【 菊池製作所 <3444> [JQ]

「磨きがかかった技術開発力を再評価へ」

同社は試作品製作を主力に精密備品や金型を製造するが、その高度な技術力を生かしてロボット分野の育成に経営資源を投下している。

マッスルスーツなどの装着型ロボットをはじめ、作業支援ロボット、高度医療ロボット、フィールドロボットなど幅広いエリアで実績を重ねている。これに加え、産業用ドローンを中心とした自立機器を開発するイームズロボティクス(福島市)をグループ化したことで、更に展開力が増している。

最近では、9月に技術専門企業であるマグネイチャー(東京都八王子市)の株式を追加取得して連結子会社化しており、EV電気自動車を主要ターゲットにハルバッハモーターや同モーターを基本とするEVパワーユニットなどの供給に向け取り組みをみせている。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け除菌剤の噴霧ロボットの開発も進めるなど、あくなき挑戦が続く。次世代製品開発のスペシャリストとして、株式市場でも改めて脚光を浴びる日が近そうだ。

調整一巡、75日移動平均線をサポートラインに上値追い再開の機をうかがう。株価は早晩4ケタ大台回復を視野に入れる場面が訪れそうだ。