomix製ボディマウントTNに交換していますが、キハ58の後位側と同じようにエアホース表現の無い0374を床板に直接ビス止めしています。
↑続いて5号車以降です。
5号車はキハ58 568です。「いいで」セットのキハ58モーター車を転用しています。タイフォンを斜め筒状に改造し、TomixのボディマウントTNを取り付けています。また単線型スノープロウを取り付け、屋根上の水タンクは新潟タイプになっています。
6号車はキハ58 636です。「いいで」セットのキハ58 580が種車です。タイフォンを斜め筒状(上下逆向き)に改造し、TomixのボディマウントTNを取り付けています。また単線型スノープロウを取り付け、屋根上の水タンクは新潟タイプになっています。
7号車はキハ58 630です。「いいで」セットのキハ58 580バラシが種車です。タイフォンを斜め筒状に改造し、TomixのボディマウントTNを取り付けています。また単線型スノープロウを取り付けています。水タンクは現在のところ原形のままです。
↑続いて8号車以降です。
8号車はキハ58 206です。「いいで」セットのキハ58 206を転用しています。タイフォンは寒地向けのシャッター式へ交換し、TomixのボディマウントTNを取り付けています。その際に乗務員室床下の機器箱も追加しています。また単線型スノープロウを取り付け、屋根上の水タンクは新潟タイプになっています。
9号車はキハ58 1533です。Tomixの単品キハ58 1500番台が種車です。タイフォンは寒地向けのシャッター式へ交換し、KATOのジャンパケーブルを取り付けています。その他は製品のままでFRP製水タンクもそのままです。
10号車はキハ58 736です。「ざおう」セットのキハ58 590バラシが種車です。タイフォンを斜め筒状に改造し、TomixのボディマウントTNを取り付けています。また単線型スノープロウを取り付け、屋根上の水タンクは新潟タイプになっています。通風器は8個タイプとして前後位デッキ上に追加しています。
11号車はキハ58 633です。「いいで」セットのキハ58 580バラシが種車です。タイフォンを斜め筒状に改造し、TomixのボディマウントTNを取り付けています。また単線型スノープロウを取り付けています。水タンクは現在のところ原形のままです。
12号車はキハ58 761です。「いいで」セットのキハ58 580バラシが種車です。タイフォンを斜め筒状に改造し、TomixのボディマウントTNを取り付けています。また単線型スノープロウを取り付けています。水タンクは現在のところ原形のままです。通風器は8個タイプとして前後位デッキ上に追加しています。
さてと、後に残ったものは・・・
↑余ったKATOのボディマウント密自連カプラーです。それと同数の連結器胴受けも余ります。先頭部にはスノープロウの表現がありますが、形状がちゃっちいし、取り付け脚の表現もないし、そもそも新潟は複線スノープロウではなく単線スノープロウだし、全く使えません。(辛口ごめんなさい) 先に行ったようにウチの一般・急行型気動車はTN統一となっているので、残念ながら全て処分となってしまいました。。。 勿体ないけど。
と、以上になります。加工としては初級~中級くらいなのでしょうか。切り継ぎや全面塗装は必要ありませんからね。でも両数がおおいのでそれなりに作業ボリュームはあり、工作を楽しめる内容ではないでしょうか。皆様もTomixさん、KATOさんを待ちきれなかったら、自分だけの「赤倉」編成を再現してみてはいかがでしょうか。しかしもし万が一Tomixさん・KATOさんが模型化してしまったら、買うのでしょうか!?
是非私のホームページ
http://kami-kitami.sakura.ne.jp/index.html
にも各車の解説がありますのでご覧になってください。