このニュースには大変驚きました。あまりに思いがけない話なので、記事に書くかどうか迷いました。

http://www.excite.co.jp/News/society/20100305/Kyodo_OT_CO2010030501000566.html


愛子さまが登校できず 乱暴な振る舞いに不安と東宮大夫

共同ニュース 2010年3月5日 16時49分 ( 2010年3月5日 20時17分更新 )

 宮内庁の野村一成東宮大夫は5日の定例記者会見で、皇太子家の長女愛子さま(8)=学習院初等科2年=について「学校で同学年の複数の男児から乱暴な振る舞いを受け、強い不安感や腹痛を訴えている」と述べた。週明けの1日からほとんど登校できない状態になっているという。同学年の複数の男児が、愛子さまを含む複数の児童に乱暴な振る舞いをしていたことが判明、学校側に対応策を要請したという。


テレビなどの報道機関やネットでも、宮内庁と東宮職をごっちゃにしていますが、東宮職は独立した組織で、小沢幹事長にやめろと恫喝された羽毛田長官は両陛下のお世話をする部署ですから、別物と考えた方がよいでしょう。
もちろん、この発表は両陛下もご存知なかったはずです。

ことの発端は敬宮愛子内親王殿下について、東宮大夫の定例会見で発表されました。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/koushitsu/365356/
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/koushitsu/365358/
愛子さまご欠席 東宮大夫の会見一問一答

産経ニュースより 2010/03/05 17:58

野村一成東宮大夫は5日の定例記者会見で、敬宮愛子さまについて、次のように述べた。
 野村一成東宮大夫 宮さまについてですが、先週の始めに、お風邪気味で37度の微熱が出て、ご体調が優れず、先週の通学も不規則でした。今週に入ってから、お風邪気味はご回復されたが、ご通学に際しまして、腹痛などのご体調の不調とともに、強い不安感を表明されることがございましたので、私どもは、学校(学習院初等科)と協議しつつ、原因を調べました。これは学校の了解を得た上でお話ししますが、同じ学年の別の組に、乱暴なことをする児童たちがおりまして、宮さまを含め、ほかの児童に乱暴していることが原因であるということが判明しました。宮さまにおかれましては、今週のご通学は、ほとんどされていません。しかし、学年末で、ご通学をされたいという強いお気持ちをお持ちでございます。学校では早速、対応策を講じておりますので、これらの対策が効果を発揮することにより、不安感が払拭(ふっしょく)され、通学が可能となるよう願っておる次第でおります
 --お風邪は完全に治ったのか
 野村東宮大夫 そう申し上げました
 --他のクラスに乱暴する子がいるというのは、具体的には言葉なのか、手が出たのか
 野村東宮大夫 乱暴なことというのは、いろんなことがあるだろうが、宮さまだけでなく、他の児童にもということで、全体像を把握しておりませんので、具体的に申し上げるのは控えます
 --男の子ですか、女の子ですか
 野村東宮大夫 私が聞いているのは、男の子ですが、そこは、学校が調査していますので、断定的にいうのは控えます
 --他の児童の中にも、不安感を覚えたり、学校に行けなくなっている子はいるのか
 野村東宮大夫 今回の乱暴うんぬんの話について、他のみなさんはどうなっているのか、同じ学年で7、8人のご父兄に照会したことがあります。みなさん、それぞれ、問題を表明されておられます
 --同じように休んでいる子がいるのか
 野村東宮大夫 そのへんのことは、私は知りません。学校側と了解を得た上で話しているが、学校に代わって話しているのではない。公のお立場にある宮さまのご様子をお知らせする、その過程で、一週間まるまる学校にお出ましになっていないと。その関連でお話ししているので、学校がどうのこうのという話ではない。話すことの了解はとったが、宮さまのご様子の一環として話している
 --どういうことに不安を覚えているのか
 野村東宮大夫 ご本人が経験されたことだけではないと思う。細かいことは直接把握してませんが、いろんなことがあるのだろう
 --宮さま本人が被害とか、おけがをされたりはしたのか
 野村東宮大夫 本人も乱暴なことの対象になっているのだと思う。具体的に私が話すのはやめておきます。
 -- けがはされているのか
 野村東宮大夫 宮さまについては、ありません。他の児童については把握していません --乱暴しているのは一人?
 野村東宮大夫 私は児童たちと申しています
 --乱暴といった場合に、人によって抱くイメージが違って、すごい大変なことから、軽いいたずらまで、乱暴と書いた場合に、すごく深刻にとるケースがある。何をしたのか
 野村東宮大夫 私は学校に代わって話しているのではないので、必要に応じて、学校に聞いてくれとなるのかもしれないが、私の立場では、よほどしっかり把握したうえでないと話せません
 --先週休んだのは風邪でいいのか
 野村東宮大夫 風邪がらみの話であったことは間違いない
 --今週、ほとんど通学していないとは
 野村東宮大夫 一回だけちょこっと。でもその際に、何かあったのでしょう。次の日からは休んでいる
 --今日も休んでいるのか
 野村東宮大夫 今日もです。今週の始めに1時限だけ出て、ご通学としては、それが一回だけでしょう。残念ですが 。
--宮さまは通学されたいという気持ちがあるというが、今休んでいるのは宮さまのご意志か
 野村東宮大夫 調べた結果となりますと、ご両親としても、そういう形で通学させるというのは、考えられるのではないでしょうか。今週始めに、何時限目かだけ、宮さまは通学したいという気持ちがあって、しかし不安感も強い。そういうなかで、ご両親のほうは、なんとか通学できないかということで、進めておられたが、全体像がよくわかったのが、今週の半ばくらい。それ以降は、ご両親のほうとしても、通学については慎重に考えておられるのではないか。これは推測ですが
 --これは、不安感の原因を調べた結果、わかったことなのか、宮さまから訴えが具体的にあってわかったことなのか
 野村東宮大夫 ご本人のお話は当然あるわけですし、調べるときには、学校とも話す。総合的な話を踏まえたうえで、学校の了解をとって話している。私がこういうことを話していることは学校は了解している。
 --学校に対して、申し入れは
 野村東宮大夫 もちろん、そういうことは。早速に対応策を講じ始めているというし、そういうものをふまえて、考えてもらっている
 --対応策の具体的な内容は
 野村東宮大夫 話すべきではない。
 --乱暴なふるまいは、いつから、愛子さまを含め児童たちにあったのか
 野村東宮大夫 学校が把握する話だ
 --不安感といっても、漠としているが、どう理解すればいいのか
 野村東宮大夫 この言葉が一番かと。通学に際しての不安感となると、ほかにいいようがない
 --世間一般でいういじめが学習院初等科でおきてるということか
 野村東宮大夫 いじめは特定の人に対して行われていること。他の児童にも行われているので、そういうカテゴリーに入らないのではないか
 --これは初めて認知されたことか
 野村東宮大夫 全く(初めて)。私だけではないと思う
 --腹痛と不安感というが、腹痛は不安感からくるものか
 野村東宮大夫 おそらく関連があるのではないか。推測ですが
 --来週からはどうか
 野村東宮大夫 対応策を講じているというから、それは、不安感の対象の状況がどういう風になるかによる
 --愛子さまの症状があって、宮内庁の方から問い合わせた結果、学校が対応策を講じたということか
 野村東宮大夫 学校がどの程度把握していたのかは、わかりません
 --今も腹痛は
 野村東宮大夫 通学していないわけですから
 --学校側の対応策は週明けに回答があるのか
 野村東宮大夫 対応策をとり始めているといった
 --子供同士あやまるとか、保護者を呼んで説明するとか、学校ではそういうやりとりが今日あるのか
 野村東宮大夫 学校の中のことは申し上げることはない
 --学校に行かれたのは、月曜なのか
 野村東宮大夫 火曜日だった。火曜日の何時間目かに行かれた
 --不安感を訴えたのは月曜日か
 野村東宮大夫 ご両親のほうは行くという方向だった。宮さまは行きたいとおっしゃっていたから、1時間だけでもということでお出ましになった
 --両殿下はどのように受け止められているのか
 野村東宮大夫 早く通学に際しての不安感というのをなくすという方向で、宮さまに話をされるという気持ちではないか。これは対応策がどうなるか。学年末でもあるし、宮さまには、ご通学したいというお気持ちがある
 --新年度、3年生に進級されたときに、クラス替えはあるのか
 野村東宮大夫 予定されているようです
 --来週は通常の授業か
 野村東宮大夫 実質的な授業は木曜まで。終業式は3月16日
 --学校からの報告は今日あるのか
 野村東宮大夫 そういう形式的なものではなくて、連絡を取り合いながら。この話は宮さま一人の話ではない。宮さまのご様子ということで、慎重に言葉を選んでいる。他のお子さんにもかかわることだ
 --乱暴を受けた他のお子さんは女の子ばかりか
 野村東宮大夫 わかりません
 --来週月曜以降、通学のめどは立っているのか
 野村東宮大夫 私の目には、めどは立っていない。こういうことが判明するまでは、ご両親は「行きなさい、行きなさい」だったでしょうが、慎重になっているのではないか。これは私の拝察ですが
 --皇室の東宮のお子さんが、乱暴なことを受けるとか、学校教育の場で乱暴する人がいるという学校環境というのは、これまでには考えられなかったこと。ここまできているのかという印象がある。東宮大夫として、どう受け止めているのか
 野村東宮大夫 言葉を慎重に選ばなければならないが、悲しい感じがします
(以上)



結局、東宮大夫には具体的な説明はできないし、まだ調査中だということが分かります。

こちらは、学習院による一問一答です。
http://mainichi.jp/select/wadai/koushitsu/news/20100306k0000m040118000c.html
http://mainichi.jp/select/wadai/koushitsu/news/20100306k0000m040119000c.html
毎日jpより
愛子さま:学習院の東園基政・常務理事の一問一答

 皇太子ご夫妻の長女愛子さま(8)が1日から学習院初等科を休んでいることに関して、学習院の東園基政・常務理事が5日、記者会見した。会見での一問一答は以下の通り。

Q:愛子さまの出欠状況の確認を。

A:1日は休まれ、2日は早退し、その後、休まれている。

Q:休まれたきっかけは2日の出来事だけか。

A:体調が悪かったことや、3年になった時のご心配があった可能性はあると思うが、それが休まれた原因かはわからない。恐らく走ってきた2人の児童から、怖いことを思い出されたのが一番の理由だと思う。

Q:先ほどの大夫会見では、複数のお子さんが怖い思いをしたということだが。

A:2日のことでは、愛子さまの他にも児童はいたが、ぶつかりそうになったということにはなっていないというので、その時点において危ないことがあった、もしくは暴力行為があったとは理解していない。怖い思いをした児童はいない。

Q:なぜ、男子児童は飛び出してきたのか。

A:給食に遅れるからという理由。

Q:脅かそうというような思いは。

A:全くなかったと思う。

Q:東宮大夫会見では、複数の児童が、愛子さまを含む複数の児童に乱暴なことをしている、だから愛子さまは休まれているというような発表だったが、今の発言だと、昨年11月に暴力行為は沈静化したと言った。愛子さまが怖い思いをしたのはまったく別のことだと考えていいのか。

A:別というか、そのころのことを思い出されたと思う。それで「また怖い思いをしそうだ」ということになったということだと思うが、時限的には別なことだ。

Q:今の説明を東宮職にはしたのか。

A:東宮大夫の会見が終わってから、事実関係がはっきりした。東宮大夫会見の時には廊下うんぬんのところは理解されていないと思う。東宮大夫会見の前に、我々が東宮大夫と話をした時には、4時限目に何かあったのだろうということだったが、その何かが4時限目の前なのか、後なのかわからなかった。よく初等科に聞いてみると、4時限目が終わった後に、ぶつかりそうになったというようなことがわかった。東宮大夫会見が終わってから、東宮職には伝えた。

Q:昨年、物を投げられたりしたという児童の中には、愛子さまは入っているのか。

A:入っていない。クラスが違う。ただ、かばんを投げたり、廊下を走っていたりするのは見ていたのかもしれない。ただ、愛子さまが暴力行為のターゲットになっていたというようなことはない。

Q:東宮大夫会見で、学習院として対策を講じているとあったが、今はないのか。

A:複数の教員が、2年生のクラスをよく見るということはしている。

Q:学校の調査は。

A:課長、教頭、4人の担任(主管)で調査し、父母を含めて厳重に注意した。暴力行為があったとは思いませんし、具体的にはつかんでいない。

Q:2日の「怖い思いをした」というのはどこからの話か。

A:宮内庁東宮職からの話。

Q:2日のことは。

A:偶発的なことだと思う。愛子さまがいたから飛び出したということだとは思わない。

Q:臨時父母会はいつするのか。

A:具体的にはわからないが、3学期が終わるまでには開きたい。今回のことがあったので、我々の体制や理解を含めて、特に初等科ともっと緊密な意見交換、状況把握をしないといけないと思う。

Q:具体的な教室での行為は。

A:かばんを投げたり、縄跳びの縄をぐるぐる振り回したり。

Q:何人か。

A:わからない。

Q:今回、ぶつかりそうだったのはその教室で暴れていた児童か。

A:わからない。

Q:確認だが、愛子さまに対して暴力行為がなかったと考えているのか。

A:愛子さまをターゲットにしてそのようなことがあったとは考えていない。

Q:現在、愛子さまは学校を休まれているが、それに関しては。

A:憂慮すべき事態と思う。早く解決してご登校していただきたいと思っている。

Q:その解決のためには。

A:監視をして、臨時父母会をすることなどだと思う。
(以上)


東宮大夫と学習院の説明は食い違っています。
こういう会見の常で、学校側は保身に走っている。隠し立てしていると考える人もいるでしょう。

しかし、この場合、学習院側の説明の方が事実に近いのではないかと私は考えます。

まず、第一に東宮大夫の記者会見ではきちんと事実関係が調べられてからの説明ではなかったことがわかります。

第二に皇族である愛顧内親王殿下にはSPが必ずついています。(一説にはSP二人と女官一人とも)そういう付き人がいる中で、内親王殿下に対する乱暴が可能とは考えられません。
SPに関しては、紀宮様の同級生も「いつも一人ではいらっしゃらなかった」という証言もありますし、彬子女王殿下のインタビューでも、物心ついた時から、いつも側衛がついていたというようなことをおっしゃっていました。

子供同士のことであるし、今回の発表で、愛顧内親王殿下の名誉も傷つけられたし、犯人扱いされた同級生の男の子も傷つける結果になってしまったことを残念に思います。
東宮職による今回の発表は、せめて学習院側の調査が終わってからすべきだったと言えるでしょう。もっとも、私には発表自体すべきことだとは思えませんが。

今回の発表前の出席状況です。

2/22月 休み(欠席理由は風邪)
2/23火 休み
2/24水 休み
2/25木 登校
2/26金 休み
3/1月 休み
3/2火 4時限目(国語、漢字好きの為)のみ登校
 →愛子さまが早退しようと下駄箱にいた所
  隣のクラスの男子2名が勢いよく通り過ぎぶつかりそうになる。
  以降恐怖で登校できず。
3/3水 休み
3/4木 休み
3/5金 休み →東宮大夫&学習院会見


休みの多さに驚きますが、もともと、風邪だの熱だのでお休みされることの多いお子様でしたから、わざわざ定例会見で発表すべきことではありませんでした。

ただ、学習院に関しては、学校自体が劣化しているのではという危惧を感じさせる記事がありました。

日刊スポーツより
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20100307-603404.html

変わりゆく学習院…愛子さま不登校問題で

 皇太子家の長女愛子さま(8)が、学習院初等科に登校できない状態になっていると、5日に宮内庁が明らかにした件はさまざまな波紋を広げている。学習院といえば、皇族の子女が通うことで上品なイメージがあった。学習院も変わってきているのか-。保護者や教育関係者の中には、一般的な学校に近づいてきているのではないかと“変化”とともに“問題点”を指摘する声もある。

 都内に住む40代男性は、初等科から大学まで学習院に通っていた。子どもが現在、幼稚園の年中クラスで来春に“お受験”を迎えることもあって、「自分と同じ道をたどってもらいたいと思い、学習院初等科の学校説明会に行った」という。

 「でも行ってみたら校内の廊下のいたるところに『はしるな、たべるな、ふりむくな』と書かれた紙が無数に張られていた。でも、自分が通っていたころには、そんなことはなかった。そんなことを書かないといけないぐらい荒れているのかと思った。子どもを預けられない」と感じて、現在では違う小学校を探している。

(略)
[2010年3月7日9時18分 紙面から]


『はしるな、たべるな、ふりむくな』と書かれた無数の張り紙とは異様な光景ですね。

今回のことは「内親王殿下がいじめにあって不登校」という形で海外にも報道されていて、影響は深刻です。

この続報として、昨日はこんなニュースが流れました。

産経ニュースより
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/100308/imp1003081413002-n1.htm

愛子さまが6日ぶりご登校 雅子さまもご参観

2010.3.8 14:12
 宮内庁によると、「強い不安感」などを訴え、学習院初等科を続けて欠席していた皇太子ご夫妻の長女、敬宮愛子さまが8日、2年生のクラスに6日ぶりに登校された。出席したのは4時限目の国語の授業のみで、皇太子妃雅子さまが参観されたとしている。
 この日は4時限目の後、給食や午後の授業があった。宮内庁の風岡典之次長は8日の定例会見で、ご登校はもともと4時限目だけの予定だったと説明。ご様子について「特段問題はなかったと推察している」と述べた。学習院によると、愛子さまは先週、火曜日(2日)の4時限目の授業を除いて欠席されていた。
 また風岡次長は、両陛下に対して、野村一成東宮大夫が近日中に状況を報告することを明らかにした。報告は野村東宮大夫からの希望という。
 野村東宮大夫は5日の定例会見で、愛子さまが同学年の児童たちから「乱暴」な行為を受けたことが原因で、通学に際して「腹痛や強い不安感」を訴えて学校を休まれていると説明した。一方、学習院側は、愛子さまをターゲットとした乱暴行為は確認していないとしている。

(以上)


今回も国語の授業ということで、国語はお好きみたいですね。
もともと4時限目だけ受ける予定だったということは、前々からそういう授業の受け方が普通になっているということなのでしょうか。