みなさんこんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

急行「赤倉」は先週土曜日に完成しましたが、完成して気が抜けてしまい加工編の続きをご紹介していませんでした。木曜日の深夜に1号車のキハ58 1019を完成させ、金曜日の深夜に2号車のキハ58 228を完成させていました。そして土曜日終日かけて残りの10両を一気に加工しました。今回は2号車の加工の様子をご紹介いたします。途中辛口評価もありますがご了承願います。あと車体から屋根上・床下を加工しますので、同様の加工をされる方はあくまで自己責任でお願いします。ちなみにこのキハ58 228の現車の写真は、「鉄道ピクトリアル 2018年(平成30年)3月号別冊 急行型気動車」の129ページにありますので、気になる方はこちらをご覧ください。

 

↑種車には、KATO スターターセットのキハ58のAssy組み上げ品(キハ58 303)を使用しました。色んな通販ショップを探していたら1両のみ見つけました。

毎回のコメントですが、せっかく連結器がボディマウントになって車端部の床下表現がされているのに、表現がぶ厚過ぎる事と成形色の灰色のままであるのが非常に印象を損ねています。まぁTN化の際に一気に手を入れますが。

 

↑まず床下と車体とをばらし、タイフォンパーツを外します。KATO製キハ58のアドバンテージである交換式タイフォンです。しかしその割にシャッター式とスリット状しかありませんので、今後の展開に期待です。

 

↑屋根板を外します。おおっとこれは。。。。 水タンクの表現が屋根板一体じゃないですか!! 今どきの製品にも関わらず。キハ58系のこのパーツは個体差が多いので絶対に別パーツ式だと思ったのですが。せっかくリニューアルで通風器が別パーツになったのに、これはディスアドバンテージです。

 

という訳で、今回製作するキハ58 228番は水タンクが新潟・金沢(初期)タイプとなっていますので、こいつをゴリゴリ削る必要があります。

 

↑まずは太めのピンバイスで大雑把に穴をあけて

↑カッターで穴を繋げるように切り抜きます。

 


↑ミニリューターでゴリゴリ削ります。プラの粉が飛びますのでマスク着用です。

 

↑最後に耐水ペーパーで仕上げます。

 

次はタイフォンの改造です。

↑KATOのキハ58はタイフォンが別パーツなので作業は幾分気が楽です。Tomixは車体のタイフォン部に直接穴を開けなければなりませんが、KATOの場合は失敗しても最悪別のパーツでやり直すことができます。

 

↑タイフォンパーツの裏には窪みがあるのでそこからピンバイスで穴をあけます。0.5mm、0.8mm、1.0mm、1.2mmと徐々に広げます。

 

↑開け終わりました。穴が若干中央に寄っていますが。。。 この小さなパーツの中心に開けるのは本当に難しいです。

↑φ1.6mmプラ棒をφ1.2mmに削ったものを差し込みます。削りものなので完全な円になっていないのできついです。よって穴を1.35mmまで広げました。

 

↑穴にプラ棒が入ることを確認したのちに、プラ棒を斜めに切って差し込みます。ちょっときつかったですが何とか入りました。念のため裏から瞬間接着剤で止めています。このきつい状態が後で裏目に出ます。

 

↑車体側は小加工です。模型のKE53ジャンパ栓の穴は、タイフォンの下部に左右均等振り分けで開いていますが、実車は内側の栓納めが幌枠寄りですので、一旦埋めて再度穴をあけます。

 

↑ここはジャンパケーブルとかごちゃごちゃする場所なので、仕上げは適当に済ませました(汗)

 

続いて床下の加工です。

↑KATOのボディマウント密自連カプラーです。これ自体は悪くないのでしょうが、いかんせん他社製との混結には不向きですし、中間に入った際にジャンパケーブルや胴受の表現が無くなるのも問題です。特急型のように固定編成ならばまあ目をつぶるのですが、他形式と混結したり、2両から10両以上まで色々な編成で楽しむには問題です。よってウチではすべて取り外してTNに交換します。あと、くどいようですが、床下の車端部表現(ステップ・便所流し管など)は黒色ですので塗装が必要です。

 

↑前位側の床板はこの部分で切断します。よって車端部ステップ等の表現は無くなります。

 

↑プラ板を床板に合わせて凸型に切ります。そして凸の部分を床板に接着します。強度上ビス止め等を併用したいのですが台車に近すぎるため断念し、瞬間接着剤のみでの接着になります。そのため凸部の長さは出来るだけ長くし接着面積をかせいだ方が良いでしょう。

 

続いてカプラーです。

↑前位側のTNは、JC6356を使用します。

 

↑車体取付用の爪を切断し、また先ほど切断したKATOの床下に合わせて長さも調整します。
 

↑TNをあてがってみます。寸法問題なければビス止めします。写真でTNに小穴が開いていますがこの穴は後にスノープロウを取り付けるために使用しますので、この穴は使用しません。別に穴をあけてビス止めします。

 

↑KATOの前位側床下を切断したためステップなどの表現がありません。ウチでは単線スノープロウを入手するためにまとまった数のTomix キハ58 スカート・ステップ・スノープロウセットがありますので、この中からキハ58前位用のステップを利用します。助手席側(1位側)のステップ、機器箱はそのまま使いますので残しておき、ステップは黒く色入れします。

 

↑運転席側(2位側)のステップは、現車は幅広ですのでもとのステップは切除します。

 

↑そして車体を組み上げた後にこちらの銀河モデルパーツの旧型気動車用のステップを塗装後取り付けます。

 

次に後位側です

↑後位側は面倒なのでボディマウントTNを床板に直接ビス止めしています。コストダウンのためエアホース表現の無い6個入りのものを使用しています。

 

次に屋根です。

先に屋根上の水タンク切除作業を行っていましたが、その流れでトレジャータウンの新潟タイプ水タンクにはプライマーを塗布し塗装をしておきます。

 

↑今持っていた在庫分6個全てを塗装しておきます。

 

これは先に塗装しておくと、車体・床下の加工をしている間に乾きますので、大きな加工が終わったら車両を組み上げます。

 

↑屋根板をはめてから水タンクをゴム系接着剤で取り付けます。

 

↑タイフォンパーツはクリーム色で色挿ししてから車体にはめ込みます。しかしここで問題があり、新潟タイプのタイフォンを作成した際に、プラ棒をきつい穴にギュッと差し込んだせいでタイフォンが若干広がったようです。よってこのタイフォンを車体に付けようとすると、タイフォンが大きくて穴に入りません。よってタイフォンを若干削りながら入れる羽目になりました。したがって、新潟タイフォンを作る際は、多少穴を広めにしてきつくなり過ぎない状態でプラ棒を挿す方が良いと思います。これは次回以降の作業に反映されます。

あと、ジャンパ受栓の取付穴を移設した箇所は、筆で色入れをしてあります。

 

あとは車体を組み上げて、正規の付属品であるジャンパケーブル等を取り付ければ完成です。

 

↑うーん、それっぽくなりましたね。ちょっとタイフォンがガタガタになっていますが、遠目に見れば斜めに切った円筒のインパクトでかき消されます。(汗) 銀河モデルの幅広乗務員ステップを付けていますが、よーく見ないと分かりません。

 

↑0番台車の特徴である乗務員室床下の機器箱がポイントです。これで0番台キハ58らしくなります。

 

↑後位側は、屋根上の水タンクがポイントで、新潟らしい姿になっています。床下のステップ・便所流し管は製品オリジナルのものをそのまま使っていますが、黒く色入れしています。

 

では、木曜日に完成させていたTomixのりくらバラシ改のキハ58 1019と並べてみます。

↑右が1019、左が228です。228は正面窓にデフロスタが入っていないので、後でインレタ式のものを入れようと思っています。両車形態に差があり、走らせるたびにどちらを先頭にするか迷いますね。いやはやどっちもカッコいいです。

 

次は残ったキハ58非冷房車8両とグリーン車2両を土曜日に一気に加工しましたので、こちらも一気にご紹介しようと思います。

 

 

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