こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

先日KATOさんからキハ58系モデルチェンジ車の発売が予告されました。KATOさんはこれまでに一般販売の平窓冷房車と、特定列車企画として非冷房の「ざおう・いいで」が発売されています。TomixさんのHGシリーズよりはリーズナブルな価格設定ですが旧製品の1600円時代よりは高価で、しかも我が家では一般型・急行型気動車は全てTNと決めているので意外と手間もコストもかかり結局Tomixさんの方が手っ取り早いという事態に陥っています。すでにKATOさんのキハ58系は弄っているのですが、両数が多くネタとして纏めるパワーがまだ無いため、後程ご紹介いたします。

 

さて新製品のキハ58系モデルチェンジ車はどの程度のレベルで出てくるかなぁとワクワクしますが、よく考えると既に顔の似たキハ65が発売されているではないですか。それではキハ58系モデルチェンジ車が出る前に、キハ65を使ってどうやって手を加えるか予行演習してみることにしました。そんなわけでまずは模型屋に行ってキハ65を購入して来ました。定価3100円なりです。Tomixさんのキハ65が定価3700円なので600円安いです。では模型の特徴や加工のポイントを見てみましょう。若干辛口ですがご了承ください。あと、こちらのやり方はあくまで私個人で行った方法であるため、同じ加工をされて破損した場合に当方はその責を負いかねますのでご了承願います。

 

↑KATOのキハ65です。う~ん、Tomixさんのキハ65やキハ58モデルチェンジ車を見慣れているとナニか違うというか物足りないというか。。。まだジャンパケーブルは付けていませんが。足りないのはそれだけでは無いように思えます。いきなり中間車専用かコレ。ちょっとTomixと並べてみましょう。

 

↑幌の有無はありますが、車体は特に問題ないように思えます。問題は、スカートが実車より短く、カプラー首振りの関係で形状もイマイチで、スノープロウもありません。また連結器周りもホースの表現などがありません。付属の胴受けを付けるようになっていますが、これを付けると先頭車限定となってしまいます。気動車ですのでいつでも中間に入ったり先頭に出たり出来て欲しいですよね。

 

↑また、乗務員ドアステップ表現がオーバー、特に厚みが厚すぎで、横の元空気ダメの表現も中途半端でオーバーです。また、ステップ・空気ダメ共に実車は黒色なのに床下と同じ成形色でグレーになっているためやたら目立ちます。これは何とかしなければならないですね。

 

そのため、TN化を行うのにあわせてこのオリジナルのスカート類は全て放棄し、Tomixのスカートを取り付けるようにします。使用するのは、TomixのボディマウントTNのJC6356とTN周りのパーツセットであるPZ6256です。

 

↑ストックで持っていたJC6356

 

↑用意したスカート。

 

↑JI6356はKATOの床下に取り付けるため、一部カットします。右がカット後です。

 

↑TNとスカートを組みます。KATOの車体に組み込む場合、タイフォンやライトユニットに干渉するため、スカート部材の上部を一部カットします。

 

さて、これでこのままKATOの床下にペタッと貼って終わりであれば楽なのですが、TNの厚み分どうしてもボディから浮いてしまいます。平窓車であればそんなに目立たないので目をつむることができますが、モデルチェンジ車はスカートが浮いてしまうので無理です。さぁどうしたものか。。。

 

そこで、ここは潔く床板をカットすることにしました。そして0.5mmのプラ板を内側に貼り、TNを固定するようにしました。

 

↑床板をバッサリとカットし、また導光プリズムの足も一旦カットします。そして凸型に切ったプラ板を瞬間接着剤で貼り付けます。そして一旦カットした導光プリズムの足を位置をずらして再度設置します。今回は若干曲がってしまいましたが、外から見えないのでOKとしました。

 

↑床下側から見たところです。カットした面が真っすぐではないですがご愛敬。。。

 

↑TNは、メンテの際に交換できるようビス止めとしました。この位置であれば台車と干渉することもありません。

 

↑KATOさんのキハ65には元空気ダメの表現がありましたので、グリーンマックスの床下機器セットから、写真真ん中にあるタンクを使用して表現することにします。タンクはスカートに干渉しますので一部カットして使いました。

 

↑組み上げてみました。ついでに、幌は枠を黒く塗装、Tomix製スカートと一体になっている乗務員ドアステップも黒く塗装、TNは、ブレーキ管のコックを白く塗り、ジャンパ連結器の蓋をグレーで塗装しました。お、これで大分良くなったのでは!! しかし、せっかくGMパーツから取り付けた元空気ダメは殆ど存在感がありません。まぁ、もともと存在感の無いパーツですから。KATO製品のように灰色でバリバリ目立っている方が違和感です。では続いて正規の付属品であるジャンパケーブルを取り付けてみます。ジャンパケーブルは車体色と同じクリーム色の成形色ですので、ケーブル部を黒、コネクタ部をグレーーで塗装してから取り付けます。

 

↑じゃーん、これで見違えるように良くなりました。スカートの形状・表現はTomixの方が完全に分があります。これにKATOのリアルなジャンパケーブルの表現が加わって、完璧な表情になりました。TN化してありますので先頭でも中間でもOKですが、中間に閉じ込めるのはもったいない車両になりましたね。しかし我が家では急行「由布」の中間車で使う予定なので先頭には出ませんが。。。

 

車端面を忘れていました。こちらもTN化及び加工が必要でしたね。

↑車端部です。やはりオーバーな表現かつ灰色で目立つステップを何とかしないといけないですね。密自連のKATOカプラーは使用しないため撤去します。ちなみにモデルを見ると、冷房電源用KE8ジャンパケーブルの真下に制御用KE53ジャンパの栓納めがあります。実際これではケーブル同士が干渉してしまいますのであり得ませんね。

 

↑Tomix製と比べてみます。妻面ジャンパ栓納めの位置はTomixの方が正確なようです。Tomixの方がステップの線が細くより実感的です。ただ、車体と屋根板の合わせはKATOの方が隙間が無くきれいに仕上がっています。

 

車端面は見る場所ではありませんので、TNは割り切って安価な0374を使用します。ブレーキホースなどの表現がありませんが、元々KATOの密自連カプラーもありませんので、良しとします。(しかしよく考えたら、0374は6個入り1500円で1個250円、JC6356は1個300円で、1個50円しか変わりませんので、JC6356を大量に仕入れても良かったかもしれませんね)

 

↑妻面側はあまり手を加えたくないので、床板にポンと貼るだけです。ですので不要なツメや台車と干渉する部分をカットします。もともと空いている穴は残しておきます。これを使ってビス止めしますので。

 

↑元のKATO製密自連カプラーを外し、Tomixの0374をそのまま床板に貼り付け、穴を使ってビス止めします。こちら側は非常にお手軽な加工です。

 

↑ステップも黒くしてみました。だいぶ落ち着いた感じになります。TNは0374を使用していますので、ジャンパ連結器やブレーキ管の表現はありません。私は車端面ということで割り切っていますが、パーツに在庫がある方はほぼ同じ手法で0374ではなくJC6356を使うとよりリアルになります。

 

↑さぁ、TomixとKATOのキハ65を並べてみました。左がKATOで右がTomixですが全く遜色がなくなりましたね。むしろジャンパケーブルの付いているKATO製の方がよりリアルに見えます。こうなるとTomixのキハ65にもジャンパケーブルを付けたくなってきますが、なかなか市中に在庫がありません。次回KATOからモデルチェンジ車が発売されるときに、Asseyパーツが再販されることを期待しましょう。あぁ、しかし何個買わなけれないけないんだろう。。。

 

あと、実はKATOのキハ65には重大な問題が。。。

↑上がTomix製のキハ65、下がKATO製です。クーラーの間隔が微妙に違うのがお判りでしょうか? Tomix製は前位寄り1個目と2個目の間隔が他より若干広く、その後ろは全て等間隔です。対するKATOは全て等間隔です。実車は最前位のみ間隔が広いので、Tomixが正となります。

 

↑こちらが私が描いているイラストのサンプル(キハ65 3)ですが、当然最前位の間隔を広く描いています。

 

旧製品の頃から同じ状態ですが、フルリニューアルの際にも直らなかったのですね。。。 直そうにもクーラーの間隔を微妙に変えるのは並大抵な労力ではないし、Tomix製と見比べて真上・真横からジロジロ見ないと分からないので、見なかったことにして放っておくことにします。まぁ、あまり気にしないでおきましょう。

 

↑これで無事に由布セットの増結として5号車に収まりました。中間に入るんだったら精密化しても分からないじゃんという気もしますが。。。 そういえば由布セット本体のレビューはまだでしたね。最近ネタばかり溜まって追い付いていません。

 

では最後に定価でのコスト比較をしてみますが、

 

Tomix・・・単品で3700円+KATO ジャンパ栓 Z06-1441 1両あたり100円で合計3800円

KATO・・・単品で3100円+先頭部TN JC6356 300円+車端部のTN 0374 1個当たり250円+スカートセットPZ6256 500円+GM床下機器セット ランナー1枚当たり160円で合計4310円!! 

 

なんと、KATOの方が510円も高いではないですか。しかも非常に手間がかかるし、床板を切らなければならないのでリスクも高いし。でも、工作を楽しむという面では面白いかもしれませんね。男前化すれば、ちゃんと男前になることも分かりましたし。

 

ということは、次にキハ58モデルチェンジ車が発売されたら、全部にこれと同じ作業をしなければならないという事ですよね! TNやスカートセットも入手しなければならないし、この面倒くさい作業を何両もやらなければならないし。。。 そう考えると、既に予約してしまいましたが気が重くなってきました。

 

 

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