こんばんは。ホームページ及びブログ管理人の神@北見です。

 

次回は1986年度下期に廃車となったキハ28をアップロードすべく準備を行っていましたが、数が多く時間ががかるためホームページの更新は数日後になろうかと思います。もう少々お待ちください。

 

今日は、今までホームページで公開した車両のうち、同一もしくは連続したロットで登場した車両たちがその後どう別れ離れになったかを比較する、兄弟比較編を始めたいと思います。第1弾はキハ58 710~714をご紹介したいと思います。

 

この5両は、昭和40年度第1次民有で、日本車輌で製造された11次車になります。710~713は1966年1月27日に、714は1月31日付で新製され、全車長野に配置されています。同じ区所に配置された兄弟となります。

 

長野では中央西線を主に担当しており、急行「きそ」「ちくま」の他、長野地区のローカル急行である「すわ」「のべやま」「野沢」等でも活躍していました。幹線急行である「きそ」「ちくま」を担当していたこともあり、キハ65の投入と共に一部で冷房化が行われました。この兄弟では、1970年代中盤に710・713・714は冷房化されたものの、711・712は非冷房で残り、これが運命の分かれ目となっています。

まずは需給の関係で冷房車の710が松本へ移動します。その後は1972年に美濃太田との間で冷房車と非冷房車の交換が行われ、713・714は美濃太田へ転出してしまいます。

1973年7月には中央西線の電化によりキハ181系が投入され、以降急行は削減の一途をたどり、非冷房の711は敦賀に、712には名古屋へ転属します。

1976年7月には長崎本線の電化により冷房キハ58系が九州から名古屋へ転入し、非冷房の712は玉突きで七尾へ転属します。

1978年10月のダイヤ改正で急行「きそ」「ちくま」「ゆのくに」「越後」全廃により各地から冷房キハ58が七尾に集まり始め、712は冷房化されずそのまま弘前へ転属してしまいます。

1980年10月のダイヤ改正では各地で急行の縮小が行われ、その際に冷房車が金沢地区へ集まると敦賀の担当する急行「わかさ」「はしだて」が冷房化され、非冷房の711は玉突きで七尾へ転属します。七尾では非冷房のため専らキハ55系に代わり普通列車で活躍したことでしょう。

東北・上越新幹線開業に伴う1982年11月のダイヤ改正では、松本で残っていた急行「白馬」の運用が廃止され、捻出された710は長野へ戻り、急行「野沢」や、キハ55系に代わり飯山線の普通列車で使用されるようになります。また、七尾へ更に冷房車の転入が行われると非冷房の711は捻出され、新たにキハ55に代わりキハ58の投入された大糸線用に富山へ転属します。

国鉄最後の1986年11月ダイヤ改正では、美濃太田区の急行運用が全て名古屋に移管され、713・714共に名古屋へ転属します。

この状態で兄弟全車ともJRへ継承されました。即ち、710:長野、711:富山、712:弘前、713:名古屋、714:名古屋 という状況でした。

 

JR化後は、長野の710は飯山色へ変更された後機関換装も行われ飯山線キハ58系最期まで活躍しました。更に飯山線のキハ110系化後は検査期限の関係で快速「月山」用に新庄へ転属し、2000年1月5日に廃車となりました。

富山の711は、大糸線色へ変更され終始大糸線で活躍しましたが、合理化のため同線はワンマンキハ52の単行運転へ変更され、1993年3月31日付で廃車となりました。

弘前の712は、弘前色へ変更され五能線や花輪線で活躍しましたが、1990年よりJR東日本管内でキハ110系が増備されると玉突きで五能線はキハ40系で統一されることになり、1993年9月27日付で廃車となりました。廃車後はサハリンへ譲渡されました。

名古屋の713は、急行「のりくら」廃止後は伊勢へ転属し、紀勢東線でキハ58系の終焉まで活躍し、2000年2月1日に廃車となりました。紀勢東線は風光明媚で距離も長く、また運用の多くが急行色キハ58系であったことから人気を博しました。

名古屋の714は急行「かすが」専用車となりキハ58 5714へと改造されリクライニングシートとなりました。同車はエンジン換装5000番台が登場した際に3001へ改番され、同時に塗装が「みえ」色となりました。そして急行「かすが」のキハ75系化後は波動用として活躍したのち2001年9月14日付で廃車となりました。

 

結局5両とも異なる塗装に塗られて活躍することになりました。

 

↑キハ58 710

↑キハ58 711

↑キハ58 712

↑キハ58 713

↑キハ58 714 (3001)

 

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