約1ヶ月ぐらいかけてやっと読み終わりました。
それが、東野圭吾さんの「手紙」です。
大まかなあらすじは
強盗殺人加害者の家族。犯罪が、被害者や加害者だけではなく、その家族にまで影響がある。殺人犯の弟というレッテルを貼られた高校生が成人し、やがて自分の家族を持つにいたるまでの人生を、奇抜なトリックやサスペンスの要素を使うことなく、人物たちの細かい心情面まで描かれている。
という作品です。
説明が難しいのでアマゾン 手紙 東野圭吾こちらの説明を見たほうがいいかもしれません。
上で書いた通り東野圭吾作品にしては珍しく
驚くようなタネがあることはありません。
ただ、主人公の気持ちや周りの人との関わりがとても細かく書かれています。
感想ですが、
最初は兄に対してまだ許せていたが、兄が犯罪者であることで
不幸な出来事の連続で気持ちが変わっていくところなんかは、自分が
その立場ならそういう風に考えてしまうだろうといった感情移入ができたところがよいところでした。
また、上司に言われた意味深な言葉の理由は主人公に対しても、読者に対しても、投げかけてくるようで正解は出ていないものの色々と
考えさせられるところが多かったです。
そして、妻の由実子はどんなことがあっても支えてくれる
いい人だと思いました。
いつも、主人公直貴の背中を押して新たなアクションのきっかけに
なってくれるとてもいい理想の夫婦に見えました。
娘の今後や兄を見つけた時の気持ちなどは想像するしかないですが、
ハッピーエンドになってくれることを強く願います。
いままでは、ガリレオシリーズやプラチナデータしか読んだことがなかったのですが、
この本はそれとはまた違った雰囲気を持っている作品だなあと思いました。
※ちなみにこの本を読み終わったのは2日前です