昨日に続いて投稿します!
自伝まんが②巻の26〜30ページ分です😀
大学生時代の就活について描きました。
26ページ目。
タイトル、就活。
友達「えっ。かめ、まだどこにもエントリーしてないの!?」
かめ「うん」
皆がたくさんの企業にエントリーしている頃、僕は何もしていなかった。
友達「やばいよ。今日中に20社くらいはエントリーしなよ。」
かめ「うん」
友達からも忠告された。
が、なかなかできないでいた。
パソコンを開いて眺めながら、
(どこも働ける気がしない…こわい。)と思うかめ。
エントリーはすすまないまま、なんとか、説明会に参加してみた。
人混みの中メンズスーツを着たかめの絵。
27ページ目。
明るく笑顔の企業の人が挨拶する。
「おはようございます!」
周りの就活生たちが順々に挨拶していく。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
かめだけ無言「・・・。」
メンズスーツを着ていると、声を出すのがこわくなった。
隣の就活生に「初めまして。関西の方ですか?」と話しかけられるが、かめは目線をそらしながら、「はい…。」と小声で答える。
汗をかくかめの絵。
思っていた以上に、
(メンズスーツを着て、男子パスしなかったらと思うと…)
こわかった。
28ページ目。
タイトル、就活の相談。
大学内の就活相談窓口に行ってみた。
かめと職員が一対一で面談している絵。「よろしくお願いしますー」
かめ「自分はトランスジェンダーで、メンズスーツで就活しようと思っていて、でもいざ行くとこわくて…」
職員「それなら、まずは女性として就活してみてはどうですか?女性として就活して、入社してからカミングアウトしてはどうですか?」
かめ「そうですね…」
心の中で、(色々と納得はいかないけど、その方が楽かな…)と思った。
29ページ目。
タイトル、就活の写真。
さっそく、レディーススーツで証明写真を撮ることにした。
就活証明写真撮影会の会場へ向かうかめの絵。
大学にはメンズスーツを着て行き、トイレの中で上着だけレディーススーツに着替えた。
久しぶりにレディーススーツを着たら、ずいぶん居心地が悪かった。人混みの中を歩くかめの絵。
受付。
かめ「証明写真お願いします。」
係員「はーい」
係員「あれっ、あなた女性?!」
かめ「…はい」
係員「ごめんなさい、男性かと思ってびっくりしちゃった」
30ページ目。
かめ「いえ、よく間違えられますので」
係員「ごめんなさいね、それじゃ撮影はあちらでー」
かめ「いえ、よくまちがえられますんで」
係員「ごめんなさいねー、では、撮影はあちらにー」
案内され、パシャッと写真を撮られながら考えるかめ。
(せっかく、我慢して着てるのに、結局自分は性別を聞かれるんや。)
撮影後、トイレに戻った。男女共用マークと障害者用マークの絵。
トイレの中で、ゆっくりと上着を脱ぐかめ。
「…。」
ぽろっ。かめの目から涙が出る。
ぺしっ。脱いだ上着を叩きつける。
それ以降、就活はしなかった。